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【米国高配当株ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』実績比較(2023年4月版)

(最終更新日 2023.4.8)

(初回作成日 2022.12.25)

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

今回は、米国高配当株ETF「VYM」「HDV」「SPYD」の、3月の分配金が出揃ったところで、この3つのETFを、最新の現状を含め、比較していきます。

 

2023年、最初の分配金(3月)は「VYM」が、安定して増配「HDV」が大増配!「SPYD」が大減配!と、デコボコな実績でした。

 

各ETFの基本情報

(2023.4.6 時点)

 

各ETFの上位組み入れセクター

各ETFのホームページを元に筆者編集(2023.4.6)

各ETFは、構成比率が高いセクターの影響を大きく受けます。

それを踏まえた上で、各ETFの実績を見ていきましょう。

 

トータルリターン比較など

「ポートフォリオ ビジュアライザー」で、バックテストを行った結果です。

 

あえて、高配当株ETFなので、株価比較ではなく、分配金込みのトータルリターンで比較しました。

 

比較は、ETFの組成が1番遅い「SPYD(2015年組成)」に合わせ、

2016年、年初に100ドル投資したケースで、

「VYM」「HDV」「SPYD」の、配当再投資した場合の結果です。

 

約8年のトータルリターン比較

青・・・バンガード「VYM」

赤・・・ブラックロック「HDV」

黄・・・ステートストリート「SPYD」

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い
筆者編集(2023.4.6)

 

青色の「VYM」

王道の時価加重平均型である「VYM」が、安定的に、最も高いリターンです。

 

赤色の「HDV」

支払総額加重平均型(配当金が多い銘柄を多く組み入れる)「HDV」は、瞬発的な上昇力が、最も、少ないように見えます。

 

配当金額の多い銘柄は、特に超成熟企業が多く、比較的、瞬発的な業績アップが少ないのが、その理由として考えられます。

 

黄色の「SPYD」

不動産を含み、銀行株を多く含むのが特徴。この3つのETFの中では、最も、景気に左右されているのが分かります。

 

約8年の年度別トータルリターン

青色・・・「VYM」

赤色・・・「HDV」

黄色・・・「SPYD」

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い
筆者編集(2023.4.6)

記憶に新しい、コロナショックからの約3年を振り返ると、

 

【2020年】

コロナで最も、ダメージを受けたのが「SPYD」。

リート(不動産)を唯一組み入れている「SPYD」は、

人々の、購買力が低下した時、特に、弱さが出てしまいます。

 

【2021年】

政策金利が、0.25%に下げられたまま、

強力な量的金融緩和(QE)が、進められた年でした。

いわゆる「金融相場」で、それぞれ、約20~約30%の上昇を見せました。

その中で、最も、上昇したのは「SPYD」

また、エネルギー株を多く含む「HDV」は、原油価格が暴落したことで、

最も、上昇力が弱かったです。

 

【2022年】

インフレ退治を目的とした、FRBによる利上げと、量的引き締め(QT)の年でした。

「逆金融相場」の影響で、米経済は強いと言われましたが、株式相場は苦戦しました。

その中でも、ロシア、ウクライナ戦争の影響もあり、原油価格の高騰などで、

エネルギー株を多く含む「HDV」が、最も、強かったです。

 

【2023年】

まだ、3ヶ月程しか経過していませんが、高配当株は年初来、苦戦気味です。

原油価格が下落傾向であったことで、特に「HDV」は苦戦し、

シリコンバレー銀行の破綻による銀行不安は、特に「VYM」「SPYD」の逆風となり、

金利上昇による不動産業界の低迷は「SPYD」の痛手になっています。

 

コロナショックの2020年以降、約3年のトータルリターン比較

青・・・「VYM」

赤・・・「HDV」

黄・・・「SPYD」

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い
筆者編集(2023.4.6)

この期間でも、最も、安定し、高リターンを出したのは「VYM」でした。

 

各ETFの選択基準

以上のことから、高配当株ETFを安定的に運用するのであれば「VYM」を選択するのがいいでしょう。

 

しかし「VYM」は「HDV」や「SPYD」に比べ、分配金の利回りが少ないです。

 

「SPYD」の値動きの大きさに抵抗を感じるなら「HDV」を選択するのがいいでしょう。

 

反面「SPYD」の値動きの大きさは、底値買い(ナンピン買い)による、大きなリターンを狙えるのが大きな魅力です。

その値動きの大きさに魅力を感じるのであれば「SPYD」を選択するのがいいでしょう。

 

また「HDV」と「SPYD」は、上位3セクターが被っていません。

「HDV」と「SPYD」を、合わせ持つことで、安定的な運用を目指す選択もいいと思います。

 

高配当株投資は、底値付近での「一括購入が基本」と言われていますが、

「VYM」は、比較的「積み立て投資」にも、向いているでしょう。

 

「VYM」も、底値での一括購入が基本ですが、特に「HDV」と「SPYD」は、底値で一括購入(ナンピン買い)することで、大きな、リターンが期待できるでしょう。

 

ETFの購入タイミングについては、以下の記事をご覧ください。

しかし、現状、利上げの終了や景気後退懸念があり、相場がどう展開するのか、分かりにくいので、買い向かうには、悩ましい時期と思います。

人気の米国高配当株ETF『VYM』『HDV』『SPYD』の、買い時はいつ? - 『タクドラたみ』の米国株投資

 

分配金比較など

Bloomberg を元に 筆者編集
(2023.4.6 時点)

 

「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 利回り推移

 

1筆者編集(2023.4.6)

※ 2023年のみ、年末ではなく、4/6時点の実績。

 

「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 分配金比較推移

 

マネックス証券
銘柄スカウターを元に筆者編集
(2023.4.6)

※ 直近3月の分配金を含まない、年度別分配金推移です。

 

減配知らずの「VYM」の安定感は、素晴らしいです。

 

直近、3月分配金実績

 

マネックス証券
銘柄スカウターを元に筆者編集
(2023.4.6)

「VYM」は安定して増配。

「HDV」は大幅な増配!

「SPYD」は大減配!

という実績でした。

「SPYD」は、また、やらかしたという印象です。

 

最後に

 

今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

・この記事は、昨年12月に更新したものを、最新版にしリライトしたものです。

 

・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、はてなブロブやTwitterで、コメントお願いします。

 

・投資スタイルは、人によって千差万別。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

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