こんにちは!タクドラのたみです♪
今回は、経済の基礎知識編で「マイナス金利」について、学んでいきたいと思います。
私自身、株式投資をする前は、マイナス金利って、意味不明でした(^^;)
実は、この「マイナス金利」って、株式投資をしなくても、私たちの生活に密接に結びついているのですよね。
今回の内容は①「マイナス金利とは?」について学び、②「マイナス金利の目的」そして、③「マイナス金利の影響」という3ステップで進めていきたいと思いますが、そもそも「マイナス金利政策」は、中央銀行(日本銀行)の「金融政策」のひとつである「金利政策」です。
もし「金融政策」や「金利政策」が、何のことだか分からなければ、下にリンクを貼った私の記事を読んでからの方が、理解しやすいかと思います。
【目次】
『マイナス金利とは?』
「マイナス金利」と言われても、みなさんが実感している通り、私たちの銀行預金の利息がマイナスになる訳ではありません。だから、意味不明になると思うのですが、実は、民間の金融機関が中央銀行(日本銀行)に預けている預金の一部の金利がマイナスになるということです。民間の銀行などが、日本銀行(日銀)に預けているお金の一部に-0.1%の金利がかかる、つまり、日銀に預けるとお金を支払わなければいけないのです。
全然、これでは、意味が分からないので、ここから、丁寧に解説します。
民間の銀行などは、手持ちの現金を中央銀行(日銀)に預金しています。
何故かと言うと、私たちと同じように、民間銀行などは、現金を自分で持っていても、お金は増えないので、利息のもらえる日銀に預けるのです。
しかし日銀は、民間銀行などが他の金融機関と手形取引を行ったりする当座口座の一部の預金に対し、2016年に「利息は払いません!むしろ利息を払ってもらいます!」としたのです。
民間の銀行などにとっては悪夢です。では、なぜ日銀はそのような政策をしたのでしょうか?
『マイナス金利の目的』
「マイナス金利政策」導入の2016年頃(現在もですが…)日本は、デフレ経済(物価が下がる)で、経済が伸びてませんでした。そして、経済を回復させるため、2%の物価上昇率(インフレ率)を目指し「0金利政策」や「量的緩和」をしてましたが、なかなか成果がでません。
日銀は、当時の安倍首相の「アベノミクス3本の矢」も、なかなか上手くいかなかったので、その後押しも含め「マイナス金利政策」を導入しました。
因みに、もう忘れてるかも知れない「アベノミクス3本の矢」とは、
①金融緩和
②財政出動
③成長戦略(新しい産業を創造し国が企業に投資する)
でしたね(^^;)
つまり「マイナス金利」とは、経済を活性化させたいので民間の銀行に対して、どんどん、企業や個人に、お金の貸付をしないと、ペナルティを課す!ということなのです!!
「日銀の狙い!」今回のポイントです!
①「マイナス金利」を導入する。
②民間銀行は日銀にお金を預けたくない。
③民間銀行が企業や個人への融資を増やす。
④企業の設備投資や個人支出が増える。
⑤経済の活性化 (^^)v♪
日銀と政府は、このシナリオをさらに盤石なものにするため、
日銀は紙幣を刷りまくり、民間銀行から大量の債券を買い取り、民間銀行にお金を供給しマネーサプライ(通貨供給量)を膨張させました。
政府も、法人税の減税で企業の設備投資や新規事業の拡大、住宅ローン減税やマイカーローン減税などで消費拡大を図りました。
『マイナス金利の影響』
【前提】
世界の投資マネーは、金利の低い国から、金利の高い国へと移動します!
(私たちも、少しでも金利のいいところに、お金を預けたいですよね)
これにより、円安になります(ここで、米国株投資されてた方は、ボロ儲けですね(^^♪)
「家計への影響」
①メリット
・住宅ローンなどの金利が下がる
・株価の上昇
②デメリット
・預金の金利が下がる
・円安により、輸入原材料の高騰で商品の値上げ
(ステルス値上げ(価格はそのまま、内容量減)含む)
「企業への影響」
①メリット
・借入金利が下がる
・株価が上昇
・円安で輸出が増える
・円安で外国人旅行者が増える
②デメリット
・預金の金利が下がる
・円安により輸入原材料の高騰(原価率が上がり利益縮小)
・金利の低下で銀行、保険会社の収益悪化
※生命保険会社は、保険料として契約者から預かったお金を、主にリスクの少ない国債の運用でも収益を出しているため収益が悪化します。
『まとめ』
「マイナス金利政策」により、日本経済の回復を目指しましたが、目標のインフレ率2%達成が厳しいままの状態で、コロナによるパンデミックとなり、現在も続いています。
直近の4/27の、金融政策決定会合の報告書を抜粋して添付しましたが「マイナス金利」について、当面の方針は、以下の通りです(スマホの方は拡大してくださいね(^^;))。
次回の、金融政策決定会合は6/26・27日ですが、どうなるのでしょうね。
『最後に』
・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
・みなさんは、今回の記事を読んで、どう感じたでしょうか?
・今回の記事も「いまさら人に聞けない疑問?」を解決することが目的でしたが「マイナス金利」って、投資だけの話しではなく、実は、私たちの生活と密接に関わっていますよね。
・このブログを通し、みなさんと一緒に学び、明るい未来に向けて前進していければ、と思ってますので、これからも、よろしくお願いします。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterで、コメントお願い致します。
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