『タクドラたみ』の米国株投資

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『シスコ システムズ(CSCO)』銘柄分析

https://www.10wallpaper.com/jp/view/Cisco_systems_logo-Brand_Desktop_Wallpaper.html より転用

 

 

シスコシステムズ株価概要

Google検索より(2023.8.31)

● 約35年の長期株価推移ですが、基本的に、緩やかな右肩上がりです。

● 1999年~2000年までの、足掛け2年の「ドットコムバブル」時のみ、異常に株価が高騰しました。

(ただし、この2年間は、例外期間として、捉えていいでしょう。)

 

【株価推移「S&P500」との比較 】

約35年長期比較】

青・・・シスコ(CSCO)

黄・・・S&P500(VOO)

Google Finance より(2023.8.31)

黄色が「S&P500」ですが、

青色の「シスコ」と比べれば、

非常に眠たい値動きです。

 

「シスコ」は、個別株なので、

「S&P500」のようなインデックスと比べ、

値動きの幅が、とても大きいことが分かります。

 

約5年中期比較】

Google Finance より(2023.8.31)

約5年の中期で比較すると「シスコ」「S&P500」に対し、アンダーパフォームしています。

 

2010年代以降「GAFAM」が「S&P500」を牽引しました。

ご存じの通り、この期間「GAFAM」を除く「S&P495」のリターンは「日経平均株価」と、ほぼ同じでした。

 

それゆえ「シスコ」が「S&P500」をアンダーパフォームしたのは、不思議ではないでしょう。

 

「VOO」「VYM」との、トータルリターン比較

【約10年のトータルリターン比較】

青・・・シスコ(CSCO)

赤・・・S&P500(VOO)

黄・・・高配当株ETF(VYM)

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い
筆者編集(2023.8.31)

 

ポートフォリオ ビジュアライザーを使った、約10年、配当金込み、トータルリターンで比較です。

 

「CSCO」は、高配当銘柄です。

トータルリターン比較なので、高配当株ETFの「VYM」も、比較に入れました。

 

「S&P500」のリターンが、ややいいですが、私の感覚では、さほど変わらないという印象です。

 

リターン比較より

 

① 安定的な株価上昇を狙うなら「VOO」

②「VOO」より高い株価上昇の可能性にかけるなら「CSCO」

 

③ 配当金を期待した安定的トータルリターンなら「VYM」

④「VYM」より高いトータルリターンの可能性にかけるなら「CSCO」

 

⑤ 傾向として「CSCO」は「VOO」や「VYM」に対し、リターンが劣る可能性の方が高い。

 

 

投資判断基準

 

ぶっちゃけ、S&P500のETFや、高配当株ETFに投資している方が無難です。

 

ただし、個別株は、値動きの幅が大きいので、底値付近で買えれば、「VOO」や「VYM」より高いリターンが期待できます

 

また、安定的な高配当も期待できます。

 

そこを、どう考えるかが投資判断の基準になるでしょう。

 

 

では、この「シスコ株」について、具体的にみていきましょう。

 

『世界最大のコンピューターネットワーク企業』

「シスコシステムズ⁉」

うち、見たことも
聞いた事もないなぁ~

 


『シスコ』は
12年連続増配中や!

今をときめく
「ITセクター」やげど
地味な銘柄や(^^;)

でも、安定感はあるで!

「S&P500」は、もちろん
「ダウ30銘柄」や
「ナスダック」の
組み入れ銘柄や!

 

企業概要

シスコ・システムズは、世界最王手のコンピューターネットワーク機器の開発、販売会社です。

具体的には、法人向けのスイッチ、ネット接続用ルーターが主力で、売上構成比は、下のグラフの通りです。

https://deallab.info/tag/cisco/ より転用

 

例えば、企業向けルーターについては、世界シェアトップで、シスコは参入障壁の高い企業と言えるでしょう。

企業向けルーター業界の世界市場シェアの分析 | deallab より転用

 

ちなみに、日本での取引先は、日産、ソニー、日本生命、楽天、NTT、日立、など数多くあり、シスコの製品、システム、サービスは、それらの企業にとって不可欠になっています。

 

余談ですが、日本のシスコの平均年収は950万円を超え、40歳以上になると、年収1,000を超えることから、人気の高い就職先としても有名です。
(聞くところによると、かなりのホワイト企業のようです。)

 

【直近(2023.8.31時点)の概要】

● 株価・・・56.81ドル

● PER・・・18.49倍

● 配当利回り・・・2.75%

米国株の平均PERは、15~35倍で推移しているので、現状、割安とは言いにくいです。

配当利回り2.75%は、高配当としては、やや物足りません。

 

高配当株ETFの「VYM」や「HDV」の、組み入れ上位10銘柄に入っていません。

ポートフォリオを、より安定させるために、これらのETFと合わせ持つもの、選択肢の一つかもしれません。

 

タクドラたみの買い時目線!

