『タクドラたみ』の米国株投資

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2024年1月【米国株 ETF 11セクター比較】(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!)

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

昨年の11月以降、米国株は、比較的順調に推移しています。

市場が、利上げの終了と、利下げを織り込み始めたのが、大きな要因です。

 

この記事では、11セクターの「ETF」の比較と同時に、それぞれの「ETFの上位組み入れ銘柄」も記載しています。

 

これらが、この記事を読まれた方の「ETF」や「個別株」の投資判断の参考になれば嬉しいです。

 

時間のない方は、記事の始めの方に添付した、セクター別パフォーマンス「ピックアップ」と「詳細」の表のみ見てください。

なんとなく、感じはつかめると思います。

 

セクター比較のETFは、「ステートストリート社」の『XLRE(不動産)』『XLI(資本財)』を除き、全て「バンガード社」。

 

参考までに、私の保有銘柄も添えています!

 

 

 

概況

セクター別パフォーマンス「ピックアップ」

景気は強いが

後退期に向かうのか?

 

1ヶ月と比べ、好調なセクターの上位3セクターは変化なし。

依然「ハイテク強し」といった感じです。

 

不調なセクターのトップは、公益のままですが、エネルギー、素材が、ランクインし、不況に強いと言われている、生活必需品、ヘルスケアが、外れました。

 

直近、1年、ハイテク中心に、景気に強いセクターは好調ですが、直近は、高金利、高インフレの影響で、強い消費が徐々に鈍化しているように見えます。

セクター別パフォーマンス「詳細」

市場の楽観的利下げの
織り込みに
ブレーキがかかったか?

直近1か月、直近3か月、過去1年、過去3年、過去5年の、

セクター別リターン。

 

米国のマーケットは、利下げ開始を織り込んでいますが、FOMC参加者は、おおかた、年内3回の利下げを予想しているのに対し、市場参加者は、年6回くらいの利下げを織り込んでいます。

 

直近、1か月の動向は、このマーケットの先走りに対し、ブレーキがかかったように見えます。

 

特に、利下げ時に強くなる、公益、不動産の、株価上昇にブレーキがかかっています。

 

同時に、情報技術、通信、一般消費財といった、利下げ時に強い、高バリエーションの多いセクターも、ブレーキがかかっています。

 

直近、1か月、

ダウ平均株価 ➡ +0.77%

S&P500 ➡ 1.37%

ナスダック総合 ➡ 1.07%

と、上昇こそしてはいるものの、

大きく、上昇したセクターはなく、

11セクター中、

7セクターがマイナスでした。

 

セクターローテーション

 2022年 セクター別投資法(11種)セクターローテーションのトレンドを意識せよ | さんぺぐ米国株投資 より

※こちらの記事は、各セクターについて、詳しく分析しているので、おすすめです!

ここ1か月で、良かった3セクターは、

・ヘルスケア

・通信

・生活必需品

セクターローションの側面からは、今が、不況期ということになりますが、どうなのでしょうね?

 

1「景気後退期」に強いセクター

エネルギーセクターは

原油価格とともに下落傾向

・エネルギーセクター『VDE』

(『S&P500』と比較 )

昨年(2023年)の夏頃、原油高の恩恵を受け、上昇した『VDE』ですが、

再び、原油価格の下落で、株価も下落中

原油価格の下落は、将来の景気停滞が見込まれている結果です。

また、中東の戦争は、産油国ではないため、原油価格を大きく動かす要因になっていません。

セクターローテーション上の、比較対象がないので『VOO(S&P500)』と比較しました。

・青色・・・「VDE(エネルギー)」

・黄色・・・「VOO(S&P500)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2024.1.15)

※ 直近1年 原油先物価格

マーケット|SBI証券 (sbisec.co.jp)より転用(2024.1.15)

 

2つのチャートから見ての通り「エネルギーセクター」は、原油価格の影響を強く受けます。

 

中短期的には、中東情勢で、イランによるホルムズ海峡通行の問題、

また、景気減速による、原油需要の減少、

長期的には、脱炭素社会の視点で見ていく必要があるでしょう。

 

『VDE(エネルギー)』上位組み入れ銘柄

●「エクソンモービル(XOM)」

●「シェブロン(CVX)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VDE 銘柄 - バンガード・エナジーETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

【タクドラたみの保有銘柄】

エクソンモービル

 

2「不況期」に強いセクター

生活必需品、ヘルスケアは

底打ちしたのか!?

