外国株の投資信託で、
インデックスファンドを使い
アクティブ投資する際は、
為替変動を考慮し、
ファンドのチャートも必ず確認する!
こんにちは!タクドラたみです♪
資産運用の王道は「S&P500」や「オルカン」といったファンドを、ドルコスト平均法で行うと言われています。
しかし、多少リスクを取り、わずかでもインデックス(指数)より、多くのリターンを得たいと考えるのも、感情を持つ人の心理かもしれません。
私自身もその一人です。
そのような時「S&P500」などに連動した投資信託を使い、リスクの許容範囲内で、いくらか買い増しなどを行うアクティブ運用は、ひとつの手段でしょう。
しかし、その際、ドル/円の為替変動が大きい現状「S&P500」などの指数のみで、投資判断することは、日本円で投資する場合、いささか安易のように感じます。
もちろん、これは日本円で「VOO」などETFで「S&P500インデックス」に投資する場合も同様です。
そこで、今回は『為替変動の大きい時期の投資信託 アクティブ投資法』を、私が実践している、投資信託のアクティブ投資法を例にし紹介します。
【対象3銘柄】
●「SBI・V・S&P500インデックスファンド」
●「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
●「eMAXIS Neo 宇宙開発」
※この3銘柄は私がアクティブ投資に使っているファンドです。
※「宇宙開発」は、テーマ型ファンドで、インデックスファンドではありません。
しかし、いい参考材料のため、対象銘柄に入れました。
- 「S&P500」が下落しても「S&P500」連動の投資信託が安くなるとは限らない
- 「S&P500」と「ドル円」比較
- 「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の場合
- 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の場合
- 「eMAXIS Neo 宇宙開発」の場合
- 補足
- 最後に
「S&P500」が下落しても「S&P500」連動の投資信託が安くなるとは限らない
現状、米国の金利が上がれば、米国株は下落する傾向です。
そして、ドル高、円安になります。
その結果、投資信託の評価額は相殺されヨコヨコといった具合です。
つまり、株価が下落し、買い時と思われても、日本円で買うには、いい買い時ではないケースが発生しているのです。
例えば『「S&P500」が下落してる今が買いのチャンス!』と、
投資インフルエンサーが、言ってたとしても、
自らで保有している米ドル資産で買うなら、チャンスですが、
日本円で買うとすれば、全くチャンスでないケースだったりするのです。
そう言うと「長期的に見れば、現状、為替変動が大きいと言っても、株価の値動きに比べれば、小さいものになる」と、おっしゃる意見も出てくるでしょう。
それは、長期で「ドルコスト平均法」で投資するなら正論です。
しかし、シビアなアクティブ投資の場合、そんな悠長なことは言ってられません。
では、それぞれの投資アプローチについての前に「S&P500」と「ドル/円」のチャートを確認しましょう。
「S&P500」と「ドル円」比較
「S&P500」が下落しても
「S&P500に連動するファンド」は上昇する。
直近1ヶ月の比較チャートです。
「S&P500」が下落してる反面、ドル高、円安になっています。
さらに「S&P500」の2.78%の下落に対し、
「ドル/円」は3.78%上昇しています。
株価の変動より、為替変動の方が大きいことが分かります。
要は「S&P500」の下落より「ドル高」が上回っているのです。
下のチャートは、「S&P500」に連動する代表的な投資信託の「eMAXIS Slim S&P500」の直近1ヶ月です。
「S&P500」が下落してるにも関わらず「S&P500に連動するファンド」は、ビミョーに上昇しています。
では、それぞれのファンドの買い時は、いつなのでしょうか?
