(初回作成日 2023.2.15)
(最終更新日 2023.10.31)
61年連続増配の配当王『コカ・コーラ』
『配当王』ってなんや?
『配当王』ってな、50年連続で配当金を増やしてる企業や!
因みに、25年連続で配当金を増やしてる企業を「配当貴族」って言うねん!
※ 50年以上連続増配している「配当王」と呼ばれる企業は、2023年10月時点で49銘柄。
その中でも、60年連続増配は、10番目に長い記録です。
【直近(2023.10.31時点)の概要】
● 株価・・・56.15ドル
● PER・・・22.63倍
● 配当利回り・・・3.28%
米国株の平均PERは、15~35倍で推移しています。
現在のコカ・コーラのPERは、約23倍なので、企業への期待感は妥当に評価されています。
配当利回り3.28%は、高配当と言うには、やや物足りない感じですが、
株価の値上がりと、配当金の両方に、ほどよく期待し、投資できる銘柄です。
こんにちは!タクドラたみです♪
高配当株投資のポイントは
・配当利回り
・配当実績
・配当性向
・フリーキャッシュフロー
・セクター分散
と言われています。
今回は、これらのポイントを押さえながら『コカ・コーラ株』について、分析していきます。
コカ・コーラ 企業概要
コカ・コーラ社は、「コカ・コーラ」「ファンタ」「スプライト」「アクエリアス」「ミニッツメイド」「ジョージア」などを、200以上の国で販売している、世界一の清涼飲料水メーカーです。
コカ・コーラの販売数は、今現在も、少しずつ、世界の人口の増加とともに、増加していますが、急激に伸びるとは、考えにくいです。
しかし、コカ・コーラ社の製品を、飲みたくても、高価な飲料水ということで、飲むことのできない途上国の人々は、少なくありません。
今後、それらの途上国が、経済発展し、所得が向上していくことで、コカ・コーラ社製品の販売数が、伸びる公算は大きいでしょう。
また、圧倒的なブランド力があり、インフレで値上げをしても、しっかり売上を伸ばしている、競争優位性の高い企業です。
また、投資の神様、ウォーレン・バフェット氏が率いる、持ち株会社、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオで、4番目に多い、バフェット銘柄としても知られています。
「コカ・コーラ」と「S&P500」の株価比較
約50年という長期で、S&P500に対し、約2倍、株価を成長させてきた、コカ・コーラ株の実績はさすがです!
しかし、既に、成熟企業である、コカ・コーラ社が、この先も、同じような成長か約束されているわけではありません。
「コカ・コーラ」と「VOO(S&P500)」直近5年トータルリターン比較
配当利回り、3.28%のコカ・コーラと
約半分の、1.56%のVOO(S&P500)を
5年でトータルリターン比較すると
ハイテク株が好調な時期ほど、S&P500に対し、アンダーパフォームしています。
赤 ➡ コカ・コーラ
青 ➡ VOO(S&P500)
コカ・コーラ株への投資について
現状、1株 約56ドル、1万円以内で仕込めるのは魅力です。
しかし、コカ・コーラ株は、個別株。
当然、S&P500といった、インデックスに比べ、株価の値動きの幅は大きい傾向です。
また、コカ・コーラ株は、高配当銘柄と言われています。
一般的に、米国高配当株のポートフォリオは、セクターを分散させ10~20銘柄で組む事が、奨励されています。
コカ・コーラ株と言えど「米国株の死」と言われてた、2000年代は厳しい状況でした。
コカ・コーラ株に投資するのであれば、それも踏まえておきたいです。
業績推移
売上高は、1918年頃まで減少していましたが、これは、段階的にボトリング事業(利益率の低い、製造・梱包・物流を行う事業)をスピンオフ(分離・独立)したことが要因です。
この、スピンオフにより、営業利益が右肩上がりに改善し、パンデミック以降、売上も右肩上がりです。
主要指標
妥当株価が約61ドルに対し、現在の株価は約56ドルなので、やや割安と思われます。
この中で、特に着目したいのが、ウォーレン・バフェット氏も、重視している、ROEと、PBRです。
【ROE】
ROE(自己資本利益率)は、経営の収益効率性を見る指標です。
一般的に、ROEが10%を超えていると優良企業と言われ、20%を超えると超優良企業と言われます。
コカ・コーラ社のROEは、なんと!40%を超えています。
