こんにちは!タクドラたみです♪
今、世界の投資マネーは、新興国株にも流入しています。
その中でも、資産の最大化を目指す投資先として注目度の高い、ベトナム株ETF『VNM』(ヴァンエック・ベトナムETF)に買い場が訪れたかもしれない!
という事についてです。
- ベトナム株は「新興国株」ではなく「フロンティア市場」
- ベトナム株の特徴
- 長期チャートの分析
- 崩落の要因①(不動産企業の不祥事)
- 崩落の要因②(為替の影響)
- 今後『VNM』に期待ができる理由①
- 今後『VNM』に期待ができる理由②
- 今後『VNM』に期待ができる理由③
- まとめ(ベトナム株は買いのチャンス!)
- 最後に
ベトナム株は「新興国株」ではなく「フロンティア市場」
実のところ、下の表の通りベトナム株は、新興国ではなく、それより市場規模の小さい「フロンティア市場」に分類されています。
しかし、個人的には、近い将来、新興国に格上げされると思っています。
はじめてでもわかる ベトナム株「超」入門 近づくベトナムの格上げ時期 | ゼロから学べるアイザワ投資大学
https://www.aizawasec-univ.jp/article/bd7c51abf82073c816e878c2b84e9d7ab3138c6a.html より引用
「MSCI」とは、米国モルガンスタンレー社が算出する指標で、人気の投資信託『オルカン』も「MSCI」をベンチマークにしています。
因みに「MSCI」と並ぶ世界で代表的な指数である、英国の「FTSE」でもベトナム株は「フロンティア市場」に分類されています。
要は、ベトナム株は市場規模が小さいので、市場資金が流入した際、株価の値上がりが大きくなりやすく、その反対もあるということです。
ベトナム株はボラティリティが高くなりやすい
つまり、大きく稼げる可能性もありますが、大きな損失を出す可能性もあるのです。
個人投資家が、全力投資するのは、リスクが大きいので、サテライト枠くらいでいいのかなぁ~と、感じる投資先です。
ベトナム株の特徴
下の、引用した表の通り
不動産と、銀行などの金融セクター比率が高い
です。
この2つのセクターの影響を大きく受けるのが、ベトナム株の特徴です。
長期チャートの分析
下は、米ドル建て、ベトナム株ETF『VNM』の、長期チャートです。
ETFの組成が、2009年なので、このチャートが最大期間です。
(2023.2.5)
このチャートから分かることは、10ドル~20ドル付近で、株価が推移しています。
そして、今は、最安値付近ということです。
新興国株の特徴であるボックス相場なので、下値付近で買い、高値付近で売り、利ざやを得るという、投資スタイルに向いています。
裏を返せば、超長期保有で利益を出すには、ハードルが超高いチャートです。
しかし、2000年代のBRICsブームのようなことが起きれば『VNM』は、30ドルを超えるかもしれません。
とは言え、過度な楽観は、痛い目に合う可能性があるので、ここでは、上値を20ドルで想定します。
仮に現状の12ドルから、20ドルになった時に売れば、1株当たり8ドルの利益になります。
これは、仮に100万円投資した場合、為替が1ドル130円のままとし、税金を考慮しなければ、約166万円になり約66万円の利益になる計算です。
これを、どう受け止めるかで、投資すべきか否かの、一つの判断材料になります。
私は、もしかしたら、2020年代の米国株は『株式の死 パートⅡ』が来るかもしれないので、リスクヘッジのために、ポートフォリオの1~2%位『VNM』を入れてもいいかと考えています。
なぜ、こんなパッとしない『VNM』を...と感じるかもしれませんが、
実は、今、
ベトナム株『VNM』が、絶好の買い場かもしれない
のです。
崩落の要因①(不動産企業の不祥事)
【『VNM』過去1年のチャート】
(2023.2.1)
このチャートから、2022年、2度の暴落があったことが分かります。
1度目が、昨年4月頃からです。
これは、大手の不動産企業の経営者逮捕があった要因です。
不動産大手の、FLCグループの相場操縦容疑と、タンホアミン グループの違法な社債発行と、立て続けに起きました。
2度目が、昨年10月頃からです。
こちらも、不動産大手の、VTPグループの違法な社債発行です。
いずれも、これらは、不動産企業に対し、過去から続いていた違法行為に対しての、締め付けです。
では、なぜベトナムで不動産大手の経営者逮捕で、これほど株価が暴落したのでしょうか?
