『タクドラたみ』の米国株投資

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2022年7月 米国株 ETF 11セクター比較(好調なセクター、不調なセクターが、一目瞭然!)

SBI証券

マネックス証券_米国株訴求

 

まとめと結論

 

・「金融」「情報技術セクター」は、下落トレンド。

 

・「エネルギーセクター」は、ビミョーになってきた。

 

・次のトレンドを狙うなら「公益・生活必需品・ヘルスケアセクター」

 

 

金融セクターについて

 

・米国株は第2クォーター(Q2/2022)の決算シーズンに入り、まず、金融株銘柄の決算が、出揃ってきました。

 

決算内容は、アナリスト予測に対し、良かったり、悪かったりと、まちまちの結果でした。

 

銀行株にとって厳しい景気のため、健闘した企業はありましたが、業績はイマイチでした。

 

決算内容を受け、多少、株価の上下はあっても、基本的には、業績がよくないので、金融セクターの下落トレンドが変わることはないでしょう。

 

・銀行株が低迷する3つの理由

① リセッション(不況)の懸念

 

景気の見通しが悪化の方向に向かっているので、企業や個人が銀行にお金を借りなくなります。

 

例えば、個人の場合、経済が不況に向かっていて、減給や失業のリスクが高くなっている状況では、家や車など、お金を借りて購入する人が減っていきます。

 

銀行は、お金を貸し、利息で儲けるのが商売のため、利益が上がりにくくなります。

 

② 長短金利差の縮小

 

銀行は、低い金利で資金を集め(お金を借り)、高い金利でお金を貸し出すことで、その金利差(利ざや)で儲けるビジネスです。

 

しかし、現状、長短金利差が縮小しています。

短期金利は、銀行がお金を借りる金利に該当します。

長期金利は、銀行がお金を貸し出す金利に該当します。

この金利差が、小さくなると銀行は、お金を貸しても、儲けにくくなります。

 

③ 銀行の貸し渋り

 

景気が悪化すると、企業の倒産や、個人の破産が増えます。

銀行は、倒産や破産による貸し倒れで、貸したお金が返って来ないと大損です。

となると、銀行の貸し渋りが発生します。

 

銀行は、お金を貸し利息で儲けるビジネスなのに、お金を貸し渋らざる得ない状況になれば、当然、業績は下がります。

 

・とは言え、景気回復局面になれば、優良な銀行株の株価は、いすれ回復すると考えているので、さほど心配していません。

 

・私自身、セクター分散投資の理由などで保有している、唯一の銀行株「バンク・オブ・アメリカ」は、ガチホしていきます。

 

エネルギーセクターについて

 

・中短期的なキャピタル狙いでの、エネルギー株は、今後、難しくなると思います。

 

・エネルギーセクターは、情報技術セクターのように、次の好調の波が、来るのを待っていても、好調の波は、永遠に来ない可能性があります。

(脱炭素社会に向かっているため。)

 

・保有株を売り抜く際は、完全に撤退するのが、賢明かもしれません。

 

・米国の石油メジャーや、OPECプラスは、原油の増産に消極的です。

それは、コロナで世界経済がストップした時、原油需要が急激に落ち込み、原油価格が大暴落したこともあるからです。

 

・現状、世界経済はリセッション(不況)に、向かっています。

リセッションが、いつ来るのかは、誰にも分かりません。

経済が後退すれば、原油の需要が減少します。

原油需要が下がり、原油価格の下落リスクが、原油の増産に踏み切れない大きな理由です。

 

そして、株式市場は、不況による原油需要減を、折り込み始めているのか、原油価格は、下落し始めています。

 

原油価格の下落は、エネルギー企業の業績悪化に直結します。

 

年末頃には、エネルギーセクターの終焉が、来るかもしれません。

 

(他のセクターなどに、投資マネーが流出しだすと、エネルギーセクターの下落は、止まらないと思います。)

 

生活必需品・ヘルスケアセクターについて

 

・セクターローテーションでは、エネルギーセクターの次に、スポットライトが当たるセクターです。

 

・リセッション局面(不況時)に強いです。

 

