『タクドラたみ』の米国株投資

『米国株投資』で 老後資金 2,000万円作りに 挑戦中!

【最新実績で解説】米国高配当ETF『VYM』

(最終更新日:2023.4.18)

(初回作成日:2022.8.1)

分配金利回り2.68%

長期で株価の上昇も狙える

米国高配当株ETF『VYM』

【『VYM』株価推移】

グーグル検索より(2023.4.16)

【『VYM』分配金推移】

年4回の分配金を合計し

年末の株価で割り算出し筆者編集

(2023.4.16)

 

『VYM』は組成以来、約17年で、株価が2倍以上!

 

1株当たりの分配金も、増配により10年で2倍以上!

 

分配金と株価の値上がりの両方を狙えます!!

 

 

「VYM」の特徴

 

① 『VYM』は、米国の約400社に分散投資しているETF。

 

経費率が0.06%と格安。

 

③ 高配当ETFながら、値上がり益も狙える

 

『VYM』の概要

 
「VYM」とは

 

3大資産運用会社の「バンガード」が運用する

 

「バンガード・高配当株式ETF」

 

(Vanguard High Dividend Yield ETF)

 

ティッカーシンボル『VYM』

 

Dividend(ディビデント)とは、配当という意味で、

Yield(イールド)とは、収益や利回りと直訳されます。

 

世界三大資産運用会社は、バンガード、ブラックロック、ステートストリートです。

それぞれ、高配当株ETFを運用していますが、

運用開始は『VYM』が最も古いです。

とは言っても、まだ20年も運用されていませんが…。

 

運用開始日

 

バンガード『VYM』

 ・・・2006年11月

 

ブラックロック『HDV』

 ・・・2011年3月

 

ステートストリート『SPYD』

 ・・・2015年10月

 

 

2023.4.16 時点

 

【ファンドの規模】

2023年3月末、米国ETF運用資産残高ランキング25位

(運用資産残高:46,771億円)

 

基本情報

【2023年4月16日時点】

 

・基準価格:107.7ドル

 

・直近配当利回り:2.68%

 

・経費率:0.06%

 

 

上位組み入れ銘柄

Bloomberg を元に筆者編集(2023.4.16)

私自身、個別株投資で8銘柄保有しています。

 

セクター別構成比率

バンガード VYM 目論見書を元に筆者編集
(2023.4.16)

配当利回りが比較的高いセクターが、上位を占めています。

 

市場の暴落時の下落が比較的少ない「ヘルスケア」と「生活必需品」が上位なので、精神的に長期保有しやすいです。

 

「金融」は景気敏感セクターと言われていますが、比較的配当金の高いセクターです。

しかし『VYM』は、時価総額の高い銘柄ほど多く組み入れているので、個人的には株価が下がっても、さほど気にする必要はないと考えています。

売却しなければ、分配金をもらい続けるだけの話しです。

 

トータル・リターン

Bloomberg を元に筆者編集(2023.4.16)

直近1年は、エネルギーセクターの組み入れ比率の高い『HDV』のリターンが最も良かったです。

しかし、期間を長くすると、下のチャートが、分かりやすいですが『VYM』のリターンが、最もいいです。

 

【約8年のトータルリターン比較チャート】

青・・・バンガード「VYM」

赤・・・ブラックロック「HDV」

黄・・・ステートストリート「SPYD」

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い

筆者編集(2023.4.16)

 

【S&P500「VOO」とのトータルリターン比較】

ポートフォリオ ビジュアライザーを使い

筆者編集(2023.4.16)

「青の線が S&P500(VOO)」

「赤の線が VYM」

 

この実績をどう捉えるかは、人それぞれでしょう。

 

個人的には、トータルリターンは、さほど差がないと感じてます。

 

私は、リターンも大切ですが、値動きの大きさによる精神的影響も重要と考えています。

 

人は合理的に物事を判断する力を持っていますが、

合理的な判断より、感情による判断を優先する側面も持っているからです。

 

「VYM」は「VOO」より値動きの幅は小さい傾向です。

 

その側面からは、投資を継続しやすいのは「VYM」と見ることもできます。

 

「投資は継続してなんぼ!」という側面が大きいです。

 

「VYM」は「VOO」より、精神的に保有し続けやすいかもしれません。

 

【トータルリターンについて】

 

景気のいい時は「S&P500」の上昇力は高いです。

一方「S&P500」は「VYM」に対し、下落時は大きく下げます。

 

