NextEra Energy より引用
29年連続増配『ネクステラ・エナジー』
「ネクステラ・エナジー」
って、何の会社や?
「ネクステラ・エナジー」ってな、
米国の大手電力会社で、
公益セクターで組み入れ比率が一番多い
「配当貴族」銘柄や!
【直近(2023.3.25時点)の概要】
● 株価・・・75.69ドル
● PER・・・36.11倍
● 配当利回り・・・2.47%
米国株の平均PERは、15~35倍で推移しています。
ネクステラのPERは、35倍を越えているので、企業への期待感はやや高めです。
配当利回り2.47%は、高配当と言うには、やや物足りない感じです。
株価の値上がりと、配当金の両方に、ほどよく期待し、投資する銘柄です。
こんにちは!タクドラたみです♪
高配当株投資のポイントは
・配当利回り
・配当実績
・配当性向
・フリーキャッシュフロー
・セクター分散
と言われています。
これらのポイントも押さえながら、分析していきます。
企業概要
ネクステラ・エナジーは、米国を拠点にする、脱炭素化を目指す、世界最大の電力事業を展開する公益企業です。
電力会社なので、新規の参入障壁が非常に高く、企業業績は安定しています。
セグメント構成
ネクステラ・エナジーの経営基盤を支えるのは、下のグラフの通り
フロリダ・パワー・アンド・ライト・カンパニー(FPL)と
ネクステラ・エナジー・リソーシズ(NEER)が、
中核となる子会社です。
株価は
株価=PER(期待値)×EPS(利益)
で決まります。
超ザックリですが、
フロリダ・パワー・アンド・ライト・カンパニー(FPL)は、
電力供給会社で、利益面(EPS)を大きく支え、
ネクステラ・エナジー・リソーシズ(NEER)は、
脱炭素を目指す、再生エネルギー会社で、ネクステラの将来性(期待値=PER)を上げる役割といったイメージです。
現状、安定的な電力供給に原子力発電は、欠かせないようですが、将来的には、核のゴミ問題が悩ましい原子力発電もなくし、自然再生エネルギー社会を目指すのが、ネクステラの方針です。
トータルリターン比較(NEE、VOO、VPU)
青・・・『ネクステラ・エナジー』
赤・・・『VOO(S&P500 インデックスETF)』
オレンジ・・・『VPU(公益セクターETF)』
(2023.3.25)
「ネクステラ」は公益セクターに属しています。
個別株なので、さすがに、ボラティリティが大きいです。
しかし、トータルリターンは「VOO」「VPU」と、比較すればダントツです。
長期で見ると「VOO(S&P500)」に対し、大きくアウトパフォームしました。
脱炭素化社会の現実的な期待感が高まれば「ネクステラ」は、さらに期待ができるかもしれません。
「VPU」の上位構成銘柄は、以下の通りですが「ネクステラ」の組み入れ比率が、群を抜いて高いです。
株価推移(10年)
【買いのタイミング】
ドル安傾向なので、ドル転して買うのは、非常に悩ましい局面です。
テクニカル的には、株価が70ドルを下回ったくらいが、買いのチャンスかもしれません。
しかし、今後、リセッション局面で、株価は、更に下がるかもしれません。
また、為替も不安定です。
個人的には、買い急ぐ必要はないと思います。
(2023.3.25時点)
業績推移
2022年の3月期の決算では、ロシアのウクライナ侵攻の影響で、一時的に、売上高、営業利益ともに悪化しました。
それ以外は、多少、上下しますが、電気の使用量が急に減ることは考えにくく、実績もおおむね横ばいなので、さほど気にする必要はないと思います。
また、今後、太陽光など、自然再生エネルギー発電の効率化が進めば、利益率はゆっくり上昇するでしょう。
主要指標
この中で、特に着目したいのが、ウォーレン・バフェット氏も、重視している、ROEと、PBRです。
【ROE】
ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。
一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。
ネクステラのROEは、10%くらいです。
いい数字とは言えませんが、このくらいの数字で推移していれば、参入障壁が高い業種なので、十分やりくりできると思います。
【PBR】
PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。
PBRは、1倍以下で割安と言われています。
ネクステラの3.7倍は、PERも約35倍を超えていることから、今後の成長と、脱炭素への期待が株価に反映されていると思われます。
ファンダメンタル的には、個人的に、妥当な価値で、株価が評価されていると考えています。
配当金推移
直近配当利回り、2.47%(2023.3.25)
美しすぎる、増配チヤートです。
ネクステラの、
配当金にかける思いを感じます。
【直近10年の配当金実績】
2023年(予想)の、1.87ドル/株に対し、2013年は、0.66ドル/株 でした。
10年で、約2.8倍、増配してるので、年平均2.48%配当金が、増えている計算です。
現時点の配当利回りは約2.5%なので、100万円投資で、約年25,000円の配当金です。
皮算用に過ぎませんが、仮に、このペースで増配すれば、10年後の年間配当額は、約70,000円くらいになる計算です。
今後も、このペースで、増配を続けられるかは、分かりませんが、29年連続増配という信頼と実績を考慮すれば、配当株投資で、保有してるのであれば、売るのは非常にもったいないと感じます。
配当性向
配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。
配当性向は、80%を超えているので、ぶっちゃけ高いです。
参入障壁が高い業界とは言え、配当金に回すお金を、自然再生エネルギーの投資に、振り向けることで、株価を上昇させることが可能と考える人も、少なくないでしょう。
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。
① 赤線の折れ線の「フリーキャッシュフロー」は、直近、マイナス傾向です。
自由に使えるお金がマイナスです。
② 発電設備に巨額の資金が必要なので、緑の投資CFは下に伸びています。
2019年、ガルフパワー社を約44憶ドルで買収して以来、投資CFは、さらに下に伸びています。
③ それゆえ、借入をするので、紫色の財務CFが上に伸びています。
このことも踏まえると、配当性向が80%を超えている現状、今後、増配ペースが下がることも、想定しないといけないかもしれません。
セクター
ネクステラは、公益セクターです。
公益セクターは、ディフェンシブセクターのひとつで、株価暴落時に強いと言われています。
しかし、他のディフェンシブセクターの、生活必需品、ヘルスケアに比べ、海外進出での成長が期待しにくいため、大幅な株価上昇も期待しにくいです。
とは言え、ネクステラ・エナジー株の場合、ある程度、増配を含め、配当金が期待できる銘柄と考えられ、上述した通り、今後も「S&P500」をアウトパフォームする可能性を秘めています。
また、外部的要因で、株価が下落した際は、安く株を買えるチャンスかもしれません。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・この記事は、ネクステラ・エナジーの情報を一部切り取ったのみで、投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。
その点、ご了承ください。
・今後も、最新の内容や、記事のアップデートをしながら、リライトし続ける予定です。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、はてなブロブやTwitterで、コメントお願いします。
・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。
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