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(2023年12月版)【米国高配当株ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』直近 分配金 含む 実績比較

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

今回は、米国高配当株ETF「VYM」「HDV」「SPYD」の、12月の分配金が出揃ったところで、ETFの実績を踏まえ、比較、分析していきます。

 

2023年12月分配金実績

マネックス証券 銘柄スカウターを元に
筆者編集(2023.12.24)

2023年12月の分配金は「HDV」のみ減配でした。

12月 分配金実績

「VYM」は 安定増配!

「HDV」は 減配。

「SPYD」は奮起!

安定の「VYM」は、リーマンショック以降、2011年以来、13年連続増配で、安心感が高いです。

 

「HDV」は、6月に40%を超える大幅増配したものの、9月に続き2期連続の減配。

通期では、増配したものの、前々年の12月と比べても、約6%以上の減配で、悩ましいです。

 

ムラがあるのが「SPYD」の特徴。12月は、増配したものの、下のチャートの通り、通期では減配。

 

「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 分配金比較推移

マネックス証券 銘柄スカウター
各資産運用会社のホームページなどを元に
筆者編集(2023.12.24)
2023年 分配金実績

「VYM」は 安定増配!

「HDV」は 何とか増配を配キープ!

「SPYD」は、またしても減配。

 

 

各ETFの基本情報

直近 配当利回り 基準価格(株価)は
Bloomberg より(2023.12.24 時点)

 

各ETFの組み入れセクター

2023年12月時点、各ETFのセクター構成比

各ETFのホームページを元に筆者作成(2023.12.24)

 

ETFは、構成比率が高いセクターの影響を大きく受けます。

 

①『VYM』

『VYM』の、銘柄の入れ替えは、3月に年1回。

構成比は、前回9月と、ほぼ変わっていません。

 

②『HDV』

『HDV』の、銘柄の入れ替えは、3、6、9、12月に年4回。

前回との、構成比の比較は、さほど変わっていません。

 

③『SPYD』

『SPYD』の、銘柄の入れ替えは、6月末、12月末に発表され、年2回。

前回、このシリーズの記事を更新した時から、メチャクチャ大きく変化しました。


「SPYD」は、「S&P500」の銘柄から、配当利回りの高い上位80銘柄で、構成されています。

その80銘柄を、1.25%ずつ均等に組み入れます。

 

その結果、好調なセクターが多く組み入れられやすく、不調なセクターの組み入れが少なくなる傾向で、今回、それが顕著に出ました。

 

今回の変化は、「焼き魚弁当」が「焼き肉弁当」に変わった感じです。

 

【参考記事】

2023年12月【米国株 ETF 11セクター比較】(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!) - 『タクドラたみ』の米国株投資 (hatenablog.com)

 

トータルリターン比較

 ポートフォリオビジュアライザー」で、バックテストを行った結果です。

 

あえて、高配当株ETFなので、株価比較ではなく、分配金込みのトータルリターンで比較しました。

 

比較は、ETFの組成が1番遅い「SPYD(2015年組成)」に合わせ、

2016年を起点にし、「VYM」「HDV」「SPYD」の、配当再投資した場合の結果です。

 

約8年のトータルリターン比較

青・・・バンガード「VYM」

赤・・・ブラックロック「HDV」

黄・・・ステートストリート「SPYD」

Portfolio Visualizer を使い筆者編集(2023.12.24)

 

青色の「VYM」

王道の時価加重平均型である「VYM」が、安定的に、最も高いリターンです。

 

赤色の「HDV」

支払総額加重平均型(配当金が多い銘柄を多く組み入れる)「HDV」は、昨年ほどのエネルギー株上昇の、恩恵が少なくなりました。

「HDV」は、ヘルスケア、生活必需品といった、ディフェンシブ銘柄が多く含むのが特徴

現状、グロース株の銘柄が強い傾向ですが、バリュー株の銘柄が優勢になると、いいパフォーマンスが期待できるかもしれません。

 