そのような傾向はありますが、過去の実績から、超長期で保有するなら「S&P500」の方が、大きなリターンが期待できると思います。

 

【資産の取り崩しについて】

 

「VOO」の分配金は、比較的少ないです。

そのため、自らの判断で株式を売却する必要があります

それゆえ感情的にストレスを感じやすいです。

 

一方「VYM」は、分配金による株式の強制売却です。

強制売却は、自らで判断する余地がないので、精神的には非常に楽です。

 

「VYM」のメリット・デメリット

「VYM」のメリット

 

① 個別株の銘柄分析の時間がない人や、銘柄分析が苦手な人も投資しやすい。

 

② 経費率が0.06%で超安い。

 

① 銘柄分析

 

高配当株と言えど、個別株投資の場合は、分散投資で、最低でも10~15銘柄位、保有するのが鉄則です。

 

しかし、それを、個人で保有し、管理するのは、簡単なことではありません。

 

その点、VYMは、約400銘柄に、幅広く分散投資されているのが嬉しいです。

 

また、自動的に、芳しくない銘柄をファンドから外したり、いい銘柄があれば組み入れてくれ、至れり尽くせりです。

 

したがって、日々の生活で、銘柄分析の時間が作れなかったり、また、銘柄分析が苦手であっても、比較的、安心して投資しやすいと思います。

 

② 経費率が0.06%で超安い

 

経費率0.06%とは、10万円投資しても、年間たったの60円です。

 

自分で、銘柄分析する手間暇を考えると、驚きの価格だと思います!!

 

経費率は重要です。

 

株式投資の年平均リターンは、3~5%とも言われています。

2%とか3%とかの経費(コスト)が抜かれたら、いくらも、運用益は残りません。

 

場合によっては、運用益がプラスなのに、コストを引かれることで、マイナスのリターンになることもあります。

 

「VYM」のデメリット

 

① 配当利回りが、他の高配当ETFより低い。

 

② 値上がり益が「VOO」より少ない。

 

 

① 配当利回りが、他の高配当ETFより低い。

 

代表的な米国株高配当ETF「VYM」「HDV」「SPYD」の比較です。

Bloomberg を元に筆者編集(2023.4.16)


「VYM」「HDV」「SPYD」の3つの、代表的な米国株高配当ETFの比較です。

直近10年程、米国株が好調だったこともあり「VYM」の、3%を下回って入り分配利回りは、高いとは言いにくいです。

 

「VYM」の購入タイミングとして、個人的には、少なくても分配利回りが3%以上の時と考えています。

 

また分配金に、現地課税10%と、国内課税20%の二重課税が課せられるので、受取額は、さらに下がります。

 

2024年以降は、可能な限り「新NISA」で運用したいものです。

 

② 値上がり益が「VOO」より少ない。

 

高配当株の企業の特徴は、これからグングン拡大成長する企業ではなく、成熟企業が多いです。

 

そのため、企業の利益をどんどん新規事業などに投資するのではなく、配当金として株主に、より多く利益還元しようとする傾向があります。

 

それ故「VOO」程の、株価の値上がり益は期待できないでしょう。

 

【補足】

『VYM』は、高配当個別株より分配金利回りが少なくなるかもしれませんが、リスクが分散されています。

 

株価の変動を、あまり気にしたくないのであれば、高配当個別株より、投資しやすいと思います。

 

まとめ

 

① 米国高配当ETF「VYM」は、高配当株投資初心者や、個別株の銘柄分析の時間を少なくしたい人向き。

 

② 「VYM」高配当ETFなので、市場全体に投資する「VOO」のようなインデックス・ファンドには、超長期的なリターンは劣る傾向。

 

③ 「VOO」など「S&P500」インデックス・ファンドと比較すると、株価の変動は少ない傾向。

 

④ 「VYM」は、安定的な配当金(分配金)が、そこそこ狙える、コストが格安なETF。

 

 

最後に

 

・最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

 

・今後も、内容を最新のものにアップデートしながら、リライトし更新する予定です。

 

・投資スタイルは、人によって千差万別。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願い致します。

 

 

【参考記事】

【米国高配当株ETF】『VYM』『HDV』『SPYD』実績比較(2023年4月版)

 

【Twitterもしています】

タクドラたみ@米国株などで老後資金2,000万円に挑戦中 (@DanntiTami) | Twitter

 

【株式投資家の必読本】

ウォーレン・バフェット氏が読み返しているという名著!

 

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