『タクドラたみ』の米国株投資

『米国株投資』で 老後資金 2,000万円作りに 挑戦中!

『ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)』銘柄分析

日本経済新聞 より転用

『世界最大のヘルスケア企業』

「ユナイテッドヘルス⁉」

あんまり聞かんなぁ~

 

『ユナイテッドヘルス』は

14年連続、

増収増益、連続増配や!

 

特に、配当金は、10年で

6倍以上になったんやで!

 

2023年6月時点で

世界の時価総額ランキング12位、

「S&P500」は、もちろん

「ダウ30銘柄」の

組み入れ銘柄や!

 

【直近(2023.7.15時点)の概要】

● 株価・・・480.17ドル

● PER・・・21.96倍

● 配当利回り・・・1.57%

米国株の平均PERは、15~35倍で推移しているので、やや割安でしょう。

配当利回り1.57%は、高配当とは言えません。

しかし、連続増配ETFの「VIG」の上位組み入れ銘柄では、マイクロソフト、アップルに続き3番目です。

超長期目線で、株価の値上がりも、増配も、バランスよく期待できる銘柄でしょう。

 

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

配当株銘柄分析のポイント

・P/L・B/S・C/F

 (財務三表)

・配当実績

・配当性向

などと言われています。

 

今回は、これらのポイントを押さえながらヘルスケアセクターの『ユナイテッドヘルス・グループ 株』について、分析していきます。

 

米国の医療保険事情

ユナイテッドヘルスを一言で言うと、

「米国最大級の民間保険会社」です。

 

米国には日本のような「国民皆保険制度」がなく、国の保険に加入できるのは、低所得者や高齢者と限定的です。

そのため、多くの人は、職場の団体医療保険か、民間の医療保険に加入しています。

 

日本の私たちは、国民皆保険制度で健康保険に加入していますが、

米国には、それがないので、割高な民間保険への依存度が高いです。

 

米国の平均的な民間の医療保険料は、年間で一人当たり約50万円と言われています。

4人家族の場合、年間約200万円です。

 

このことから、民間保険会社に、多くのお金が集まってくることが想像できます。

 

そんな中、ユナイテッドヘルスは、高齢者を含め、患者さんが支払う費用を安くなるような仕組み作りに力を入れていることで、人気を集め、業績を拡大させています。

 

市場平均と「ユナイデットヘルス」のリターン比較

【約20年のトータルリターン比較】

青・・・全米株式(VTI)

赤・・・ユナイデットヘルス(UNH)

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い
筆者編集(2023.7.15)

ポートフォリオ ビジュアライザーを使った、約20年、配当金込み、トータルリターンで比較です。

 

市場平均は「VOO(S&P500)」で比較したかったですが「VOO」が、設定来、約13年と短いため「VTI(全米株式)」で比較しました。

 

直近、ユナイテッドヘルスは株価を下げています。

理由は、コロナ禍で、通院などが控えられ、治療が滞っていましたが、

コロナが終息に向かい、通院、治療が一気に再開し、患者さんへの保険料の支払いが、一気に増えました。

そのため、収益が悪化しました。

しかし、この収益悪化は一時的なものと考えるのが妥当でしょう。

 

2024年(来年)には、リセッションが来るとも言われています。

しかし、ユナイテッドヘルスは、ディフェンシブセクターと言われる、ヘルスケアセクターです。

個人的には、ユナイテッドヘルスの、今後の株価推移は楽しみです。

 

次に、直近5年の株価比較を見ましょう。

 

【約5年の株価比較】

青・・・S&P500(VOO)

黄・・・ユナイテッドヘルス(UNH)

Google Finance を使い 筆者編集(2023.7.15)

5年比較は、期間が短いため「S&P500(VOO)」と比較しました。


コロナ禍からの経済の再開などにより、株価の市場平均(VOO)は上昇しました。

しかし、ユナイテッドヘルスは、コロナ禍からの、医療活動の再開により、保険料の支払いが増え、株価を下げています。

 

個別株なので「S&P500」などの、インデックスに対し、通常、値動きの波は、大きい傾向です。

 

個人的には、この値動きの大きさと、今の株価の下落は、チャンスと考えています。

 

とは言え、未来のことは、分かりません。

 

今後、仮に、大きな景気後退が来れば、ユナイテッドヘルス株は、連れ安でさらに値を下げるかもしれません。

 

ユナイデットヘルスの株価推移のまとめ

 

・長期的に、市場平均を

大きく上回ってきた実績

 

・医療保険料の支払いが増え、

収益が悪化し、株価は下落中

 

・優良な個別株は、

下落時にこそ、買いのチャンス!

