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(2023年12月版)【米国高配当株ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』直近 分配金 含む 実績比較
こんにちは!タクドラたみです♪
今回は、米国高配当株ETF「VYM」「HDV」「SPYD」の、9月の分配金が出揃ったところで、ETFの実績を踏まえ、比較、分析していきます。
2023年9月分配金実績
2023年9月の分配金は、HDVのみ減配でした。
「VYM」は安定増配。
「HDV」は大幅減配!
「SPYD」は奮起!
「HDV」は、今回、減配しました。
しかし、一昨年の9月の実績は0.76ドルで、昨年9月は1.23ドルと、約61%の大増配でした。
一昨年と比べれば、約42%増配しているので、個人的には、そう悲観する必要はないかと思っています。
各ETFの基本情報
各ETFの上位組み入れセクター
ETFは、構成比率が高いセクターの影響を大きく受けます。
『VYM』の構成比は、さほど変わりませんでした。
【要因】時価加重平均のため安定している。
『HDV』は、
1.金融セクター
前回、6月の11.70%から、8.51%になり、構成比を下げた。
2.生活必需品セクター
前回、6月の6.00%から、14.40%になり、大きく構成比を上げた。
【要因】
「HDV」は、財務健全性を重視し、配当総額順で組み入れらているため。
1.金融(銀行など)は、国債を多く資産として保有しています。
その国債価格が大幅に下落している。
2.生活必需品は、比較的安定的に増配傾向の多い銘柄が多い。
『SPYD』は、
ヘルスケアセクターが、
前回、6月の3.49%から、8.18%と、最も構成比が高くなった。
【要因】
「SPYD」は配当利回りの高い銘柄順に組み入れるます。
セクター別に見ると、ヘルスケアセクターは、年初来、最も株価が下落したこと。
ヘルスケアセクターは、比較的減配が少ないセクターであること。
その結果、配当利回りが高くなった。
【参考記事】
2023年9月【米国株 ETF 11セクター比較】(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!)
トータルリターン比較など
「ポートフォリオ ビジュアライザー」で、バックテストを行った結果です。
あえて、高配当株ETFなので、株価比較ではなく、分配金込みのトータルリターンで比較しました。
比較は、ETFの組成が1番遅い「SPYD(2015年組成)」に合わせ、
2016年を起点にし、「VYM」「HDV」「SPYD」の、配当再投資した場合の結果です。
約8年のトータルリターン比較
青・・・バンガード「VYM」
赤・・・ブラックロック「HDV」
黄・・・ステートストリート「SPYD」
青色の「VYM」
王道の時価加重平均型である「VYM」が、安定的に、最も高いリターンです。
赤色の「HDV」
支払総額加重平均型(配当金が多い銘柄を多く組み入れる)「HDV」は、昨年ほどのエネルギー株上昇の、恩恵が少なくなりました。
黄色の「SPYD」
不動産を含み、銀行株(金融)を多く含むのが特徴。この3つのETFの中では、高金利により、最も向かい風の強く、厳しかったです。
約8年の年度別トータルリターン
青色・・・「VYM」
赤色・・・「HDV」
黄色・・・「SPYD」
『SPYD』が設定されたのが、2015年なので、2016年からの比較です。
『VYM』が、配当利回りは、この3つのETFで、最も少ない傾向ですが、運用は最も安定的で、トータルリターンは高いです。
『SPYD』は、比較的最も、配当利回りが高いですが、変動ほ大きいです。
ETFの特徴が、しっかり出ています。
直近のトータルリターン
直近1年、僅差ですが『HDV』のトータルリターンがいいです。
しかし『VYM』とほぼ同じです。
一方『SPYD』は、ダントツで悪かったです。
分配金比較など
●『VYM』・・・3.10%
●『HDV』・・・4.47%
●『SPYD』・・・5.17%
「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 利回り推移
「VYM」「HDV」「SPYD」年度別 分配金比較推移
減配知らずの「VYM」の安定感は、素晴らしいです。
パフォーマンスの概要
このデータからも「VYM」が最も、安定的で高パフォーマンスです。
この下の章で、詳しく後述しますが、高配当株は、下落時の一括購入が基本。
値動きの大きさをチャンスと捉え、下落時に一括購入できれば「SPYD」のパフォーマンスが、最も良くなる可能性はあるでしょう。
各ETFの選択基準
以上のことから、高配当株ETFを安定的に運用するのであれば「VYM」を選択するのがいいでしょう。
しかし「VYM」は「HDV」や「SPYD」に比べ、分配利回り高くなることが少ないです。
そのことから、高配当株投資は、底値付近での「一括購入が基本」と言われていますが、「VYM」は、比較的「積み立て投資」にも、向いているでしょう。
投資先として「SPYD」の値動きの大きさに抵抗を感じるなら「HDV」を選択するのがいいでしょう。
反面「SPYD」の値動きの大きさは、底値買い(逆張り)による、大きなリターンを狙えるのが大きな魅力です。
値動きの大きさに魅力を感じるなら「SPYD」を選択するのがいいでしょう。
過去の傾向から、比較的「HDV」と「SPYD」は、上位3セクターが被る時期が少ないです。
「HDV」と「SPYD」を、合わせ持つことで、分散効果を使い、安定的な運用を目指す選択もいいと思います。
高配当株投資なので「VYM」も、底値での一括購入が基本ですが、特に「HDV」と「SPYD」は、底値で一括購入(逆張り)することで、大きな、リターンが期待できるでしょう。
ETFの購入タイミングについては、以下の記事をご覧ください。
現状、利上げの終了や景気後退懸念があり、相場がどう展開するのか、分かりにくいので、買い向かうには、悩ましい時期と思います。
人気の米国高配当株ETF『VYM』『HDV』『SPYD』の、買い時はいつ?
【おすすめ記事】
他のブログやYouTubeなどで解説されない【米国高配当ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』の本質比較
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・ご意見、質問、ご要望、感想、そして批評(酷評歓迎です)など、コメントいただけると嬉しいです。
・投資スタイルは、人によって千差万別。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
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