『タクドラたみ』の米国株投資

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2023年5月【米国株 ETF 11セクター比較】(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!)

 

ポイント

 

直近1年

最も上昇したのは「情報技術(+16.33%)」

次に「一般消費財(+10.02%)」

 

最も下落したのは「不動産(▲15.59%)」

次に「公益(▲9.00%)」

 

「エネルギー(▲5.54%/年)」の勢いが無くなり、

次の狙い目は、セクターローテーション上

「生活必需品(+6.16%/年)」

「ヘルスケア(+1.27%/年)」か!?

 

 

セクターローテーションについて

 

まず、下の表をご覧ください。

2022年 セクター別投資法(11種)セクターローテーションのトレンドを意識せよ | さんぺぐ米国株投資 より

※こちらの記事は、各セクターについて、詳しく分析しているので、おすすめです!

後述するチャートで、一目瞭然ですが、現状の米国市場は、ハイテク株が上昇し、S&P500を牽引しています。

 

米国経済は、現状、強いように見えますが、今後「景気後退」から「不況」に向かっていると考えられます。

 

この記事では、11セクターの「ETF」の比較と同時に、それぞれの「ETFの上位組み入れ銘柄」も添付しています。

 

これらが、この記事を読まれた方の「ETF」や「個別株」の投資判断の参考になれば嬉しいです。

 

比較するETFは、「ステートストリート社」の『XLRE(不動産)』『XLI(資本財)』を除き、全て「バンガード社」。

 

株価チャートは、1年と5年を添付しました。

 

参考までに、私の保有銘柄も添えています!

 

そして、今月のピックアップ銘柄「イーライリリー(LLY)」「エヌビディア(NVDA)」です。

 

1「景気後退期」に強いセクター

好調だった「エネルギー」セクターの勢いなくなる

・エネルギーセクター『VDE』

(『S&P500』と比較)

景気後退期に強いとされ、直近、最も好調だった『VDE』の勢いはなくなりました。

セクターローテーション上、比較対象がないので『S&P500』と比較しました。

・青色・・・「VDE(エネルギー)」

・黄色・・・「S&P500」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.22)

 

「エネルギーセクター」は、先月時点で、直近1年「S&P500」に対し、プラス35%以上、アウトパフォームし、11セクターで最も強かったです。

 

しかし、ついに「S&P500」をアンダーパフュームしました。

 

原油価格の下落が、主な原因でしょう。

 

直近の「S&P500」の上昇は、中間反騰なのかどうかは、分かりませんが、エネルギーセクターが停滞している中、ついに、逆転したといった状況です。

 

【過去5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.22)

コロナショック以前は、脱炭素化の流れで、「エネルギーセクター」は、苦しんでいました。

さらに、コロナショックにより、経済活動が、停滞したことで、エネルギー需要が減少し、「エネルギーセクター」は、さらに、苦しみました。

その後、世界の経済活動が再開したこと。
エネルギーの価格破壊に、歯止めをかけるため、生産調整に入ったことなどで、エネルギー価格が高騰し、2010年代ブームになったハイテク株を、多く含む「S&P500」を、よそ目に、「エネルギーセクター」は、急騰しました。

しかし、現状、一時期の勢いは、全く見られません。

 

世界のエネルギー供給は、脱炭素へと向かっているのは間違いないでしょう。

 

しかし、自然再生エネルギーのみで、エネルギー需要をまかなえないのも、周知の事実です。

 

今後、どうなっていくかも、しっかり、見ていきたいです。

 

『VDE(エネルギー)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.22)

【タクドラたみの保有銘柄】

●エクソンモービル

●シェブロン

2「不況期」に強いセクター

安定感抜群!「生活必需品」「ヘルスケア」セクター

「通信」セクターは復活できるのか?

・ヘルスケアセクター『VHT』

・生活必需品セクター『VDC』

・公益セクター『VPU』

・通信セクター『VOX』

次は、不況に強いとされているセクター群です。

現状、このセクター群が、最も期待できると考えています!

参考までに、エネルギーセクターの「VDE」のチャートも重ねました。

・青色・・・「VDC(生活必需品)」

・黄色・・・「VHT(ヘルスケア)」

・水色・・・「VPU(公益)」

・オレンジ・・・「VOX(通信)」

・紫色・・・「VDE(エネルギー)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.22)

① この直近1年のチャートからも「エネルギーセクター」の勢いがなくなったことが分かります。

 

② トップ2の「生活必需品」「ヘルスケア」が、依然2強ということが分かります。

 

③ よく見ると「通信セクター」が、直近、最も上昇していることが分かります。

期間を短くして年初来で見ると、一目瞭然です。

 

【年初来】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.22)

「通信セクター」の年初来、+21.11%はダントツです!

