こんにちは!タクドラたみです♪
今回は、米国高配当株ETF「VYM」「HDV」「SPYD」の、12月の分配金が出揃ったところで、ETFの実績を踏まえ、比較、分析していきます。
2023年12月分配金実績
2023年12月の分配金は「HDV」のみ減配でした。
「VYM」は 安定増配!
「HDV」は 減配。
「SPYD」は奮起!
安定の「VYM」は、リーマンショック以降、2011年以来、13年連続増配で、安心感が高いです。
「HDV」は、6月に40%を超える大幅増配したものの、9月に続き2期連続の減配。
通期では、増配したものの、前々年の12月と比べても、約6%以上の減配で、悩ましいです。
ムラがあるのが「SPYD」の特徴。12月は、増配したものの、下のチャートの通り、通期では減配。
「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 分配金比較推移
「VYM」は 安定増配!
「HDV」は 何とか増配を配キープ!
「SPYD」は、またしても減配。
各ETFの基本情報
各ETFの組み入れセクター
2023年12月時点、各ETFのセクター構成比
ETFは、構成比率が高いセクターの影響を大きく受けます。
『VYM』の、銘柄の入れ替えは、3月に年1回。
構成比は、前回9月と、ほぼ変わっていません。
『HDV』の、銘柄の入れ替えは、3、6、9、12月に年4回。
前回との、構成比の比較は、さほど変わっていません。
『SPYD』の、銘柄の入れ替えは、6月末、12月末に発表され、年2回。
前回、このシリーズの記事を更新した時から、メチャクチャ大きく変化しました。
「SPYD」は、「S&P500」の銘柄から、配当利回りの高い上位80銘柄で、構成されています。
その80銘柄を、1.25%ずつ均等に組み入れます。
その結果、好調なセクターが多く組み入れられやすく、不調なセクターの組み入れが少なくなる傾向で、今回、それが顕著に出ました。
今回の変化は、「焼き魚弁当」が「焼き肉弁当」に変わった感じです。
【参考記事】
2023年12月【米国株 ETF 11セクター比較】(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!) - 『タクドラたみ』の米国株投資 (hatenablog.com)
トータルリターン比較
「 ポートフォリオビジュアライザー」で、バックテストを行った結果です。
あえて、高配当株ETFなので、株価比較ではなく、分配金込みのトータルリターンで比較しました。
比較は、ETFの組成が1番遅い「SPYD(2015年組成)」に合わせ、
2016年を起点にし、「VYM」「HDV」「SPYD」の、配当再投資した場合の結果です。
約8年のトータルリターン比較
青・・・バンガード「VYM」
赤・・・ブラックロック「HDV」
黄・・・ステートストリート「SPYD」
青色の「VYM」
王道の時価加重平均型である「VYM」が、安定的に、最も高いリターンです。
赤色の「HDV」
支払総額加重平均型(配当金が多い銘柄を多く組み入れる)「HDV」は、昨年ほどのエネルギー株上昇の、恩恵が少なくなりました。
「HDV」は、ヘルスケア、生活必需品といった、ディフェンシブ銘柄が多く含むのが特徴。
現状、グロース株の銘柄が強い傾向ですが、バリュー株の銘柄が優勢になると、いいパフォーマンスが期待できるかもしれません。
黄色の「SPYD」
以前まで、不動産や、銀行株(金融)を多く含むのが特徴でした。
この3つのETFの中では、高金利により、最も向かい風の強く、厳しかったです。
現状は、ハイテク銘柄を多く含む、情報技術、一般消費財、通信の比率が、高くなりました。
今後も、ハイテク銘柄が好調であれば、高リターンが期待できるかもしれません。
約8年の年度別トータルリターン
青色・・・「VYM」
赤色・・・「HDV」
黄色・・・「SPYD」
『SPYD』が設定されたのが、2015年なので、2016年からの比較です。
『VYM』が、配当利回りは、この3つのETFで、最も少ない傾向ですが、運用は最も安定的で、トータルリターンは高いです。
『SPYD』は、比較的最も、配当利回りが高いですが、変動も大きいです。
ETFの特徴が、しっかり出ています。
パフォーマンスの概要
こちらも「SPYD」の設定に合わせ、2016年からの比較です。
この表から分かることは「VYM」が、下落時含め、最も安定的な運用ができ、リターンも、最もいいことです。
また「SPYD」は、リターンのバラツキが、最も大きいので、下落時の一括購入で、大きなリターンが期待できることです。
分配金 利回り
●『VYM』・・・3.96%
●『HDV』・・・3.84%
●『SPYD』・・・5.84%
「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 利回り推移
増配とトータルリターンの実績は「VYM」が最もいいですが、
分配金利回りは「SPYD」が最も高く「HDV」「VYM」の順になる傾向です。
各ETFの投資基準(まとめ)
以上のことから、「VYM」の分配利回りは「HDV」や「SPYD」に比べ低めですが、高配当株ETFを安定的に運用するのであれば「VYM」を選択するのがいいでしょう。
また、高配当株投資は、底値付近での「一括購入が基本」と言われていますが、安定感の高い「VYM」は、比較的「積み立て投資」にも、向いているでしょう。
「SPYD」の値動きや、分配金のバラツキなどが大きく、抵抗感を感じるなら「HDV」を選択するのもいいでしょう。
反面「SPYD」の値動きの大きさは、底値買いによる、大きなリターンを狙えるのが大きな魅力です。
値動きの大きさに魅力を感じるなら「SPYD」を選択するのがいいでしょう。
過去の傾向から、比較的「HDV」と「SPYD」は、上位3セクターが被る時期が少ないです。
「HDV」と「SPYD」を、合わせ持つことで、分散効果を使い、安定的な運用を目指す選択もいいと思います。
高配当株投資なので「VYM」も、底値での一括購入が基本ですが、特に「HDV」と「SPYD」は、底値で一括購入(逆張り)することで、大きな、リターンが期待できるでしょう。
「SPYD」の配当利回りは、現状5%前後です。
手っ取り早く、高配当を求めるのであれば「SPYD」の高い分配利回りは魅力的です。
ETFの購入タイミングについては、以下の記事をご覧ください。
現状、株式市場はいい感じに推移しています。
積極的に買い向かうには、難しい時期かもしれません。
人気の米国高配当株ETF『VYM』『HDV』『SPYD』の、買い時はいつ?
【おすすめ記事】
他のブログやYouTubeなどで解説されない【米国高配当ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』の本質比較
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・当記事の実績数値などは、四捨五入などで、多少の誤差がある点、ご了承ください。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、コメントいただけると嬉しいです。
・投資スタイルは、人によって千差万別。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
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