『タクドラたみ』の米国株投資

『米国株投資』で 老後資金 2,000万円作りに 挑戦中!

2023年8月【米国株 ETF 11セクター比較】(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!)

 

 

概況

セクター別パフォーマンス「ピックアップ」

 

直近、1ヶ月、大きくトレンドが変化しました。

 

年初来、最もパフォーマンスの良かった「情報技術」が、

直近、1ヶ月、最も下落しました。

 

一方、年初来、パフォーマンスが悪かった「エネルギー」と「ヘルスケア」が、

直近、1ヶ月、最も上昇しました。

 

主な、要因は、おおむね以下の通りと、分析しています。

 

「情報技術」の主な下落理由

① 年初来の株価上昇で、利益確定売りが進んだこと。

② 市場の予測以上に、米経済が強く、利上げが止まらず、利下げの時期も、後ズレの見通しであること。

(高PER株は、利上げに弱い)

 

「エネルギー」の上昇理由

・エネルギー価格の上昇

① OPECプラスの協調減産

② 強い景気による需要大

 

「ヘルスケア」の主な上昇理由

① ヘルスケアセクターの株価は、情報技術セクターと、逆の相関性が強い。

② イーライリリーの株価が、大きく上昇したこと。

(肥満治療薬の開発成功)

 

グーグル検索より(2023.8.16)



セクター別パフォーマンス「詳細」

直近1ヶ月、年初来、過去1年、過去5年のセクター別パフォーマンスです。

上の表から、分かることは、中短期な傾向として、高金利に弱い、公益、不動産が、芳しくないことです。

 

カラクリ

【公益】

設備投資に莫大な借入が必要。

(設備投資は、太陽光発電や送電設備など)

高金利は、返済の負担が大きくなる。

 

【不動産】

金利が高いと、お金を借りて、不動産購入がしにくい。

 

一方、

情報技術、一般消費財、ヘルスケアが、比較的順調

私見ですが「新しい技術」「物欲」「健康」への、人類の願望が強いことが要因と感じています。

 

セクターローテーション

 2022年 セクター別投資法(11種)セクターローテーションのトレンドを意識せよ | さんぺぐ米国株投資 より

※こちらの記事は、各セクターについて、詳しく分析しているので、おすすめです!

 

米経済は堅調と言われていますが「セクター別パフォーマンス」と「セクターローテーション」を、合わせ見ると、難しい局面と感じます。

 

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

私は、現状強い米国経済は、今後「景気後退」から「不況」に向かっていくと考えています。

 

この記事では、11セクターの「ETF」の比較と同時に、それぞれの「ETFの上位組み入れ銘柄」も添付しています。

 

これらが、この記事を読まれた方の「ETF」や「個別株」の投資判断の参考になれば嬉しいです。

 

比較するETFは、「ステートストリート社」の『XLRE(不動産)』『XLI(資本財)』を除き、全て「バンガード社」。

 

参考までに、私の保有銘柄も添えています!

 

 

1「景気後退期」に強いセクター

「エネルギーセクター」は、再び、原油価格上昇の恩恵を受けられるのか?

・エネルギーセクター『VDE』

(『S&P500』と比較 )

今年(2023年)前半、原油安により株価を下げていた『VDE』ですが、

直近の、原油価格上昇にともない、ここ1ヶ月、最も上昇したセクターです。

セクターローテーション上の、比較対象がないので『VOO(S&P500)』と比較しました。

・青色・・・「VDE(エネルギー)」

・黄色・・・「VOO(S&P500)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.15)

 

「エネルギーセクター」は、原油価格の影響も強く受けます。

下のチャートは直近5年のものです。

原油価格は、再び、上昇し始めています。

今後、どう推移していくのでしょうね。

 

原油先物 WTI 価格 - Investing.com より引用(2023.8.15)

 

【過去5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.16)

コロナショック以前は、脱炭素化の流れで、「エネルギーセクター」は、苦しんでいました。

さらに、コロナショックにより、経済活動が、停滞したことで、エネルギー需要が減少し、「エネルギーセクター」は、さらに、苦しみました。

その後、世界の経済活動が再開したこと。
エネルギーの価格破壊に、歯止めをかけるため、生産調整に入ったことなどで、エネルギー価格が高騰し、2010年代ブームになったハイテク株を、多く含む「S&P500」を、よそ目に、2022年「エネルギーセクター」は、急騰しました。

しかし、現状、一時期の勢いは見られず、停滞気味です。

 

世界のエネルギー供給は、脱炭素へと向かっているのは間違いないでしょう。

しかし、自然再生エネルギーのみで、エネルギー需要をまかなえないのも、周知の事実です。

 

原油価格は、経済に与える影響が大きいので、今後も、注視が必要です。

 

また、高配当株ETFの『VYM』や『HDV』は、エネルギーセクター銘柄の組み入れ比率が高いです。

 

高配当株は、底値買いの一括購入がセオリーです。

その側面からも、エネルギーセクターの動向確認は重要です。

 