・世界では、日本のように、水道水が飲める国は、ほとんどないことを考えると、不況でも大きく売り上げが下がらない、清涼飲料水の「コカ・コーラ」は、狙い目です。

 

・また、生活必需品・ヘルスケアの「P&G」「ジョンソン・エンド・ジョンソン」も狙い目です。

 

不況でも、トイレットペーパーや医薬品の売上は、落ち込むことはありません。

(好況になっても、売上があがりませんが…)

 

・公益セクター筆頭の「ネクステラ・エナジー」も注目です。

Bloomberg より

 

「エクソンモービル」や「シェブロン」といった、原油エネルギー企業の衰退は、持続可能エネルギー中心の公益企業が強くなってきます。

 

記事内に「公益セクターETF」の『VPU』のチャートなども、添付してますので、参照ください。

 

こんにちは!タクドラたみです♪

 

前置きが、とても長くなりましたが、今回は『米国株ETFの11セクター比較』を、チャートで比較します。

 

日々、忙しいみなさんは、これを見ると、簡単に、今、どのセクターが好調で、どのセクターが不調なのかが、すぐに判断できます!

 

使用するチャートは「楽天証券」です。

 

比較するETFは、「ステートストリート社」の『XLRE』を除き、全て「バンガード社」です。

 

株価チャートは、全て5年です。

 

個人的には、これくらいの期間が、トレンドを判断しやすいと思います。

 

現状、米国株は、下落局面です。

しかし、マーケットには、景気循環があり、状況に応じ強いセクターや弱いセクターがあります。

 

11のセクターを、ザックリでも比較することで、テーマ型ETF投資や、個別株投資で、今、何に投資すればいいのかについての指針になると思います。

 

是非、参考にしてください。

 

合わせて、各ETFの上位組み入れ銘柄を、添付しましたので、合わせて見てください。

 

こちらは「ブルームバーグ」より引用しました。

 

1.情報技術セクター

『VGT』

楽天証券 より

Bloomberg より

2.一般消費財セクター

『VCR』

楽天証券 より

Bloomberg より

3.ヘルスケアセクター

『VHT』

楽天証券 より

Bloomberg より

4.生活必需品セクター

『VDC』

楽天証券 より

Bloomberg より

5.素材セクター

『VAW』

楽天証券 より

Bloomberg より

6.公益セクター

『VPU』

楽天証券 より

Bloomberg より

7.資本財セクター

『VIS』

楽天証券 より

Bloomberg より

8.通信セクター

『VOX』

楽天証券 より

Bloomberg より

9.不動産セクター

『XLRE』

楽天証券 より

Bloomberg より

10.金融セクター

『VFH』

楽天証券 より

Bloomberg より

11.エネルギーセクター

『VDE』

楽天証券 より

Bloomberg より

総評

赤字は期待できるセクター

青字はビミョーなセクター

好調なセクター

・公益(VPU)

・生活必需品(VDC)

・エネルギー(VDE)

そこそこのセクター

・ヘルスケア(VHT)

・素材(VAW)

下落セクター

・情報技術(VGT)

・一般消費財(VCR)

・資本財(VIS)

・通信(VOX)

・不動産(XLRE)

・金融(VFH)

時価総額の高い銘柄が、情報技術、一般消費財、通信のセクターに多いため、S&P500などのマーケットの指標(インデックス)は、厳しい局面です。

とは言え、全てのセクターが、ダメではないことも確認できました。

今後も、利上げやQT(金融引き締め)が進む見込みです。

これからも継続し、セクター別の比較を見ていきたいと思います。

最後に

・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

 

・私は、コアサテライト戦略で投資しています。

 

コアな部分で「S&P500(全米株式)」や「全世界株式」のインデックスに積立投資をしながら、

サテライトの部分で、個別株やETF投資をし、資産の最大化を目指しています。

 

・ボラティリティの高いS&P500に、少し工夫することで、ボラティリティを少なくし、より安心して投資ができるという考え方もあります。

 

・それも踏まえ、投資のヒントになれば嬉しいです。

 

・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願い致します。

マネックス証券

 

【過去の参考記事】

『投資実績』 - 『タクドラたみ』

 

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