これは、上述した通り、圧倒的なブランド力、市場の競争優位性が高いことが要因です。
【PBR】
PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業価値の何倍で取引されているかの指標です。
PBRは、1倍以下で割安と言われているので、コカ・コーラ社の9倍は、割安の部類ではありません。
半年ほど前、このブログで銘柄分析をした時に対し、割安になっています。
しかし、これほどの企業が、超割安で放置されることは、あり得ません。
個人的には、ほどほどの価値で株を購入できればいいかと考えています。
『私見』
米国では、約2人に1人が肥満で、大きな社会問題になっています。
そんな中、直近、肥満薬で上手くいっているイーライリリー株が暴騰しました。
その反面、コカ・コーラやペプシコは、株価を下げました。
とは言え、お酒を飲んだ後のラーメンもそうですが、甘いショワショワ感のあるコカ・コーラの虜に陥った人間にとって、その誘惑に勝てるとは、到底思えません。
93歳のバフェットさんも、元気にコカ・コーラを飲んでます。
年初来、10%以上下げた、コカ・コーラの株価は、いずれ戻ると思います。
【時価総額】
コカ・コーラ社の2023年10月時点、世界時価総額ランキングは33位です。
配当金推移
直近配当利回り、3.28%
【直近10年の配当金実績】
2023年(予想)は、1.84ドル/株に対し、2013年は、1.12ドル/株 でした。
10年で、約64%増配してるので、毎年約6.4%配当金が、増えている計算です。
配当利回りが約3%なので、100万円投資していれば、毎年3万円の配当金です。
皮算用に過ぎませんが、仮に、このペースで増配すれば、10年後は、税引前で約5万円(簿価利回り5%)になる計算です。
今後も、このペースで、増配を続けられるかは、分かりませんが、61年連続増配という信頼と実績を考慮すると、配当株投資で、保有してるのであれば、売ることができない銘柄と感じます。
配当性向
配当性向とは、税引後の当期純利益のうち、何パーセント配当金に回したのかを示す指標です。
配当性向は、70%を超えているので高いです。
しかし、コカ・コーラ社は、事業拡大のために巨額の資金を、あまり必要としない成熟企業。
その分、配当金に回すお金が多い傾向です。
コカ・コーラは、10年で売上や利益が10倍になるような、著しい成長は考えにくい企業です。
安定的な増配を続けるためにも、さらなる経営の効率化に期待したいです。
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、企業が自由に使える現金です。
注目したいのが、赤線の折れ線で示す「フリーキャッシュフロー」です。
多少の上下はありますが、比較的、安定しているので、配当性向が70%を超えてますが、当面、増配は継続できるでしょう。
セクター
コカ・コーラ株は、生活必需品セクターです。
生活必需品セクターは、株価暴落時にも強いと言われている、ディフェンシブセクターのひとつです。
とは言え、1番上のS&P500との比較チャートで分かるように、ITバブルからリーマンショック時のように、株式にとって厳しい時期は、コカ・コーラ株の株価も、厳しくなると想定されます。
しかし、株価にとって、厳しい時期でも、コカ・コーラ株の場合、その実績から、増配を含め、安定した配当金が期待できる銘柄と考えられます。
また、売却を考えてなく、長期保有と考えているのであれば、2020年のコロナショックのような、株価の下落時は、安く株を多く買えるチャンスになるでしょう。
私は、2022年の色々ショック時に、積極的に買いました。
また、10月の、下落時にも買い増しました。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・この記事はザ・コカ・コーラ・カンパニーの情報を一部切り取ったのみで、投資判断をするには、あまりにも情報が少な過ぎます。
その点、ご了承ください。
・今後も、最新の内容や、記事のアップデートをしながら、リライトし続ける予定です。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブロブやTwitterで、コメントお願いします。
・投資スタイルは、人によって千差万別です。少しでも、参考になれば嬉しいです。
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