 

・ヘルスケアセクターは、

不況に強いセクター

 

・ただし、未来のことは、

誰にも分からない

 

業績推移(P/L)

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

売上、利益の実績は、美しすぎる右肩上がりです。

この実績が、ユナイテッドヘルスの、大きな魅力です。

 

フリーキャッシュフロー(C/F)

フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

 

注目したいのが、赤線の折れ線で示す「フリーキャッシュフロー」です。

 

直近、投資CFと、財務CFが大きく伸びてますが、営業CFがしっかり伸びているので、安心感が高いです。

 

企業が自由に使えるフリーキャッシュフローが右肩上がりで推移しているので、今後の増配を含め、配当金にとって楽しみな材料です。

 

貸借対照表(B/S)

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

 

流動負債が、流動資産を、いつも上回っています。

 

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

しかし、過去10年の推移で見ると、利益により、純資産が順調に積み上がり、財務健全性が高く、バランスシートを、順調に拡大させているので、問題ないでしょう。

 

主要指標

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

 

妥当株価が約465ドルに対し、現在の株価は約480ドルなので、もう少し、株価は下がると思われます。

個人的に、ユナイテッドヘルス株は、長期的に上昇すると考えているので、株価が上昇し始めてから、購入しても遅くないと感じています。

 

この中で、注目したいのは、ROE、PBR、PERです。

業務・財務情報 ユナイテッド・ヘルス・グループ[UNH/UnitdHealt]日経会社情報DIGITAL - 日本経済新聞 を元に筆者編集(2023.7.15)



【ROE:26.91%
(2022.12)

ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。

一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。

 

直近のデータ(2022.12)では、ROEは26.91倍ですが、業績の実績から、もう少し下がる見通しです。

 

【PBR:6.36倍(2022.12)

PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。

PBRは、1倍以下で割安と言われています。

 

PBRについても、業績の見通しから、今後、もう少し、割安になりそうです。

 

【PER:25.03倍(2022.12)

PER(株価収益率)は、企業に対するマーケットの期待値とも言える指標です。

米国株のPERは、一般的に、15倍で割安、20倍が標準的、25倍で割高と言われています。

現状、米国株全体のPERは、約23倍くらいです。

 

直近の、ユナイデットヘルスのPERは、21.96倍ですが、もう少し下がる見通しです。

 

ROE、PBR、PERの側面から、ユナイテッドヘルス株の本格的な買い場は、もう少し先かと思われます。

しかし、未来は不確実。

今後の動向をしっかり注視していく必要があると思います。

 

自社株買い

株価は、PER × EPS(1株当たり利益) で求められます。

自社株買いは、株式数を減らすことで、1株当たりの利益(EPS)を上昇させます。

株価を上昇させることで、株主還元をするのが自社株買いです。

 

下の水色の棒グラフは、約10年の発行済み株式数の推移です。

UnitedHealth Group Shares Outstanding 2010-2023 | UNH | MacroTrends より引用(2023.7.15)

この表から、ユナイテッドヘルスは、近年、積極的な自社株買いを行っていないことが分かります。

 

積極的な自社株買いを行っていない分、財務的な余力を残しているのは、投資家にとっても安心材料です。

 

配当金推移

直近配当利回り、1.57%

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

【直近10年の配当金実績】

上の棒グラフで分かる通り、きれいな推移で増配を続けてます。

下の時系列の表を見ると、増配推移の素晴らしさがよく分かります。

 

2013年の、1.05ドル/株に対し、2022年は、6.40/株まで増えました。

つまり、10年で配当金が6倍以上です!

 

株価が順調に上昇しているので、配当利回りは、1.57倍と高くないですが、10年で配当金が6倍は、驚異的な増配です。

10年前、仮に配当金が1,000円だったとすれば、6,000円になったという実績です。

相当ヤバいと感じるのは、私だけではないと思います。

 

配当性向

配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。

マネックス証券  「銘柄スカウター」より引用(2023.7.15)

ユナイテッドヘルスは、驚異的な増配をしているにも関わらず、配当性向は、約30%です。

配当性向面も、投資家にとっては、安心要素です。

 

まとめ

ユナイテッドヘルスのヘルスケアセクターは、不況く時に強いと言われているセクター

 

今後も、安定的な、業績アップが見込める銘柄。

財務健全性も良好で、配当金など株主還元を、余力を残しながら行っている企業。

 

 

最後に

 

・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

・この記事は『ユナイテッドヘルス』の情報を一部切り取ったのみで、事業内容について、ほぼ触れていません。

投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。

また、私のバイアスも、少なからずかかっています。

その点、ご了承ください。

 

・今後も、大型の配当株中心に、なるべくセクターを分散し、リライトしながら更新していく予定です。

 

・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願いします。

 

・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。

 

 

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