こんにちは!タクドラたみです♪
みなさんも、株を買ったり、売ったりする際、様々な株式指標を見ると思いますし、私も見ます。
「PER」「PBR」「ROE」・・・などなど...
でも、このような指標たちは、悩ましい暗号みたいですよね(+_+)
今回は、その中の「ROE(自己資本利益率)」についてです。
まず「POE」理解するために「自己資本」の復習をしたいと思います。
【目次】
因みに
「PER(株価収益率)」と
「EPS(1株当たり当期純利益)」
については、以前の記事で書いてますので、下のリンクからご覧ください(^.^)/
自己資本の考え方
① 株式会社を立ち上げる前
この段階では、全て0円です。
② 株主から投資してもらったお金で会社を作る
株式を発行し株主(場合によっては自分自身)から100万円出資してもらったので、会社の資産(現金)は100万円になりました。
株主から出資してもらったお金を「自己資本(株主資本)」と言います。
③ 銀行からお金を借りる
100万円では、資金が足りななったので、銀行から100万円借りました。
したがって、資産(現金)は、200万円になりました。
この銀行からの借入金を負債といいます。
負債とは、将来、返済しないといけないお金で、自己資本は、返済する必要のないお金です。
④ 150万円で会社のオフィスを買いました
200万円の内、150万円で、会社のオフィスを買ったので、資産は現金の50万円と、オフィスの150万円で計200万円です。
自己資本を踏まえた上で、株式会社を作る流れとしては、大まかにこんな感じです。
表の右側と左側の金額が同じになるという、会計の「バランスシート(B/S)」の考え方で説明しましたが、自己資本についてザックリ、イメージできたでしょうか(^^;)
ただ、ここまでの説明では「自己資本=株主資本」ですね。
正確に言うと「株主資本」「自己資本」そして今回は触れませんが「純資産」は別物です。
ただ、そこを深掘りすると「ROE」についての話しにたどり着きません。
また、記事下に貼っているFP3級の教科書にも『株主が出資したお金(自己資本=純資産)』と書いているので、この記事でも、自己資本と純資産は同じようなものとして話を進めていきます(^^;)
とは言え、気になる方は、登川雄太氏の書いた下の記事で、分かりやすく説明されてます。そちらをご覧ください(*^^*)
では、お待ちかねの「ROE」についてです!
ROE(自己資本利益率)とは
「ROE」とは、Return On Equity(リターン オン エクイティ)の略で「自己資本利益率」のことです。
「ROE」を求める式は
になります。
株主が出資した資本(お金)で、どれだけの利益率を出したのかを計る指標です。
したがって、ROEが高いほど、経営効率がいいということです。
「税引後当期純利益」とは、下の表の通り、売上から、色々なものを引いて最終的に残った利益のことです。
biz.moneyforward.com より
ROEの活用方法
① 同じ会社での時系列比較
昨年は、500万円の自己資本で50万円の利益を出してた会社があります。
ROE=50万円/500万円×100=10%
その会社が、今年、同じ500万円の自己資本で60万円の利益を出したら、先行きが明るいですよね。
ROE=60万円/500万円×100=12%
しかし、仮に今年、400万円の利益しか出せなかったとすれば、先行きが不安です。
ROE=40万円/500万円×100=8%
下の表は、私がよく見る「みんかぶ」の、とある会社の「決算」の項目です。
「ROE」のみで株の売買を決めてしまうことはないにしても、経営効率が年々右肩下がりなのは懸念材料ですね。
とは言え「かぶたん」のデータでは、以下の通り、今期の予想ROEは9.1%と良好ですね(^^♪
株は、未来を投資家が予測し売買し、株価が決まるので、決算予想も重要です!
因みに、この会社は、我がアルビレックス新潟のメインスポンサーである「亀田製菓」様です(^^;)
② 同業他社との比較
業界、業種によって、指標の数値は傾向があります。
おせんべいブームがあったり、ポテトチップス ブームがあったり、するかもしれませんよね(^^;)
下の表は、同業の「岩塚製菓」様の数値です。
このように、同業他社との比較をすることで、投資判断材料が増えてきます。
あっ!さっきから「ROE」の横で「ROA」という指標が、チラチラしていますが「ROA(総資産利益率)」については、今後、学んでいきましょう。
ROEの目安
一般的に日本では、ROEの目安は10%以上が良好で、20%を超えると優良企業とされています。
日本企業のROEの平均が約5.5%で、米国の平均は約12%です。
アップル(AAPL)に至っては、約67%なのでバケモノ級の企業です!
ROEの盲点
ROEの盲点は「負債」が、考慮されていない点です。
仮に、500万円の自己資本で250万円の利益を出してた会社があります。
ROE=250万円/500万円×100=50%
ROEが50%で、超優良企業に見えますよね!
しかし、この会社に負債が1億円あったとすれば、どうでしょうか?
あっという間に、倒産しそうですよね(;゚Д゚)。
多額の借金をして、マンションなど不動産を建て販売して、超稼いでいた会社が、あったとします。
ところが、不動産価格が暴落してしまい、借入金より売上(マンション価格)が大幅に下がったとすれば、返済不能に陥ってしまいます。
最近、聞いたような話しですが、こういう事もあるので、ROEだけで投資の判断をするのは危険です。
ROEは、企業分析の際、重要な指標ですが、それ以外の財務状況なども見ながら、投資判断をしたいですね。
今回のまとめ
株式指標を見る際「ROE」は、とても重要な指標です。
著名投資家「ウォーレン・バフェット氏」が重要視する指標が「PBR」と「ROE」という事も有名ですね。
「PBR」についての記事も、今後、書いていきます。
今回は「自己資本」についての下の表と
「ROE」は、儲ける力が強い会社の目安になる指標ということが理解していただけると嬉しいです。
最後に
・今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・株式投資で失敗しない秘訣に「株価の下落局面で、狼狽売りに走らず、市場から退場しないこと」というのがあります。
そのためには、しっかりと知識武装をすることは大切です。
そして、個別株投資をするなら、めんどくさがらないことです。
・収入が少なく、金銭面での老後不安を抱えている人は、私だけではないと思います。これからも、資本主義社会の恩恵を少しずつでも受けられるよう、一緒に勉強していきましょう!
・毎度のことですが、質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterなどで、コメントお願いします。
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