それは、上述した通り『VNM』構成比率の約40%近くが、不動産と金融セクターだからです。
不動産経営者逮捕は、銀行の主な融資先が、不動産会社であることから、連鎖的に、セクター比率の高い金融セクターにも、大きなダメージを与え、暴落が発生しました。
崩落の要因②(為替の影響)
2022年の春頃から、米国で急速な利上げが行われました。
通常、通貨は、金利の低い国から、高い国へと流れる傾向があります。
日本は、日銀がなかなか金利を上げられる状況でなかったため、大幅な円安になりました。
ベトナムにおいても、それは同じで、米国が金利を上げれば、通貨安を防ぐために金利を上げなくてはなりません。
ベトナムの場合、2022年9月、2年ぶりに金利を上げ5%にしました。
金利の引き上げは、株価にとってマイナス要因であるため、ベトナムでは、さらに株価が暴落してしまいました。
今後『VNM』に期待ができる理由①
不動産企業の締め付けの動きが、10月以降見えない。
今後、不動産企業の経営がクリアになっていけば、株価は暴落の反動で上昇するでしょう。
とは言うものの、不祥事に対する逮捕劇は、事前に予測できません。
投資する際は、そのリスクがあることを、知っておく必要があります。
今後『VNM』に期待ができる理由②
米国の利上げがストップする見通し。
米国の利上げがストップすれば、ベトナムも利上げをせずに済むため、株価にとっては好材料です。
米国の利上げが、3月か5月にストップすれば、ベトナムのマーケットも、ポジティブな空気になり、株価上昇が期待できる。
今後『VNM』に期待ができる理由③
経済が好調
ベトナムは、不動産、銀行が厳しかったものの、経済は急激に発展しています。
ベトナムの通貨ドンだと、私たちに分かりにくいので、米ドル建ての推移を添付しました。
見ての通り、コロナショックや、ウクライナ戦争の影響が、分かりにくい、順調な右肩上がりです。
その大きな要因は、ベトナムの主食が米であり、米の自給率が100%を超えています。
それにより、小麦を輸入に頼る国々とは異なり、インフレになりにくいからです。
また、一人当たりの購買力も上昇しています。
経済が好調なことで、ベトナム国民の購買力が上昇し、それが、国内マーケットの拡大につながり、経済が好調になる。
という、いい流れになっていることが分かります。
まとめ(ベトナム株は買いのチャンス!)
ベトナム株ETF『VNM』は、2022年の暴落により、最安値付近まで下落しています。
しかし、経済が好調な土台があります。
米国の利上げがストップする見通しは、ベトナム株にとってもプラス材料です。
株価は、最安値付近まで下落し、2022年12月頃から、上昇の兆しが見えてきたように感じます。
しかし、不動産汚職などのリスクが、完全に消えた確証は持てないので、思い切った投資は、しにくいと考えられます。
私は、様子を見ながら、少しずつ、買い増していく考えです。
この記事を見て、ベトナム株投資をしたいと思ったかもしれません。
しかし、この記事は、情報の一部であること。
そして、今日以降の、情報は入っていません。
ベトナム株を投資する前に、しっかり調べることを、強くお勧めします。
また、この手の投資は、インデックスの積み立て投資や、高配当株投資とは、全くの別の投資として認識していただけると嬉しいです。
最後に
・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願い致します。
【過去の参考記事】