こんにちは!タクドラたみです♪
株式指標って、なんだか難しいですよね。
私も、投資を始めた頃「重要そうだけど、よく分からんなぁ~」と感じてました。
今回は、その中でも、最も重要とも言える「EPS」について、一緒に学んでいきましょう !
案外、意味が分かれば、難しくないですよ。
例えば、下のような感じで、上場企業の決算速報が公表されます。
マネクリ | マネックス証券のお金と投資のオウンドメディア より 筆者編集
基本的に、決算速報で出てくるのは、
・売上高(前年比と市場予想比)
・1株当たり純利益(前年比と市場予想比)
この2つです。
この「1株当たり純利益」を『EPS』と言います。
と言われても「1株当たり純利益とか、EPSって何やねん?」ですよね。
【目次】
EPSとは?
「EPS」とは「Earning Per Share(アーニング パー シェア)」の頭文字を取った略です。
「当期純利益」とは、企業の年間の売上から、人件費、原材料費などの原価、税金などを全て差し引き、最終的に残ったお金(利益)です。
株式会社のオーナーは、私たち株主なので、純利益は、私たち株主のお金です。
上のアップルの例だと、EPSは2.10ドルでした。
仮に、あなたが10株持っていたとすれば、EPSが2.10ドルでしたので、21ドル(約2,400円)が、あなたの利益です。
しかし、全ての利益を株主に還元すると、企業にお金が残らなく、新製品開発などができなくなります。
実際に株主に配当金として還元されるのは、利益の一部です。
とは言え、あなたの会社(アップル)の利益が上がるのはいいことです。
つまり、EPSが高かったことは、企業決算がよかったことになります。
また、EPSが高くなると、その企業の株が欲しい人が増え、株価も上がりやすいです。
「EPS」の式
EPSの式は、シンプルです。
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数
● 例えば、年間の純利益が100円で、発行済株総数が10株だった場合
「EPS」= 100円 ÷ 10株=10円
● 仮に、その企業が、売上を伸ばし200円の純利益を上げたとすると
「EPS」= 200円 ÷ 10株 = 20円 ⤴
● 仮に、売上を減らし50円の純利益になったとすれば
「EPS」= 50円 ÷ 10株 = 5円 ⤵
基本的に「EPS」は、高くなった方がいいです。
このことから、企業の成長率も見ることができる指標でもあります。
では、次にEPSを見る注意点を3つ紹介します。
業績が下がったのに、EPSが上がるケース
企業の売上が低迷し、業績が悪化したので、ビルや土地を売り、純利益を上げたことにより「EPS」が上がるケースがあります。
こういうこともあるので「EPS」のみを、投資の判断材料にしてしまうのは危険です。
例えば、発行済総株式数が10株で、純利益は100円、EPSが10円の企業の場合、
「EPS」= 100円 ÷ 10株 = 10円
売上が下がり、純利益が50円に下がりました。
そこで、自社ビルを売却して100円の利益を出しました。
「EPS」= (50円+100円) ÷ 10株 = 15円⤴
「EPS」は10円から15円になりました。
しかし、こういう事情でEPSが上がった企業の株は、買いたくないですよね。
自社株買いで、株価が上がるケース
その他に「EPS」が、上がる例として「自社株買い」があります。
自社株買いとは、文字通り自分の会社が、自分の会社の株を買うことです。
自社株買いをすると「EPS」が上がるります。
それは、発行済株式総数が減るからです。
例えば、発行済総株式数が10株で、純利益は100円、EPSが10円の企業の場合、
「EPS」= 100円 ÷ 10株 = 10円
そこで、5株、自社株買いをすると
「EPS」= 100円 ÷ (10株-5株) = 20円⤴
これにより「EPS」が2倍になりました。
自社株買いは「EPS」が上がり、株価も上がりやすいので、利益が株主に還元されると言われています。
自社株買いからの株主のメリットは、株式数が少なくなり、希少価値が上がり、株価が上がりやすい事や、
株式数が減ることで、企業が配当金に回すお金の総額が減るので配当金が上がりやすい事があります。
例えば、100株発行していて、1株に配当10円出していれば、配当金の総額は、1,000円ですが、50株自社株買いすると、市場の株式数は50株になるので、配当金の総額が500円になります。
企業は、多少増配しても、配当金の総額は減るからです。
株式分割で「EPS」が下がるケース
「株式分割」とは、1株400ドルだったのを、4株で100ドルにする事です。
400円の当期純利益の場合「EPS」は40円から10円に下がります。
「EPS」=400円÷10株=40円
⇩
「EPS」=400円÷40株=10円
「EPS」は40円から10円1/4になりましたが、株主が持っている株数は10株から40株と4倍になるので、株主にとって、とりあえず損得はありません。
株価が安くなるので、投資家が売買しやすくなり、優良企業は株価が上がりやすくなります。
しかし、一時的に、株式分割の後、投資家らが上がった株を売り、利益を確保する動きがあるので、株価は下がりやすくなります。
とは言え、優良株を長期保有するのなら、多少、下落しても、再び株価は上昇しますので、株の騰落で心配する必要はないかと思います。
まとめ
EPS = 当純利益 ÷ 発行済株式総数
EPSが高くなる、多くの理由は、よい企業決算です。
一般的には、EPSが高くなると、その企業の株が欲しい人が増え、株価も上がりやすいです。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・「EPS」について、いくらか、参考になったでしょうか?
・この記事が、少しでも、読まれた方の参考になれば嬉しいです。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterで、コメントお願い致します。
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