・ヘルスケアセクター『VHT』

・生活必需品セクター『VDC』

・公益セクター『VPU』

・通信セクター『VOX』

不況に強いとされているセクター群。

参考のため、「S&P500」のチャートも重ねました。

・青色・・・「VOO(S&P500)」

・黄色・・・「VHT(ヘルスケア)」

・水色・・・「VDC(生活必需品)」

・オレンジ・・・「VPU(公益)」

・紫色・・・「VOX(通信)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2024.1.15)

 

「ヘルスケア」「生活必需品」「公益」は見ての通り低空飛行。

 

特に「公益」は、金利に左右されやすいです。

今後、利下げに向かえば、株価は上昇するでしょう。

とは言え、現状、グズグズしています。

 

「ヘルスケア」「生活必需品」は「セクター別リターン」の表から回復傾向。

今後、しっかり上昇ができるか、要注視です。

 

「通信」は値動きの幅が大きいのが特徴。

これを「リスク」と考えず「チャンス」と考える人に、比較的向いている投資先でしょう。

今は、好調なので、下落のタイミングを待ちたい時期です。

 

『VHT(ヘルスケア)』上位組み入れ銘柄

●「ユナイテッドヘルスグループ(UNH)」

●「イーライリリー(LLY)」

●「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ))

●「アッヴィ(ABBV)」

●「メルク(MRK)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VHT 銘柄 - バンガード・ヘルスケアETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

【タクドラたみの保有銘柄】

● ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

アッヴィ

● メルク

● ユナイテッドヘルス

 

『VDC(生活必需品)』上位組み入れ銘柄

●「プロクター&ギャンブル(PG)」

●「コストコホールセール(COST)」

●「ウォルマート(WMT)」

●「ペプシコ(PEP)」

●「コカ・コーラ(KO)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VDC 銘柄 - バンガード・コンシューマー・ステープルズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

※個人的に注目しているのは、景気が悪くなると売上が上がる「ウォルマートです。

今後の、景気動向のひとつの目安になるでしょう。

 

【タクドラたみの保有銘柄】

「VDC」

「XLP」

●プロクター&ギャンブル(P&G)

● コカ・コーラ

ペプシコ

●ウォルマート

●アルトリア・グループ

 

『VPU(公益)』上位組み入れ銘柄

●「ネクステラ・エナジー(NEE)」

●「サザン(SO)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VPU 銘柄 - バンガード・ユーティリティーズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

 

【タクドラたみの保有銘柄】

ネクステラ・エナジー

『VOX(通信)』上位組み入れ銘柄

●「メタ・プラットフォームズ(META)」

●「アルファベット(GOOG)」

●「コムキャスト(CMCSA)」

●「ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS)」

●「『ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VOX 銘柄 - バンガード通信サービスETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

【タクドラたみの保有銘柄】

ベライゾン・コミュニケーションズ

 

3「景気回復期」に強いセクター

好調を維持する 情報技術セクター

・金融セクター『VFH』

・不動産セクター『XLRE』

・情報技術セクター『VGT』

景気回復期に強いとされているセクター群。

 

・青色・・・「VOO(S&P500)」

・黄色・・・「VFH(金融)」

・水色・・・「XLRE(不動産)」

・オレンジ・・・「VGT(情報技術)」

 

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2024.1.15)

「情報技術」は、長期的に見れば、「S&P500」を大きく超える上昇が見込めると思いますが、ズドンも大きいです。

このセクター群は、金利の影響を受けやすいです。

「金融」「不動産」も、金利が下がる見通しで、上昇に転換し始めましたが、直近はグズグズしています。

 