 

個人的には、配当利回りが、3%以上で買い時と感じています。

株価も、現状53ドル位ですが、欲を言えば、45ドル付近まで下がった時に、買いたいです。

 

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。

 

配当株銘柄分析のポイント

・P/L・B/S・C/F

 (財務三表)

・配当実績

・配当性向

などと言われています。

 

今回は、これらのポイントを押さえながら情報技術セクターの『シスコ システムズ株』について、分析していきます。

 

 

業績推移(P/L)

マネックス証券  「銘柄スカウター」より(2023.9.1)

売上、利益の実績は、右肩上がり傾向です。

特に、営業利益がいいです。

 

フリーキャッシュフロー(C/F)

フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。

マネックス証券  「銘柄スカウター」より(2023.9.3)

 

注目したいのが、赤線の折れ線で示す「フリーキャッシュフロー」です。

 

営業CFが、緩やかな右肩上がり傾向の上で、フリーキャッシュフローも、緩やかな右肩上がりなので、好感度が高いです。

 

企業が自由に使えるフリーキャッシュフローが右肩上がり傾向で推移しているので、今後の増配を含め、配当金にとって楽しみな材料です。

 

貸借対照表(B/S)

マネックス証券  「銘柄スカウター」より(2023.9.3)

 

流動負債が、流動資産を、多きく上回っています。

短期的な資金繰りの不安は、全くありません。

 

また純資産が40%以上あることからも、安心感が高いです。

 

主要指標

マネックス証券  「銘柄スカウター」より(2023.9.3)

 

妥当株価が約60ドルに対し、現在の株価は約56ドルです。

現状、あまり、割安感はありません。

 

この手の銘柄は、バリュー株投資向けと思われます。

 

運が良ければ、年に1回、また、数年に1度くらい、株価が下がるかもしれません。

 

狙っている、株価や、配当利回りになるまで待ち続け、タイミングで購入するタイプでしょう。

 

タイミングが来なければ、買わなければいいだけです。

 

バフェットの名言①

投資に見逃し三振はない

 

【直近1年の株価推移】

Google検索より(2023.9.3)

直近1年、約45ドル付近が2度ありました。

現在の株価より約20%安いです。

こういったタイミングを辛抱強く待てるかどうかが重要でしょう。

 

私は、昨年の後半にから購入し始めました。

底値では拾えてませんが、平均取得単価46ドルくらいです。

 

バフェットの名言②

「辛抱強さ」や「冷静さ」は、

知能指数よりも重要かもしれないと、

私は思っています。

 

【ROE・PBR】

次に、注目したいのは、ROE、PBR、です。

業務・財務情報 シスコシステムズ[CSCO/Cisco sys]日経会社情報DIGITAL - 日本経済新聞

 を元に筆者編集(2023.9.3)


【ROE:29.98%
(2023.7)

ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。

一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。

 

コンスタントに20%後半で推移しています。

安定感が高いです。

 

【PBR:5.3倍(2023.9)

PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。

PBRは、1倍以下で割安と言われています。

 

PBRも、5%前後で推移しています。

こちらも、安定感が高いでが、やや割高な感じです。

 

ROE、PBR、PERの側面から、日本経済新聞のデータでは、今後、ROE、PBRともに、やや下がる予想です。

しかし、予想は、あくまでも予想で、未来は不確実です。

 

今後も動向を、しっかり注視していく必要があります。

 

自社株買い

株価は、PER × EPS(1株当たり利益) で求められます。

自社株買いは、株式数を減らすことで、1株当たりの利益(EPS)を上昇させます。

株価を上昇させることで、株主還元をするのが自社株買いです。

 

下の水色の棒グラフは、約15年の発行済み株式数の推移です。

Cisco Shares Outstanding 2010-2023 | CSCO | MacroTrends

 より転用(2023.9.3)

この表から、シスコは、直近、積極的な自社株買いを行っていないことが分かります。

 

積極的な自社株買いを行っていなく、財務的な余力を残している点は、投資家にとっても好感度が高いです。

 

米国は、自社株のし過ぎで、債務超過になっている企業がゴロゴロしています。

 

配当金推移

直近配当利回り、2.75%

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

 

【直近10年の配当金実績】

上の棒グラフで分かる通り、増配は継続していますが、

増配ペースは低下しています。

 

下の時系列の表を見ると、地味な増配推移がよく分かります。

 

シスコは、2011年から配当金を出し始め、12年連続増配中です!

 

自社株買いだけでなく、配当も、ムリなく行っているので、増配は控えめです。

 

そもそも、コンピューターのルーターなどが、爆発的に売れるとは考えにくいです。

売上や利益面を考慮すれば、妥当と思われます。

 

現状のペースなら、10年後は、現在の配当金の1.25倍、

20年後は1.5倍になりますが、皮算用です。

 

配当性向

配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.9.3)

配当性向は約50%で、可もなく、不可もなくといった感じです。

配当性向も、フツーな感じで地味ですが、安心感は高いです。

 

まとめ

シスコシステムズは、今をときめく情報技術(IT)セクター

 

ですが、アップル、マイクロソフト、エヌビディアのような目立った感じのない地味な銘柄。

 

地味がゆえに、安定感が高く、長期保有しやすい銘柄。

配当金など株主還元を、余力を残しながら、安定的に行っている、財務健全性の高い企業。

 

2023年9月時点で、年初来、株価は約20%上昇しているが、

直近5年、株価は約23%しか上昇していません。

高値掴みをすると、なかなかキツイです。

投資タイミングには、注意が必要。

 

『ゴールデン・ゲート・ブリッジ』

社名の「シスコ」は
創業地「サンフランシスコ」に
由来しています。

「シスコシステムズ」のロゴのデザインは
世界一美しい橋と称される
サンフランシスコにある
「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」を
表しています。

Cisco logo icon paper texture Stock 写真 | Adobe Stock より転用

最後に

 

・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

・この記事は『シスコ システムズ』の情報を一部切り取ったのみで、事業内容について、ほぼ触れていません。

投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。

また、私のバイアスも、かかっています。

その点、ご了承ください。

 

・今後も、大型の配当株中心に、なるべくセクターを分散し、リライトしながら更新していく予定です。

 

・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願いします。

 

・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。

 

 

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この記事でも、多数、引用しました。

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