とは言え、利上げ最終局面での一時的な上昇の可能性も考えられます。

しかし、当面、注視するセクターであることは、間違いないでしょう。

 

【過去5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.22)

【期間最大】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.22)

ただ、期間を5年や最大にして見ると、やはり「ヘルスケア」「生活必需品」は、安定感があり、最も、上昇しています。

 

人間の最大の欲求が「健康」であり、生きていくための「生活必需品」が不可欠であるのであれば、超長期目線で、今後も、安定的に、この2つのセクターは強いと思われます。

 

『VDC(生活必需品)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.22)

【タクドラたみの保有銘柄】

●「VDC」

●「XLP」

●プロクター&ギャンブル(P&G)

●コカ・コーラ

●ペプシコ

●ウォルマート

●アルトリア・グループ

 

『VHT(ヘルスケア)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.22)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

●アッヴィ

●メルク

 

ヘルスケアセクターで、気になる銘柄は、イーライリリーです。

マネックス証券、銘柄スカウターの、直近のニュースでは、

① 4/28、糖尿病治療薬「マンジャロ」が、臨床実験で、肥満症で体重を最大15.7%減少させ、減量治療薬として販売する可能性が出てきた。

② 5/4、アルツハイマー治療薬「ドナメマブ」の第3相試験で肯定的な結果が得られた。

という、2つの好材料がありました。

年初来株価と、直近5年の株価推移は、下の通りです。

PER(株価収益率)が70倍を超えていること、配当利回りが1%程度であることを、どう考えるかも、投資判断を決める要素と感じます。

【イーライリリー:年初来株価推移】

グーグル検索より(2023.5.22)

【イーライリリー:5年株価推移】

グーグル検索より(2023.5.22)

 

『VPU(公益)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.22)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ネクステラ・エナジー

『VOX(通信)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.22)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ベライゾン・コミュニケーションズ

3「景気回復期」に強いセクター

本格的な買い時は、もう少し先か⁉

・金融セクター『VFH』

・不動産セクター『XLRE』

・情報技術セクター『VGT』

景気回復期に強いとされているセクター群です。

今後、不況に向かう事が予測され、厳しいと思われます。

・青色・・・「VFH(金融)」

・黄色・・・「XLRE(不動産)」

・水色・・・「VGT(情報技術)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.24)

直近1年金融」「不動産」「情報技術」ともに苦戦していました。

金融」については、シリコンバレー銀行の破綻以来、株価は低迷したままです。

「不動産」については、米商業用不動産の値下がりの不安要素が、直近、クローズアップされています。

一方、「情報技術」については、利上げの終了が見えてきたことで、大きく上昇しています。

 

【直近5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.24)

「金融」に関しては、必要以上に下落していると考えるなら、一部の銘柄は、買いのチャンスかもしれません。

「不動産」に関しては、今は近づきにくいセクターです。

高配当株ETFの「SPYD」も、不動産(リート)を多く含むので、しばらくは、厳しそうな感じです。

「情報技術」については、先月も紹介しましたが「エヌビディア」が年初来、118.40%
の上昇(2023.5.22時点)で勢いが止まりません。

下に過去5年の株価推移を添付しましたが、ボラティリティの大きさをどう捉えるかが、投資判断を決めそうですね。

 

【エヌビディア:5年株価推移】

グーグル検索より(2023.5.22)

『VFH(金融)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.24)

【タクドラたみの保有銘柄】

●バンク・オブ・アメリカ

『XLRE(不動産)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.4.12)

『VGT(情報技術)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.24)

【タクドラたみの保有銘柄】

●アップル

●マイクロソフト

●ビザ

●シスコシステムズ

4「好況期」に強いセクター

依然、悩ましいセクター…

・資本財セクター『XLI』

・素材セクター『VAW』

・一般消費財セクター『VCR』

好況期に強いとされているセクター群です。

米国の経済が強いゆえに、悩ましい値動きをしています。

しかし、今後、不況に向かえば、厳しくなりそうなセクターです。

・青色・・・「XLI(資本財)」

・黄色・・・「VAW(素材)」

・水色・・・「VCR(一般消費材)」

【直近1年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.24)

マイナスに沈んだままなのは「素材セクター」だけです。

下がった時に買うのが、株式投資のセオリーですが、セクターローテーションの観点から、「素材セクター」を買うのは、もう少し、様子を見てもいいように感じます。

 

【過去5年】

Google Finance を使い 筆者編集(2023.5.24)

期間を長くすると「一般消費財セクター」が、最もいいです。

このセクターの中で、売上、利益が、継続して上昇し、財務健全性が高い銘柄を、見つけ出せれば、大きなリターンが期待できそうです。

しかし、値動きの幅も大きいです。

そこが、悩みの種になるかもしれませんね。

 

『XLI(資本財)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.24)

『VAW(素材)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.5.24)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ニューモント

『VCR(一般消費財)』上位組み入れ銘柄

Bloomberg より引用(2023.4.12)

【タクドラたみの保有銘柄】

●ホーム・デポ

●マクドナルド

最後に

 

・最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

 

・これからも、毎月、最新の、セクター別の比較を更新していきます。

 

・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。

 

・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願い致します。

 

 

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