40年連続増配の配当貴族『エクソンモービル』
うち、高配当株投資は「VYM」とか
「HDV」のETFに投資してるから
個別株の「エクソンモービル」なんか興味ないわ
いや いや (^^;)...
「エクソンモービル」は
「VYM」「HDV」で
それぞれ一番多く組み入れられてるから
興味ないとか言ってられへんで!
(2023.4.22時点)
Σ( ̄ロ ̄lll) ガーン...
そうなんや
【直近(2023.4.22時点)の概要】
● 株価・・・116.01ドル
● PER・・・8.76倍
● 配当利回り・・・3.14%
米国株の平均PERは、15~35倍で推移しています。
現在のPERは、8.76倍ですが、
今後、化石エネルギーから、自然再生エネルギーへと、シフトしていくことや、
過去の株価推移、利回り推移などからは、株価は割安ではないと思われます。
こんにちは!タクドラたみです♪
高配当株投資のポイントは
・配当利回り
・配当実績
・配当性向
・フリーキャッシュフロー
・セクター分散
と言われています。
今回は、これらを中心に分析していきます。
エクソンモービル 企業概要
エクソンモービルは、1963年、ジョン・ロックフェラーらによって、事業が起こされ、1970年設立の「スタンダード・オイル」が起源です。
テキサス州に本社を置き、石油メジャー最王手で、スーパーメジャーと言われる6社のひとつです。
もちろん民間の石油会社では、最大の規模で、2023年3月時点の、世界時価総額ランキングは13位です。
総合石油化学メーカーとして、原油、天然ガスの探査から、製造、取引、輸送、販売と、川上から川下まで事業を展開し、世界200ヵ国以上で、事業を行っています。
参入障壁の高い業界で、ブランド力の高さがあるものの、原油などの価格が、市場で決まるため、売上などの業績は、大きく変動します。
現在、世界は、脱炭素の流れに向かっているので、石油エネルギー産業にとって逆風であり、衰退産業ではありますが、
昨今の原油高から分かるように、当面、原油などの化石エネルギーに、依存せざる得ない状況が続く見込みです。
「エクソンモービル」と「S&P500」の株価比較
2000年代初頭の、ドットコムバブル崩壊以降、エクソンモービルは、大きくS&P500をアウトパフォームしました。
その後、2000年代終盤の、リーマンショック以降、S&P500と同様、エクソンモービルは、株価を回復させてきました。
しかし、2016年、地球温暖化対策の「パリ協定」が発効して以来、エクソンモービルは、どんどん株価を下げました。
そして、直近、2022年、ロシアのウクライナ侵攻により、エネルギー不足が深刻化しとことで、エクソンモービル株は、約3倍以上も爆上げしました。
ただ、エネルギー産業は、衰退産業と言われていることから、今後、株価を上昇し続けるのは厳しいでしょう。
業績推移
直近は、業績を回復させていますが、基本的には、売上高、営業利益ともに、右肩下がりです。
2016年発効の「パリ協定」の、2015年「第21回気候変動枠組条約締約国会議」以降、かなり厳しいです。
2020年のコロナショック時は、赤字転落し、また、同年、ダウ30銘柄からも除外されました。
貸借対照表
赤丸の流動資産が、流動負債を、しっかり上回っているので、短期的な資金繰りに、問題はないと思われます。
また、株主の資産と言われる、純資産も増加傾向であることから、現状はいい傾向です。
このことから、財務健全性は高いと判断できます。
しかし、これは、直近の好業績の影響が大きいため、将来的な不安は拭えないと考えられます。
主要指標
妥当株価が約118ドルに対し、現在の株価は約116ドルなので、妥当と思われます。
しかし、原油価格が不安定なことから、売上、利益とも、前期比でマイナスの見通しなのが悩ましいです。
この中で、バリュー株投資で重視したいのは、ROEと、PBRです。
【ROE】
ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。
一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。
現状は、30倍を超えていますが、今後、減少予測です。
【PBR】
PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。
PBRは、1倍以下で割安と言われています。
現状、2倍を超えていますが、今後、減少予測です。
当面、それぞれ減少していく予測ですが、石油や天然ガスの需要の観点から、一気に崩れることもなさそうです。
配当金推移
直近配当利回り、3.14%
【直近10年の配当金実績から】
2020年の赤字の際も、増配を行ったことから、配当金による株主還元への意識が高い企業です。
減配は株価が崩れる原因になるので、相当なことがない限り、ないと思われます。
エクソンモービルの過去の実績から、株主還元については、自社株買いより配当金を増やすことを優先しています。
そのため、増配は当然と見ている投資家が多く、増配発表による株価の変動より、自社株買いについての発表で、株価を上下させることもあります。
配当性向
配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。
現状、業績が好調のため、配当性向は20%台で、エクソンモービルにしては低く、財務的に余裕がある感じです。
しかし、過去の傾向や、今後の業績予想を踏まえると、配当性向は、今後、上昇してくると思われます。
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。
最も注目したいのが、赤線の折れ線で示す「フリーキャッシュフロー」です。
多少の上下はありますが、比較的、安定しているので、今後も、増配は期待できるでしょう。
セクター
高配当株投資には、セクター分散が重要と言われています。
エクソンモービルは、エネルギーセクターです。
エネルギーセクターは、景気後退時に強いと言われている、ディフェンシブセクターのひとつです。
しかし、景気敏感株ゆえに、株価の変動は大きいです。
とは言え、エクソンモービルは財務健全性が高く、安定した配当金が期待できるため、高配当株投資の、ポートフォリオに組み入れることが検討できる銘柄のひとつでしょう。
(今は買い時ではないと思いますが…。)
一概には言えませんが、銘柄の特性から、資産形成期の人より、安定した高配当による、キャッシュフローを重視している人向けと言えそうです。
そして、株価が厳しい時期でも、企業分析をしっかり行い、腰を据えて持ち続けることができる「握力」の強い人向けの銘柄と考えられます。
最後に
・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・この記事は、エクソンモービルの情報を一部切り取ったのみで、投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。
その点、ご了承ください。
・今後も、最新の内容や、記事のアップデートをしながら、リライトし続ける予定です。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブロブやTwitterで、コメントお願いします。
・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。
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