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【備忘録】『幸福な人生のために①』(アダム・スミス)

Rescuing Adam Smith from myth and misrepresentation (economist.com)より転用

 

幸福の3条件

 

「幸福の3条件」

 

アダム・スミスの考える

「幸福の3条件」

 

① 健康な体

② 借金に悩まされない

③ 心にやましいことがない

 

 

スミス先生は、この3条件の中で特に

「心にやましいことがない」

を強調しています

 

「富」「地位」「名誉」を手に入れても

それを得るために、人の道を踏み外した場合

その過去が変わることはありません

 

心にやましいことがあれば

「おまえ、それでよかったのか?」

 

と、心の中に住む『中立な観察者』が

永遠に、ささやき続けます

 

※『中立な観察者』とは、元サッカー日本代表の本田圭佑さんが言っていた「リトル・ホンダ」という心の声のようなものでしょう

 

 

「富」「地位」「名誉」を得ることにより得られる称賛は、人の心を満たすものです

 

しかし、その欲が強すぎると、人の道を外してしまう危険性が高くなると、スミス先生は注意喚起しています

 

とは言え、スミス先生は「富」「地位」「名誉」を求めることを否定していません

ただし、それらを欲し過ぎると、他人との比較の中で生きてしまいがちになり、幸福を遠ざける危険があると言っています

 

悪の, モンスター, ホラー, 怖い, ハロウィーン, 暗い, 気味の悪い

 

幸福を遠ざける
他人との比較と
自分自身の過小評価

 

① 自己否定感

今の自分は、頂点に立っている人と比べ劣っているという過小評価が、自己否定感につながりやすいです

目標としている人との比較でも同様です

仮に、目標としている人に追いついても、すぐに、次の目標ができてしまいます

 

② 落ちることへの恐怖

もし、頂点まで上り詰めたとしても、次に襲ってくるのは、落ちることへの恐怖です

ミリオネアになっても、今の財産を減らしたくないから、お金を使うことができないという話しを聞くこともありますが、同様の例えと言えるでしょう

 

③ 過去の栄光が忘れられない

次に、頂点から落ちてしまった場合です

永遠に頂点に居続けるのは難しいです

しかし、人は過去の栄光を忘れにくいものです

頂点から落ちた後、過去の自分や、今の頂点の人との比較をしてしまい、ごく普通の日常の暮らしから満足を得ることができなくなる危険性があります

 

 

『中立な観察者』の声が重要

スミス先生は、理想と現実の差を大きく見積もり過ぎるのは危険と言っています

 

物欲や金銭欲が強い人は、お金で物事の価値を判断し、富める者と、貧しい人の差を大げさに考えがちになる

(あなたは、どれだけお金があれば、満足できるのですか?)

 

野心に溢れた人は、社会的地位にとらわれているため、身分の差を、大きな問題と考える

(あなたは、世界の王になれば幸福になれるのですか?)

 

虚栄心の強い人は、名声を勝ち得た人こそが立派な人間だと過大評価してしい、名声のない人はつまらない人間だと過小評価する

(あなたは、どれだけの称賛が必要なのですか?)

 

だからこそ

「あなたの思考は客観的ですか?」

 

と、冷静に『中立な観察者』を聞くことが重要と言っています

 

私も「リトル・たみ」の声を日々聞くよう精進します!

 

海, ビーチ, ロマンス, Pokoj, 宥和, 幸福, 海岸, 旅行, 海洋

 

最後に

私たちの多くは、もう既に「幸福の3条件」を手にしているのかもしれません

 

もし、今の自分自身が、幸福と感じていないとすれば、幸福を感じる心を、持ち合わせていないだけかもしれません

 

18~19世紀の欧州哲学者の「幸福論」や、古代ギリシャ哲学、中国の諸子百家なども、幸福な人生のためのヒントを記しています

 

スミス先生が100%と言うつもりはありませんが、幸せに生きるためのヒントがあればいいなぁ~…と思い、アダム・スミスの「道徳感情論」から書いてみました(^^♪