インド株の投資信託は、
何の成長に期待するかで選択する!
「えっ!投資信託は、コストが重要ではないの?」
という声が聞こえてきそうです。
「もちろんコストも重要です!」
わずか1年以上前は、インド株ファンドのコストは、2%を超えるものが、スタンダードでした。
しかし、今回のインド株投資信託4選は、全て、従来の半分以下のコストで、1%未満のものから選びました。
しかし、コストより重要なのは、投資信託のパフォーマンスです。
この記事では、4つの投資信託のパフォーマンス比較はもちろん、
それどれの投資信託が、どんなものに、重きをおき投資しているのかも、比較しています。
この記事が、インド株の投資信託を選ぶ参考になれば嬉しいです。
新NISA インド株 投資信託 4選
2024年の新NISAで選択の候補になる、インド株の投資信託は、以下の4つです。
②『SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクっとインド株式)』
③『iTrustインド株式 』
(アクティブ)
投資信託のファンド名は長すぎです。
この記事では、以下のように略します。
①『iFreeNEXTインド』
②『SBIインド』
③『iTrusutインド』
④『+αインド』
各投資信託の特徴
アクティブファンドの詳細は、後述しますが、4つの投資信託の特徴は以下の通りです。
①『iFreeNEXTインド』
・インデックスファンド
・時価総額加重型
(大きい企業ほど投資割合が多くなる)
・IT系が伸びると強くなる傾向
②『SBIインド』
・インデックスファンド
・時価総額加重型
・IT系が伸びると強くなる傾向
③『iTrusutインド』
・アクティブファンド
・生活関連の消費が伸びると強い
(生活必需品・ヘルスケア)
④『+αインド』
・アクティブファンド
・インフラ関連が伸びると強い
4つの投資信託 パフォーマンス比較
4つの投資信託に加え、参考までに「S&P500」も入れました。
インド株投資信託のパフォーマンスの良さが、より分かると思います。
緑・・・+αインド
ピンク・・・iTrustインド
黄色・・・iFreeNEXTインド
青・・・eMAXIS Slim S&P500
紫色・・・SBIインド
各ファンドの運用は、主に、開始から、半年くらいから、1年くらいなので、半年の比較チャートです。
明らかに、
緑の「+αインド」と
ピンクの「iTrustインド」の
2つのアクティブファンドが
群を抜いているのが分かります。
コスト比較と設定日
4つの投資信託は、全て、買付手数料、売却手数料、ともに無料です。
①『iFreeNEXTインド』
➡0.473%
(設定日:2023.3.13)
②『SBIインド』
➡0.4638%
(設定日:2023.9.22)
③『iTrusutインド』
➡0.9828%
(設定日:2018.4.13)
④『+αインド』
➡0.9905%
(設定日:2022.7.29)
インデックスファンドのコストは、アクティブファンドの半分くらいです。
投資信託を選ぶ基準
選択基準①インデックスファンドの選択基準
インデックスファンドを選択するなら
『iFreeNEXTインド』
『SBIインド』
の2択です。
ただし『SBIインド』は、SBI証券でしか買えません。
楽天証券、マネックス証券など、SBI証券以外でNISA口座を開設しているのであれば、『iFreeNEXTインド』1択です。
SBI証券でNISA口座を開設されている方は、
『iFreeNEXTインド』の経費率が、0.473%
『SBIインド』の経費率が、0.4638%
と、わずかですが、「SBIインド」の方が安く、パフォーマンスは、ほぼ同じなので、こだわりがなければ『SBIインド』の選択がいいでしょう。
選択基準②アクティブファンドを選択する基準
アクティブファンドを選択するなら
『iTrusutインド』
『+αインド』
の2択です。
この2つの投資信託は、ほぼ全ての主要ネット証券会社で、買うことができます。
アクティブファンドは、インデックスファンドより、高いパフォーマンスを期待し、購入されると思いますが、
インド株投資信託の場合、現状、インデックスファンドより、アクティブファンドの方が、好成績です。
(ただし、未来のことは分かりません。)
選択基準③インデックスファンドの指数
『iFreeNEXTインド』対『SBIインド』
ファンドの指数
『iFreeNEXTインド』は、インドの代表的な指数「Nifty50指数」に連動した投資信託です。
『SBIインド』は、もう一つのインドの代表的な指数「SENSEX指数」に連動した投資信託です。
「Nifty50」と「SENSEX指数」のパフォーマンスは、ほぼ同じと言って差し支えないでしょう。
「Nifty50」と「SENSEX指数」の違いについては、「Nifty50、SENSEX、指数と投資信託の比較」の記事で詳しく書いています。
下のチャートは、過去5年の「Nifty50」と「SENSEX指数」比較ですが、ほぼ同じです。
