(初回作成日 2023.3.25)
(最終更新日 2023.11.30)
29年連続増配『ネクステラ・エナジー』
ネクステラ・エナジーは、私が、自身のポートフォリオの中で、2024年最も株価上昇の期待をしている銘柄のひとつです。
公益セクターの、ネクステラは発電所などの設備に巨額な資金調達を必要としています。
それゆえ、借入金の金利が高くなることで、返済額が増加し、会社の債務内容が厳しくなります。
一方、金利が低くなると、その逆の状態になり、株価が上昇しやすいです。
【直近5年株価推移】
直近5年の株価チャートを確認すると、今回の利上げが始まった、2022年3月頃から、株価が下落トレンドです。
しかし、最近は、市場が、今後の利下げを織り込み始めたことで、株価が上昇し始めたような感じがします。
ところで
コーヒー味の
エナジードリンクみたいな
名前の
「ネクステラ・エナジー」
って、何の会社や?
「ネクステラ・エナジー」は
米国の大手電力会社で
公益セクターで
組み入れ比率が一番多い
「配当貴族」銘柄や!
【直近(2023.3.25時点)の概要】
● 株価・・・58.36ドル
● PER・・・15.43倍
● 配当利回り・・・3.20%
株価は、前回、このブログで「ネクステラ」を紹介した今年の3月
約75ドル/株でしたので、随分、少額で投資しやすくなりました。
PERは、前回の3月、約36倍でした。
現状の約15倍は、そこそこ割安です。
参考までに、米国株の平均PERは、15~35倍で推移しています。
配当利回りは、前回の3月、約2.5%でしたが、
現状、3%を超えています。
長期保有すれば、増配が期待できる銘柄なので、比較的オイシイ時期かもしれません。
【長期株価推移】
Google finance で期間を最大にしたのが下のチャートです。
S&P500と比較した、この株価推移から「ネクステラ・エナジー」は
株価の値上がりと、配当金の両方に、ほどよく期待し、投資する銘柄と言えるでしょう。
こんにちは!タクドラたみです♪
高配当株投資のポイントは
・配当利回り
・配当実績
・配当性向
・フリーキャッシュフロー
・セクター分散
と言われています。
これらのポイントも押さえながら、分析していきます。
企業概要
ネクステラ・エナジーは、米国を拠点にする、脱炭素化を目指す、世界最大の電力事業を展開する公益企業です。
電力会社なので、新規の参入障壁が非常に高く、企業業績は安定しています。
セグメント構成
ネクステラ・エナジーの経営基盤を支えるのは、
フロリダ・パワー・アンド・ライト・カンパニー(FPL)と
ネクステラ・エナジー・リソーシズ(NEER)の、
中核となる子会社です。
株価は
株価=PER(期待値)×EPS(利益)
で決まります。
超ザックリですが、
フロリダ・パワー・アンド・ライト・カンパニー(FPL)は、
電力供給会社で、利益面(EPS)を大きく支え、
ネクステラ・エナジー・リソーシズ(NEER)は、
脱炭素を目指す、再生エネルギー会社で、ネクステラの将来性(期待値=PER)を上げる役割といったイメージです。
現状、安定的な電力供給に原子力発電は、欠かせないようですが、将来的には、核のゴミ問題が悩ましい原子力発電もなくし、自然再生エネルギー社会を目指すのが、ネクステラの方針です。
トータルリターン比較(NEE、VOO、VPU)
青・・・『ネクステラ・エナジー』
赤・・・『VOO(S&P500 インデックスETF)』
オレンジ・・・『VPU(公益セクターETF)』
「ネクステラ」は公益セクターに属しています。
個別株なので、さすがに、ボラティリティが大きいです。
しかし、トータルリターンは「VOO」「VPU」と、比較すればダントツです。
長期で見ると「VOO(S&P500)」に対し、大きくアウトパフォームしました。
脱炭素化社会の現実的な期待感が高まれば「ネクステラ」は、さらに期待ができるかもしれません。
「VPU」の上位構成銘柄は、以下の通りですが「ネクステラ」の組み入れ比率が、群を抜いて高いです。
業績推移
売上は、景気によって、いくらかの上下があるものの、比較的、安定しています。
電気の使用量が急に減ることは考えにくいので、さほど気にする必要はないと思います。
金利の動向で、利益率が左右されるのは、否めません。
しかし、今後、太陽光など、自然再生エネルギー発電の効率化が進めば、利益率はプラスに働くでしょう。
主要指標
この中で、特に着目したいのが、ウォーレン・バフェット氏も、重視している、ROEと、PBRです。
【ROE】
ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。
一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。
ネクステラのROEは、超優良とは言えませんが、17%くらいで、優良企業です。
【PBR】
PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。
PBRは、1倍以下で割安と言われています。
ネクステラの2.5倍は、参入障壁が高い業種なので十分な数字と思います。
ファンダメンタル的には、個人的に、妥当な価値で、株価が評価されていると考えています。
【妥当株価】
現在の約58ドル/株に対し、マネックスも約72ドル/株の評価です。
比較的、割安と判断されています。
配当金推移
直近配当利回り、3.20%(2023.11.30)
【直近10年の配当金実績】
2023年(予想)の、1.87ドル/株に対し、2013年は、0.66ドル/株 でした。
10年で、約2.8倍、増配してるので、年平均2.48%配当金が、増えている計算です。
現在の利回りで購入すれば、100万円投資で、約32,000円/年 の配当金です。
順調に増配すれば、簿価利回りは、さらに上昇するでしょう。
今後も、このペースで、増配を続けられるかは、分かりません。
しかし、29年連続増配という信頼と実績を考慮すれば、魅力的な配当株と感じます。
配当性向
配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。
配当性向は、50%を下回っており、十分な余力を残しています。
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。
① 赤線の折れ線の「フリーキャッシュフロー」は、直近、マイナス傾向です。
自由に使えるお金がマイナスです。
② 発電設備に巨額の資金が必要なので、緑の投資CFは下に伸びています。
2019年、ガルフパワー社を約44憶ドルで買収して以来、投資CFは、さらに下に伸びています。
③ それゆえ、借入をするので、紫色の財務CFが上に伸びています。
これらを踏まえれば、キャッシュフロー面は、投資家にとって、ネガティブな材料と感じます。
セクター
ネクステラは、公益セクターです。
公益セクターは、ディフェンシブセクターのひとつで、株価暴落時に強いと言われています。
しかし、他のディフェンシブセクターの、生活必需品、ヘルスケアに比べ、海外進出での成長が期待しにくく、大幅な株価上昇も期待しにくいです。
とは言え、ネクステラ・エナジー株の場合、増配を含め、安定的な配当金が期待できる銘柄と考えられます。
また、現状の高金利など、外部的要因で、株価が下落している今は、安く株を買えるチャンスかもしれません。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・この記事は、ネクステラ・エナジーの情報を一部切り取ったのみで、投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。
その点、ご了承ください。
・今後も、最新の内容や、記事のアップデートをしながら、リライトし続ける予定です。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、はてなブロブやTwitterで、コメントお願いします。
・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。
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