『VDE(エネルギー)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●エクソンモービル

2「不況期」に強いセクター

注目はヘルスケアセクター

・ヘルスケアセクター『VHT』

・生活必需品セクター『VDC』

・公益セクター『VPU』

・通信セクター『VOX』

不況に強いとされているセクター群です。

参考のため、「S&P500」のチャートも重ねました。

・青色・・・「VOO(S&P500)」

・黄色・・・「VHT(ヘルスケア)」

・水色・・・「VDC(生活必需品)」

・オレンジ・・・「VPU(公益)」

・紫色・・・「VOX(通信)」

【直近1ヶ月】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.6.17)

「ヘルスケアセクター」は、健闘していますが、その他は、イマイチです。

 

【過去5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.16)

期間を5年で見ると「ヘルスケア」「生活必需品」の安定感が分かります。

S&P500「VOO」より、値動きの幅は小さいです。

値動きの幅が少ないのがいい人に、比較的向いている投資先でしょう。

 

一方、「通信」の値動きの幅は大きいです。

売却益を狙う人に、比較的向いている投資先でしょう。

 

【期間最大】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.16)

期間を最大にして見ると「ヘルスケア」が、最も、上昇しています。

 

人間の最大の欲求が「健康」であるとすれば、超長期目線で、今後も「ヘルスケアセクター」は強く「S&P500インデックス」を上回ると考えられます。

 

ただし「セクターETF」の場合「S&P500インデックス」より、値動きの幅が、やや大きいです。

 

セクターETFや、または、個別株などで資産の最大化を目指すのか、

「S&P500インデックス」より、少しリスクを取り「S&P500」(市場平均)より、少しでも多くリターンを目指すのか、

それは、人それぞれの判断でしょう。

 

だだし、投資に絶対はありません。

「ヘルスケアセクター」が、今後も、最もパフォーマンスがいい保証は、どこにもありません。

 

『VHT(ヘルスケア)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

●アッヴィ

●メルク

●ユナイテッドヘルス

 

『VDC(生活必需品)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●「VDC」

●「XLP」

●プロクター&ギャンブル(P&G)

●コカ・コーラ

●ペプシコ

●ウォルマート

●アルトリア・グループ

『VPU(公益)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ネクステラ・エナジー

『VOX(通信)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ベライゾン・コミュニケーションズ

3「景気回復期」に強いセクター

「情報技術」は、ズドンの始まりか?

・金融セクター『VFH』

・不動産セクター『XLRE』

・情報技術セクター『VGT』

景気回復期に強いとされているセクター群です。

直近、1ヶ月、利下げ時期の市場予測が後ズレしたことで、特に「不動産」「情報技術」は株価を下げました。

 

・青色・・・「VOO(S&P500)」

・黄色・・・「VFH(金融)」

・水色・・・「XLRE(不動産)」

・オレンジ・・・「VGT(情報技術)」

 

【直近1ヶ月】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.16)

「アップル」「マイクロソフト」「エヌビディア」など、ハイテク銘柄を多く含む「情報技術」の下落が大きかったです。

【直近1ヶ月】

・「アップル」▲8.53%

・「マイクロソフト」▲6.90%

・「エヌビディア」▲5.43%

 

【直近5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.7.17)

過去5年では「情報技術」が、2021年末の高値を超えられるかに注目していましたが、どうやら、現状、厳しそうです。

「情報技術」は、ズドンが大きいので、注意が必要です。

 

『VFH(金融)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ビザ

●バンク・オブ・アメリカ

『XLRE(不動産)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

『VGT(情報技術)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●アップル

●マイクロソフト

●シスコシステムズ

4「好況期」に強いセクター

「一般消費財」は「テスラ」大幅下落!

・資本財セクター『XLI』

・素材セクター『VAW』

・一般消費財セクター『VCR』

好況期に強いとされているセクター群です。

 

米国の経済が強く、上昇傾向です。

しかし、このセクター群の、株価推移も厳しいです。

・青色・・・「VOO(S&P500)」

・青色・・・「XLI(資本財)」

・黄色・・・「VAW(素材)」

・水色・・・「VCR(一般消費財)」

【直近1ヶ月】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.16)

年初来、急騰していた「テスラ」を含む「一般消費財」が最も下落しました。

 

直近1ヶ月の「テスラ」の下落は大きく、直近1ヶ月、▲19.77%でした。

 

一方、同セクターの「アマゾン」は、決算発表が良かったことで、株価を上昇させました(直近1ヶ月+3.08%)。

 

とは言え「テスラ」の下落は、大きかったですね。

 

【過去5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.8.16)

 

「一般消費財セクター」が、最も値動きの幅が大きいです。

「アマゾン」や「テスラ」など、比較的、値動きの大きい、大型グロース株が組み入れられている影響です。

 

「一般消費財セクター」で、長期保有を考えるのであれば、売上、利益が、継続して上昇し、財務健全性の高い銘柄を選択するがいいでしょう。

 

『XLI(資本財)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

春先くらいに、このブログで「キャタピラー」の銘柄分析をしたものの、私は、買うタイミングを逃し、上昇を取りこぼしてしまいました。

今後、新興国でのインフラ事業が進むと、さらに株価は上昇するかもしれません。

「コマツ」や「クボタ」なども、同様と考えています。

グーグル検索より(2023.8.16)

『VAW(素材)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ニューモント

『VCR(一般消費財)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.8.16)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ホーム・デポ

●マクドナルド

最後に

 

・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

 

・これからも、毎月、最新の、セクター別の比較を更新していきます。

 

・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。

 

・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願いします。

 

 

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