米国の人気高配当株『ベライゾン』
「ベライゾン」って
何の会社や?
「ベライゾン」ってな、米国の大手通信会社で、ダウ30銘柄に採用されてんねん!
12年連続増配で、人気の高配当銘柄や!
【直近(2023.3.12時点)の概要】
● 株価・・・36.68ドル
● PER・・・7.25倍
● 配当利回り・・・7.12%
こんにちは!タクドラたみです♪
高配当株投資のポイントは
・配当利回り
・配当実績
・配当性向
・フリーキャッシュフロー
・セクター分散
と言われています。
今回は、これらのポイントを押さえながら『ベライゾン株』について、分析していきます。
ベライゾン 企業概要
ベライゾン・コミュニケーションズは、米国最大の通信会社で、日本でいう「KDDI」や「NTT」のような会社です。
携帯事業では「AT&T」「Tモバイル」とシェア争いをしている、米国の3大キャリアの一つです(日本で「ドコモ」「AU」「ソフトバンク」「楽天」がしのぎ合っているイメージです)。
シェアの取り合いをしているものの、日本で「楽天」が苦戦しているように、通信業界は、新規での参入障壁が非常に高く、通信会社の企業業績は比較的安定しています。
しかし、裏を返せば、今後、ベライゾンは、急成長するような会社ではありません。
「S&P500」と「ベライゾン」の株価比較
「S&P500」と「ベライゾン」
約50年 株価比較チャート
Google Finance を使い 筆者編集
(2023.3.12)
約50年の長期で見ると、S&P500が、大きく成長したのに対し、ベライゾンの株価は、ほぼ横ばいです。
これは、ベライゾン含め通信産業が成熟した業界であることが、大きな要因です。
また、株価推移は、高配当株の特徴で、ボックス相場です。
この手の高配当株は、株価が下がった時に買い、配当金を貰いながら、株を持ち続ける銘柄です。
また、配当金を再投資するのもいいでしょう。
ベライゾンの場合、配当利回りが、約7.12%なので、今、買えば、税引き後でも、約18年ほどで投資元本を回収できます。
仮に、2024年から始まる「新NISA」枠で買えば、約14年で投資元本を回収できます。
増配すれば、さらに投資元本の回収期間は早まります。
そして、株価の値動きを気にせず、配当金を年4回、ありがたく頂きます。
完全な不労所得で、個人的には、老後の終身年金(自分年金)の一部として考えています。
私は、資産の最大化を目指す投資も好きですが、こういう投資もいいと思います。
株の値動きを、あまり気にする必要はありませんが、株価が下がれば、買いのチャンスなので、確認は必要です。
後は、年4回の決算をサラッと確認するだけです。
とは言え、もし、あまりにもヘンテコな決算が続くようなら、売却しますが、安心して持ち続けやすいです。
高配当株銘柄の詳しい買い方は、こちらの記事を参照ください。
『米国高配当株の購入タイミングはいつ?』 - 『タクドラたみ』の米国株投資
因みに、何故、今回、ベライゾン株を取り上げたのかと言うと、下のチャートで見て分かる通り、いい感じに株価が下落して、私は買い時と判断したからです。
過去5年のチャートですが、おおよそ約55ドル付近で推移する株価が、現状、40ドル以下になっているので、割安と思われます。
しかし、業績が芳しくないから下落してるのかもしれませんね。
という訳で、業績に、ついても見ていきましょう。
業績推移
売上高も、営業利益も、多少の上下はありますが、おおむね右肩上がりで、さほど気にする必要はないと思います。
主要指標
この中で、特に着目したいのが、ウォーレン・バフェット氏も、重視している、ROEと、PBRです。
【ROE】
ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。
一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。
ベライゾンのROEは、20%を超えています。
これは、上述した通り、圧倒的なブランド力、市場での参入障壁が高く、競争優位性が高いことが要因です。
【PBR】
PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。
PBRは、1倍以下で割安と言われているので、ベライゾンの1.7倍は、割安の部類ではありません。
しかし、これほどの企業が、割安で放置されることは、非現実的です。
個人的には、妥当か、それ以下で評価されていると考えています。
配当金推移
直近配当利回り、7.12%
【直近10年の配当金実績】
2023年(予想)の、2.61ドル/株に対し、2013年は、2.09ドル/株 でした。
10年で、24.88%増配してるので、年平均2.48%配当金が、増えている計算です。
配当利回りが約7.1%なので、100万円投資で、年71,000円の配当金です。
皮算用に過ぎませんが、仮に、このペースで増配すれば、10年後の年間配当額は、約88,000円以上になる計算です。
今後も、このペースで、増配を続けられるかは、分かりませんが、12年連続増配という信頼と実績を考慮すれば、配当株投資で、保有してるのであれば、売るのは非常にもったいないと感じます。
配当性向
配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。
配当性向は、50%を超えているので、高い部類です。
しかし、ベライゾンは、成熟した業界の企業なので、このくらいの配当性向は、妥当でしょう。
また、ベライゾンは、10年で売上や利益が10倍になるような、著しい成長は考えにくい企業です。
それゆえ、安定的な増配を続けるためにも、業績の安定が期待されます。
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。
特に注目したいのが、赤線の折れ線で示す「フリーキャッシュフロー」です。
2021年は、投資CFが多く、マイナスでしたが、それ以外は、安定してプラスなので、問題ないでしょう。
また、当面、増配も問題なく継続できるでしょう。
セクター
ベライゾンは、通信セクターです。
通信セクターは、ディフェンシブセクターのひとつで、株価暴落時に強いと言われています。
しかし、直近、他のディフェンシブセクターの、公益、生活必需品、ヘルスケアに比べ、大苦戦しています。
ベライゾン株はバリュー銘柄(割安株)ですが、通信セクターは、アルファベット、メタ、ウォルトディズニー、ネットフリックスなどのグロース銘柄(成長株)が多く含まれていることも要因でしょう。
しかし、ベライゾン株の場合、ある程度、増配を含め、配当金が期待できる銘柄と考えられます。
また、売却を考えていないのであれば、直近の株価の下落は、安く株を買えるチャンスかもしれません。
通信会社シェア争い
【2022年新規契約者数】
ご覧の通り、ベライゾンのひとり負け状態です。
ベライゾンの通信費は比較的高く、Tモバイルは、通信費が比較的安いのが特徴です。
今後も、Tモバイルは、シェアを拡大していくかもしれません。
【2020年時点でのシェア率】
アメリカの携帯電話事情|日本との違い・アメリカでスマホを使う方法も|日本人のためのアメリカ携帯 HanaCell より引用
ベライゾンの発表では料金未納は、ほぼありません。
一方、Tモバイルは、ユーザーの料金未納問題が気になります。
今後、景気後退局面でどうなるかが気がかりです。
また、Tモバイルの利益成長面も課題でしょう。
ベライゾンは、財務を悪化させるほどの、過剰な特典で、新規契約者数獲得競争をしない方針です。
【Tモバイル利益実績】
「Tモバイル」は、近年、顧客獲得競争で
利益を減らしている感があります。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・この記事は、ベライゾンの情報を一部切り取ったのみで、投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。
その点、ご了承ください。
・今後も、最新の内容や、記事のアップデートをしながら、リライトし続ける予定です。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、はてなブロブやTwitterで、コメントお願いします。
・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。
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