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【米国高配当株ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』直近 分配金 含む 実績比較(2023年12月版))
こんにちは!タクドラたみです♪
今回も遅くなりましたが、、米国高配当株ETF「VYM」「HDV」「SPYD」の、6月の分配金の実績を踏まえ、この3つのETFを、比較、分析していきます。
2023年6月の分配金、3銘柄とも、無事、増配できてよかったです。
各ETFの基本情報
各ETFの上位組み入れセクター
各ETFは、構成比率が高いセクターの影響を大きく受けます。
特筆したい点は『VYM』の構成比はさほど変わりませんでしたが、
①『HDV』は、金融セクターが、前回、3月の4.58%から、11.70%になり、大きく構成比を上げたこと。
②『SPYD』は、不動産セクターが、 前回、3月の21.41%から、23.24%と、最も構成比が高くなった点です。
金融セクターと、不動産セクターは、相対的に株価を下げました。
配当総額の多い銘柄を多く組み入れる『HDV』と、
配当利回りの高い銘柄を多く組み入れる『SPYD』の特徴が出た結果です。
3月の銀行不安による影響で、銀行株は大きく値を下げましたが、一部の銀行株は、今が買い時かもしれません。
また、利上げの影響で、最も、マイナスの影響を受けたのが、不動産(リート)でしょう。
金利が高い状態では、お金を借りて、不動産を買いたくないものです。
トータルリターン比較など
「ポートフォリオ ビジュアライザー」で、バックテストを行った結果です。
あえて、高配当株ETFなので、株価比較ではなく、分配金込みのトータルリターンで比較しました。
比較は、ETFの組成が1番遅い「SPYD(2015年組成)」に合わせ、
2016年を起点にし、「VYM」「HDV」「SPYD」の、配当再投資した場合の結果です。
約8年のトータルリターン比較
青・・・バンガード「VYM」
赤・・・ブラックロック「HDV」
黄・・・ステートストリート「SPYD」
青色の「VYM」
王道の時価加重平均型である「VYM」が、安定的に、最も高いリターンです。
赤色の「HDV」
支払総額加重平均型(配当金が多い銘柄を多く組み入れる)「HDV」は、昨年のエネルギー株の上昇の恩恵が、少なくなりました。
黄色の「SPYD」
不動産を含み、銀行株を多く含むのが特徴。この3つのETFの中では、最も、向かい風の強く、厳しかったです。
約8年の年度別トータルリターン
青色・・・「VYM」
赤色・・・「HDV」
黄色・・・「SPYD」
記憶に新しい、コロナショックからの約3年を振り返ると、
【2020年】
コロナで最も、ダメージを受けたのが「SPYD」。
リート(不動産)を唯一組み入れている「SPYD」は、
人々の、購買力が低下した時、特に、弱さが出てしまいます。
【2021年】
政策金利が、0.25%に下げられたまま、
強力な量的金融緩和(QE)が、進められた年でした。
いわゆる「金融相場」で、それぞれ、約20~約30%の上昇を見せました。
その中で、最も、上昇したのは「SPYD」。
また、エネルギー株を多く含む「HDV」は、原油価格が暴落したことで、
最も、上昇力が弱かったです。
【2022年】
インフレ退治を目的とした、FRBによる利上げと、量的引き締め(QT)の年でした。
「逆金融相場」の影響で、米経済は強いと言われましたが、株式相場は苦戦しました。
その中でも、ロシア、ウクライナ戦争の影響もあり、原油価格の高騰などで、
エネルギー株を多く含む「HDV」が、最も、強かったです。
【2023年】
半年が経過し、AIバブルとか、中間反騰と言われ、グロース株に牽引され「S&P500」は、好調に推移していますが、高配当株は年初来、苦戦気味です。
シリコンバレー銀行の破綻による銀行不安は、特に「VYM」「SPYD」の逆風となり、
さらに、金利上昇による不動産業界の低迷は「SPYD」にとってダブルの痛手になっています。
コロナショックの2020年以降、約3年のトータルリターン比較
青・・・「VYM」
赤・・・「HDV」
黄・・・「SPYD」
高配当株は、コロナショックからの回復以降、一進一退ですが、この期間でも、最も、安定的に、高リターンを出したのは「VYM」でした。
各ETFの選択基準
以上のことから、高配当株ETFを安定的に運用するのであれば「VYM」を選択するのがいいでしょう。
しかし「VYM」は「HDV」や「SPYD」に比べ、分配利回り高くなることが少ないです。
そのことから、高配当株投資は、底値付近での「一括購入が基本」と言われていますが、「VYM」は、比較的「積み立て投資」にも、向いているでしょう。
投資先として「SPYD」の値動きの大きさに抵抗を感じるなら「HDV」を選択するのがいいでしょう。
反面「SPYD」の値動きの大きさは、底値買い(ナンピン買い)による、大きなリターンを狙えるのが大きな魅力です。
値動きの大きさに魅力を感じるのであれば「SPYD」を選択するのがいいでしょう。
過去の傾向から、比較的「HDV」と「SPYD」は、上位3セクターが被る時期が少ないです。
「HDV」と「SPYD」を、合わせ持つことで、分散効果を使い、安定的な運用を目指す選択もいいと思います。
高配当株投資なので「VYM」も、底値での一括購入が基本ですが、特に「HDV」と「SPYD」は、底値で一括購入(ナンピン買い)することで、大きな、リターンが期待できるでしょう。
ETFの購入タイミングについては、以下の記事をご覧ください。
しかし、現状、利上げの終了や景気後退懸念があり、相場がどう展開するのか、分かりにくいので、買い向かうには、悩ましい時期と思います。
人気の米国高配当株ETF『VYM』『HDV』『SPYD』の、買い時はいつ?
分配金比較など
●『VYM』・・・3.21%
●『HDV』・・・3.09%
●『SPYD』・・・4.82%
「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 利回り推移
※ 2023年のみ、年末ではなく、7/21時点の実績。
「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 分配金比較推移
※ 2023年(今年)の分配金を含まない、年度別分配金推移です。
減配知らずの「VYM」の安定感は、素晴らしいです。
直近、6月分配金実績
「VYM」は安定して増配。
「HDV」は大幅な増配!
「SPYD」は奮起!
という実績でした。
「SPYD」は、3月、▲40%の減配をしたので、心配でしたが、今回は増配でき、良かったです。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、コメントいただけると嬉しいです。
・投資スタイルは、人によって千差万別。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
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タクドラたみ@米国株などで老後資金2,000万円に挑戦中 (@DanntiTami) | Twitter
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