青色・・・Nifty50
黄色・・・SENSEX指数
繰り返しになりますが、
SBI証券以外でNISA口座を開設されている方は「Nifty50」の『iFreeNEXTインド』を選択し、
SBI証券でNISA口座を開設されている方は、手数料の差で「SENSEX指数」の『SBIインド』を選択するのがいいでしょう。
選択基準④アクティブファンドの投資割合
『iTrusutインド』対『+αインド』
『iTrusutインド』を選択する基準は、特に「生活必需品やヘルスケアを中心とした」といった「個人消費の成長」に高い期待をし投資する投資信託です。
『+αインド』を選択する基準は、特に「インフラ関連の成長」高い期待をし投資する投資信託です。
投資対象の割合
インド株ファンドは、どれも金融の割合が高いです。
情報技術も、多い傾向ですが、特に、インデックスファンドの方が、多く組み入れらてています。
『iTrusutインド』の特徴は、生活必需品、ヘルスケア、そして一般消費財の割合が高くい点です。
インド国民の所得が上がり、日用品、健康に関するもの、自動車などの、生産が伸びると『iTrusutインド』のパフォーマンスは良くなるでしょう。
『+αインド』は、運用会社「イーストスプリング」の『消費関連ファンド』と『インフラファンド』を半分ずつ合わせた投資信託です。
「消費関連」については『iTrusutインド』と被るところですが『+αインド』の特徴は「インフラ関連」の割合が高いことです。
参考までに、目論見書より投資割合を転用しました。
【消費関連ファンド比率】
【インフラファンド比率】
※消費関連ファンド→イーストスプリング・インド消費関連ファンド
※インフラファンド→イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド
その他、気になる投資信託
上の4つの投資信託以外に、おすすめの候補の可能性があるのは、以下の2つです。
しかし、今回は、運用開始から間もない、または、まだ運用が始まっていないという理由などで、おすすめからは除外しました。
『SMTMインド株式』
2023年12月15日に運用開始された、『SMTAMインド株式インデックス・オープン』(三井住友トラスト・アセットマネジメント)は、手数料が0.308%です。
「Nifty50」に連動した、インデックスファンドです。
インド株投資信託で最安値ですが、現状、auカブコム証券でしか買えません。
また、auカブコム証券で、投資信託を買う際の購入時手数料は無料ですが、目論見書に購入時手数料上限3.3%と、謎の一文があり、マイナスイメージになっていると思われます。
『eMAXIS インド株式』
2024年2月22日に運用開始される『eMAXIS インド株式インデックス』(三菱UFJアセットマネジメント)は、手数料が0.44%です。
「Nifty50」に連動した、インデックスファンドです。
コストが安く魅力的な投資信託です。
ただ、ファンド名の「eMAXIS」後に「Slim」がないことが、マイナスイメージにつながらなければいいのですが、どうなのでしょうね。
しかし、この2つの投資信託も、今後、純資産を伸ばしていけば、注目度が上がる可能性があると思います。
今回は、おすすめの投資信託として除外しましたが、今後、この2つの投資信託の動向は、監視するに値すると思います。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・インド株は、現時点、絶好調です。
しかし、私見になりますが、インド株投資は、投資のメインではなく、資産の最大化にチャレンジする、スパイス的な投資がいいかと思っています。
また、一つの投資信託のみで運用するのもいいですし、複数の投資信託で運用するのも、いいと思います。
・インド株は、インデックスファンドで投資するのもいいと思います。
しかし、おそらく投資を検討されている方の多くは、「S&P500」や「全世界株」より高いパフォーマンスを目指す、アクティブ性(市場平均以上のリターンを追求)を求めているかと思います。
であれば、個人的に、インデックスやアクティブというものに、さほど、こだわる必要はないと感じています。
・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)など、コメントお願いします。
【参考記事】
『新興国株投資の5つの罠(これを知らずに新興国に投資するのは危険!)』
【インド株投資】「Nifty50、SENSEX、指数と投資信託の比較」
『インド株投資は的確なのか?(5つの指標でチェック)』 - 『タクドラたみ』の米国株投資
『インド株が魅力的投資対象の理由①「世界の工場は中国からインドへ」』
『インド株が魅力的投資対象の理由②「モディノミクスとは?」』
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