黄色の「SPYD」

以前まで、不動産や、銀行株(金融)を多く含むのが特徴でした。

この3つのETFの中では、高金利により、最も向かい風の強く、厳しかったです。

現状は、ハイテク銘柄を多く含む、情報技術、一般消費財、通信の比率が、高くなりました。

今後も、ハイテク銘柄が好調であれば、高リターンが期待できるかもしれません。

 

約8年の年度別トータルリターン

青色・・・「VYM」

赤色・・・「HDV」

黄色・・・「SPYD」

Portfolio Visualizer を使い筆者編集(2023.12.24)

『SPYD』が設定されたのが、2015年なので、2016年からの比較です。

『VYM』が、配当利回りは、この3つのETFで、最も少ない傾向ですが、運用は最も安定的で、トータルリターンは高いです。

『SPYD』は、比較的最も、配当利回りが高いですが、変動も大きいです。

ETFの特徴が、しっかり出ています。

 

パフォーマンスの概要

こちらも「SPYD」の設定に合わせ、2016年からの比較です。

Portfolio Visualizer を使い筆者編集(2023.12.26)

Portfolio Visualizer を使い筆者編集(2023.12.26)

 

この表から分かることは「VYM」が、下落時含め、最も安定的な運用ができ、リターンも、最もいいことです。

 

また「SPYD」は、リターンのバラツキが、最も大きいので、下落時の一括購入で、大きなリターンが期待できることです。

 

分配金 利回り

 

直近配当利回り(2023.12.24時点)

●『VYM』・・・3.96%

●『HDV』・・・3.84%

●『SPYD』・・・5.84%

 

「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 利回り推移

筆者編集(2023.10.7)
※ 2023年のみ、年末ではなく、12.24時点の実績。

増配とトータルリターンの実績は「VYM」が最もいいですが、

分配金利回りは「SPYD」が最も高く「HDV」「VYM」の順になる傾向です。

 

各ETFの投資基準(まとめ)

 

以上のことから、「VYM」の分配利回りは「HDV」や「SPYD」に比べ低めですが、高配当株ETFを安定的に運用するのであれば「VYM」を選択するのがいいでしょう。

 

また、高配当株投資は、底値付近での「一括購入が基本」と言われていますが、安定感の高い「VYM」は、比較的「積み立て投資」にも、向いているでしょう。

 

「SPYD」の値動きや、分配金のバラツキなどが大きく、抵抗感を感じるなら「HDV」を選択するのもいいでしょう。

 

反面「SPYD」の値動きの大きさは、底値買いによる、大きなリターンを狙えるのが大きな魅力です。

値動きの大きさに魅力を感じるなら「SPYD」を選択するのがいいでしょう。

 

過去の傾向から、比較的「HDV」と「SPYD」は、上位3セクターが被る時期が少ないです。

「HDV」と「SPYD」を、合わせ持つことで、分散効果を使い、安定的な運用を目指す選択もいいと思います。

 

高配当株投資なので「VYM」も、底値での一括購入が基本ですが、特に「HDV」と「SPYD」は、底値で一括購入(逆張り)することで、大きな、リターンが期待できるでしょう。

 

「SPYD」の配当利回りは、現状5%前後です。

手っ取り早く、高配当を求めるのであれば「SPYD」の高い分配利回りは魅力的です。

 

ETFの購入タイミングについては、以下の記事をご覧ください。

現状、株式市場はいい感じに推移しています。

積極的に買い向かうには、難しい時期かもしれません。

 

人気の米国高配当株ETF『VYM』『HDV』『SPYD』の、買い時はいつ? 

 

【おすすめ記事】

他のブログやYouTubeなどで解説されない【米国高配当ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』の本質比較 

 

最後に

 

今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

・当記事の実績数値などは、四捨五入などで、多少の誤差がある点、ご了承ください。

 

・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、コメントいただけると嬉しいです。

 

・投資スタイルは、人によって千差万別。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

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