・世界の工場が中国からインドにシフトしつつある理由。
・2020年代、訪れるであろう新興国株ブームで、インドが魅力的な投資対象である理由。
・国別の新興国株投資、魅力と危険性。
こんにちは!タクドラたみです♪
2023年以降、新興国株が米国株を、アウトパフォームする可能性が高いと言われています。
しかし、
「新興国を、マルっと組み入れたインデックスファンドでいい。」
と言うのは、超長期投資の場合はいいのですが、新興国株ブームの時だけの投資の場合は、少し、危険かも知れません。
なぜなら、新興国の中でも、伸びる国と、低迷する国の二極化が進むからです。
伸びる国は、労働資源、食糧資源、エネルギー資源などが豊富な国です。
低迷する国は、それらを持たざる国や、それらを活用しきれない国です。
2023年にインドが中国を抜いて、人口世界一になる!
株式投資で、どこの国に投資するのか?を選択する理由は、
その国の人口が、増加するのか、減少するのかは、ひとつの判断材料になるでしょう。
まず、世界の人口ランク、トップ11を確認すると、以下の表の通りです。
中国、インドが、圧倒的なツートップです。
次は、今後の、見通しです。
ただし、人口が増えれば、株価が上昇するかと言えば、そうではありません。
人口増加率のみで、株価が上がるなら、上の表の通り、アフリカ諸国の株価が、最も上昇することになります。
しかし、株価は、「PER」×「EPS」で決まります。
(株価収益率 × 1株当たり純利益)
つまり、人口増加は、投資家の期待アップや、どれだけ稼ぐのかの、要素にはなりますが、人口が増えたからといって、企業業績などが上がる訳ではないのです。
では、どんな要素があるのでしょうか?
世界の工場として期待されるインド
人口増加が見込まれるインドは、世界の工場として、期待されています。
例えば「ウォール ストリート ジャーナル」の記事「米アップル、生産拠点を中国外に移す計画加速 - WSJ 」によると、アップルは、iPhoneの生産拠点の多くを、中国外に移す計画を進めています。
iPhoneは、中国、河南省鄭州市(ていしゅうし)の拠点だけで、一時期、iPhone Proシリーズの約85%を製造していたが、今後、アップルは、生産拠点を中国以外に移し、インドからのiPhone出荷割合を、現在の1桁から40~45%に拡大するそうです。
その理由には、中国の政治的な問題などもありますが、人件費や、物流コストの問題もあり、生産拠点を中国から他国へ移す流れは、今後も進むでしょう。
上の表の通り、既に、中国の製造業の賃金は、他のアジア諸国に対し、高いことが分かります。
人件費が高くなることで、生産コストが高くなり、それが製品価格に反映され、商品の競争力は下がります。
それゆえ、中国は、世界の工場としての役割を果たせなくなってきているのです。
また、原油高による、物流コストが高くなっていることも重なり、
ヨーロッパは、生産拠点をトルコに、
アジアでは、インドやインドネシアに、
そして、アメリカ大陸では、ブラジルや、メキシコなどへの国々へと、
シフトしつつあります。
そして、その中で、最も、期待されているのが、インドです。
それは、生産年齢人口の推移からも、見て取れます。
まず、一つめの表が、中国の生産年齢人口推移です。
グラフのオレンジ部分は、15歳から64歳までの、生産年齢人口ですが、中国の場合、右肩下がりに下がっています。
そして、下の表が、インドの生産年齢人口推移です。
中国のと同じグラフでなく、比較しにくいですが、インドの生産年齢人口は、青の線です。
インドは、順調に、生産年齢人口が増加しています。
インドも2050年頃に、人口増加や生産年齢人口は、ピークになり、その後、減少していく見通しです。
しかし、日本株ブームや、ドットコムバブル、先の新興国株ブームの「BRICS」、そして、「GAFAM」ブームなど、約10年周期で、トレンドが変わりました。
そもそも、新興国株投資は、超長期で「買&ホールド」するものではありません。
こらから、約10年、訪れるであろう、新興国株ブームに乗り、資産の最大化を目指す、期間限定の、サテライト投資です。
とは言え、今後、インドは、世界一の人口と生産年齢人口になり、比較的人件費が安く、経済が発展する伸びしろが大きいです。
そして、この魅力は、世界の投資マネーが集まる、大きな要素の一つになるでしょう。
世界の市場規模と国別新興国株投資の注意点
上の表は、世界の市場規模です。
(拡大しても、見にくいですが、画像をタップし、拡大すると見やすいです。)
見ての通り、米国の市場規模は、群を抜いて大きいです。
それに対し、インドなど、新興国の市場規模は、小さいので、投資マネーが流入すると、一気に株価は上昇しやすいです。
その反面、暴落もしやすくなります。
国別の新興国株投資は、大きな利益を得やすい一方、損失が大きくなるリスクがあるので、個人投資家は、投資資金を全力で新興国に向けるのではなく、多くても、サテライト投資枠として20%くらいが目安になると思います。
今回は、インド株の魅力について、主に「生産年齢人口」にフォーカスを絞りましたが、今後は、別の角度からも、分析していきます。
因みに、私のインド株投資は、ティッカーシンボル「EPI」というETFでしています。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・これからも、資本主義社会の恩恵を受けられるよう、一緒に勉強していきましょう!
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