実践性を追求するため、リアルタイムのチャートで考察していきましょう。
「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の場合
「SBI・V・S&P500インデックスファンド」は円建ての投資信託です。
為替の影響を受けるため、下のチャートを確認すると、昨年の年初以降ボックス相場になっています。
【過去3年のチャート】
Yahoo!ファイナンス よりYahoo!引用
(2023.3.1)
Yahoo!ファイナンスでの「ボリンジャー」は±2σで表記されています。
「ボリンジャーバンド」ついで、なじみの少ない方は、下のリンクを参照ください。
基準価格が低い時は、同じ投資額でも、買える口数は多くなります。
この記事のタイトル通り、インデックスファンドとは言え、アクティブ投資のため、安い時に多く買う必要があります。
【直近3ヶ月のチャート】
Yahoo!ファイナンス よりYahoo!引用
(2023.3.7)
こちらのチャートで、直近3ヶ月を見ると、基準価格は、各移動平均線の上に位置し、±2σのボリンジャーバンドでも、上に突き抜けそうな感じで推移しています。
割安ではないため買いのタイミングではありません。
買いのタイミングの目安は、基準価格が、移動平均線などに対し、明らかに下の方で推移している時です。
もちろん、投資タイミングは、その他の要素も考慮し、総合的に判断する必要があります。
また、投資信託がゆえにETFと違い、タイミングを計った売買ができないので、おおよそでいいと思います(^^;)。
このファンドは、S&P500に連動するので、長期的に上昇すると思われます。
私は、現状、売るつもりはありません。
万が一、売るのであれば、基準価格が各移動平均線などより上の時、ボリンジャーバンドの上に突き抜けた時が、そのタイミングでしょう。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の場合
「オルカン」は「S&P500」と似たり寄ったりなので、サクッといきます。
【直近3ヶ月のチャート】
通称:「オルカン」
Yahoo!ファイナンス よりYahoo!引用
(2023.3.7)
オルカンの場合も、基準価格が3本の移動平均線の上で推移しています。
しまた、ボリンジャーバンドに対しても、上に突き抜けそうな感じです。
こちらも、買いのタイミングではないでしょう。
買うタイミングは、ボリンジャーバンドを下に突き抜けたところが目安ですが、最低でも基準価格が75日移動平均線の下で推移していうのが条件でしょう。
仮に売却するのであれば、ボリンジャーバンド±2σを完全に突き抜けたタイミングが条件でしょう。
しかし「オルカン」も、超長期的には、右肩上がりで推移し、今の基準価格より高くなることが想定されるため、売るにはもったいないと感じます。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」の場合
上述した通り、こちらはインデックスファンドではありません。
しかし、今後「S&P500に連動するファンド」や「オルカン」が、このようなチャートになる事は、十分、想定されます。
【過去5年のチャート】
Yahoo!ファイナンス よりYahoo!引用
(2023.3.7)
「宇宙開発」は、コロナショックで、大きく下落しましたが、それ以外は、順調に右肩上がりで推移しています。
買うチャンスが見つけにくいので、ドルコスト平均法で積立てるのが、楽チンなチャートパターンです。
【直近6ヶ月のチャート】
Yahoo!ファイナンス よりYahoo!引用
(2023.3.7)
買いのタイミンクは本来、ボリンジャーバンドを下に突き抜けたところです。
しかし、そのタイミングを待っていては、いつまでも買うことができず、基準価格だけがどんどん上昇します。
それ故、ドルコスト平均法が適しているのですが、短期的には、多少のうねりがあります。
そのうねりを使い、毎月、定額コツコツ積み立てながら、75日移動平均線の下で推移するタイミングなどで、通常より多く買うスタイルが適しています。
「宇宙開発」は「eMAXIS Neo シリーズ」の中では異色な存在で、長期運用に適した安定したチャートのファンドです。
とは言え、基準価格の上下変動が大きく「うねり取りタイプ」の投資アプローチに適しているファンドが多いのが「Neoシリーズ」の魅力のひとつです。
もちろん、未来に賭けるのも「Neoシリーズ」の魅力です。
補足
「何で『S&P500』や『オルカン』と一緒に『宇宙開発』みたいなクソ アクティブファンドを同等に扱ってるねん!」と、思われてた方は多いと思います。
しかし、ファンドの設定来でも、直近1年でも「宇宙開発」は「S&P500」や「オルカン」に全く引けを取っていません。
深掘りしませんが、10年後、20年後「S&P500」や「オルカン」を、十分アウトパァフォームする可能性があるファンドと、個人的に考えています(知らんけど...(^^;))。
【ファンド設定来比較チャート】
を使い 筆者編集(2023.3.7)
【直近1年比較チャート】
を使い 筆者編集(2023.3.7)
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお待ちしています。
【参考記事】
2023年2月末「特定口座」投資信託運用実績『「S&P500」「オルカン」のスポット購入を中断しました!』 - 『タクドラたみ』の米国株投資
【株式投資家の必読本】
ウォーレン・バフェット氏が読み返している名著!
【タクドラたみの別ブログ】