『VFH(金融)』上位組み入れ銘柄

●「バークシャー・ハサウェイ(BRK)」

●「JPモルガン・チェース&カンパニー(JPM)」

●「マスターカード(MA)」

●「ビザ(V)

●「バンク・オブ・アメリカ(BAC)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VFH 銘柄 - バンガード・ファイナンシャルズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Ma

 

【タクドラたみの保有銘柄】

ビザ

バンク・オブ・アメリカ

 

『XLRE(不動産)』上位組み入れ銘柄

● プロロジス(PLD)

● アメリカンタワー(AMT)など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

XLRE 銘柄 - Real Estate Select Sector SP 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

『VGT(情報技術)』上位組み入れ銘柄

●「アップル(AAPL)」

●「マイクロソフト(MSFT)

●「エヌビディア(NVDA)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VGT 銘柄 - バンガード 情報技術ETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

※ このセクター群での注目は、下の記事にあるように、直近「マイクロソフト」が「アップル」の時価総額を抜いたことですね。

「アップル」が、ここ半年くらいモタモタしてるのも原因ですが…(^_^;)。

マイクロソフト、時価総額首位に返り咲き-アップルを2年ぶりに抜く (msn.com)

 

【タクドラたみの保有銘柄】

● アップル

● マイクロソフト

シスコ システムズ

 

4「好況期」に強いセクター

利上げの後ズレ懸念で 停滞中か⁉

・資本財セクター『XLI』

・素材セクター『VAW』

・一般消費財セクター『VCR』

 

・青色・・・「VOO(S&P500)」

・青色・・・「XLI(資本財)」

・黄色・・・「VAW(素材)」

・水色・・・「VCR(一般消費財)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2024.1.15)

 

好況期に強いとされているのが、このセクター群。

 

現状、米国の経済は堅調のようで、今後、景気見通しは、ソフトランディングやノーランディングが予想され、ハードランディングにならないと、市場は見ています。

 

こちらも、直近、利下げの後ズレ観測で、モタモタしています。

 

『XLI(資本財)』上位組み入れ銘柄

●「ユニオン・パシフィック(UNP)」

●「キャタピラー(CAT)

●「ハネウエルインターナショナル(HON)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

XLI 銘柄 - インダストリアル・セレクト・セクターSPDRファンド 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

 

『VAW(素材)』上位組み入れ銘柄

●「リンデ(LIN)」

●「エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ(APD)」など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VAW 銘柄 - バンガード・マテリアルズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

【タクドラたみの保有銘柄】

● ニューモント

(組み入れ上位10銘柄から外れました)

 

『VCR(一般消費財)』上位組み入れ銘柄

●「アマゾン(AMZM)」

●「テスラ(TSLA)」

●「ホームデポ(HD)」

●「マクドナルド(MCD)など

その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。

VCR 銘柄 - バンガード・コンシューマー・ディスクレショナリー 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

【タクドラたみの保有銘柄】

ホーム・デポ

●マクドナルド

まとめ

全体感として、相場は比較的順調です。

私見ですが、中短期的に、株価は上昇しそうです。

 

しかし、短期金利が長期金利を上回る「逆イールド」が、発生した後は、過去の歴史上、もれなくリセッションに陥りました。

 

今後、どうなるのかは分かりませんが、大なり小なりのリセッションが来ることを、警戒しつつ、株式市場に向き合うのがいいという印象です。

また、過去の実績から、景気後退により失業率が上がる時は、一気に上昇し、もれなく株価は下落しました(いわゆる、株のバーゲンセールです)。

 

これらを踏まえ、仮に、個別株に投資するのであれば、企業分析をしっかり行い、参入障壁が高く、財務内容のよい銘柄を慎重に見極める必要があるでしょう。

また、セクターETFやテーマ別ETFに投資する場合も、ETFを構成しているのは、個別株の集まりという認識を持ち、セクター内の各企業を、しっかり分析するのが賢明でしょう。

 

最後に

 

・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

・これからも、毎月、最新の、セクター別の比較を更新していきます。

 

・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。

 

・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願いします。

 

 

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