こんにちは! タクドラのたみです♪
「金利の引き上げは、高PER株が苦戦する」と言われますが、それは何故なのでしょう?
景気が上がると、過度なインフレにならないよう、中央銀行は金利を引き上げます。しかし、いい感じで景気が上昇し、いい感じのインフレなら、株価は上昇します。
しかし、今、高PER株は苦戦しています。
「なんでや!」ですよね。
その疑問を解決するため、「EPS」や「PER」を学んできました。 今回は、その続きで「株式益回り」の解説をしていきます!
「株式益回り」が理解できれば「金利上がると、高PER株が苦戦する理由」が分かります。
あと一歩です!一緒に頑張っていきましょう!
これまでの内容については、この下の記事で確認をお願いします。
簡単なおさらいですが「EPS」は「1株当たり当期純利益」です。
「PER」は「株価収益率」なのですが、これは
①株(企業)の期待値
②割高や割安の目安
③株(企業)の人気度です。
【目次】
- 『株式益回りとは』
- 『益回りの式』
- 『高PER株を苦しめる「金利」とは?』
- 『金利が上がると、高PER株が苦戦する理由とは?』ポイント!
- 『高PER株でなければ、そう苦戦しない理由』
- 『結論』
- 『最後に』
今回は、結論からいきます!『高PER株は株式益回り(えきまわり)が低いから苦戦するのです 』
えっ!急に!!「なんの事!?」ですよね(^^;)
ですが、頭の片隅に置いて読んでいただけると、理解しやすいと思います。
では、順に解説していきます!
『株式益回りとは』
この言葉は「株式益利回り」とも、言われますが、この記事では省略した「益回り」という言葉で説明していきます。
「益回り」は、株を長期国債(債券)などと比較する時に使われます。
「利回り」も「益回り」も年間で、投資家に何%のリターンがあるのか? いう数字で、「益回り」というは、株式投資に「利回り」の概念を取り入れたものです。
さて、みなさんに質問です!
「利回り5%の債券と、益回り3%の株、どっちを買いますか? 」
この場合、私なら、利回り5%の債券の方が、益回り3%の株より、リターンが大きくなるので、債券を買い、株は買いません。
『益回りの式』
益回りの計算式は
「益回り」=(「EPS(当期純利益)」÷「株価」)× 100
です。
●『会社Aのケース』
例えば「EPS」10円、「株価」100円の会社Aの場合
「益回り」=(10円 ÷ 100円)× 100 = 10% です。
会社Aの「PER」は
「PER」=「株価」÷「EPS(当期純利益)」なので
「PER」= 100円 ÷ 10円 = 10倍で、低PER株です。
●『会社Bのケース』
一方「EPS」10円、「株価」1,000円の会社Bの場合
「益回り」=(10円 ÷ 1,000円)× 100 = 1% です。
会社Bの「PER」は
「PER」=「株価」÷「EPS」なので
「PER」= 1,000円 ÷ 10円 = 100倍で、高PER株です。
気が付いた方も、いらっしゃると思いますが「益回り」と「PER」は、逆数の関係で「益回り」×「PER」=100 です(^^;)
『高PER株を苦しめる「金利」とは?』
「金利が上がると、高PER株が苦戦する理由」で、私が言ってた「金利」とは、何かと言うと、スマホで検索したものをスクリーンショットで、下に添付した「米国債10年の利回り」のことです。
因みに「短期債」は1年以下の債券、「中期債」は1年超5年以下、「長期債」は5年超10年以下、「超長期債」は10年超の債券です。
下に添付した「米国債10年」のチャートを見てください。Googleで検索し、私の場合トップに出てきた「三井住友銀行」が出してるものです。
字が小さくて見にくいですが、スマホで拡大するとなんとかなります(^^;)
ただ、そこまでの必要もないですが…
チャートで底を打ったのは、コロナショックの、昨年の春から夏にかけてです。そして、その後、上昇しているのが分かります。
高PER株が苦戦し始めたのは、この「10年債利回り」が、上昇し始めてからです。
現在「10年債利回り」約1.6%くらいで推移しています。
『金利が上がると、高PER株が苦戦する理由とは?』ポイント!
「利回り」も「益回り」も、1年間で投資した金額に対し還元される金額を%にしたものです。
「PER」100倍の高PER株の「益回り」は「1%」です。
それに比べ「米10年債」の「利回り」は「1.6%」です。
どちらの方が、分(ぶ)がいいでしょうか?
将来的に、高PER株の企業が成長し「EPS(1株当たりの純利益)」が上り「PER(株価収益率)」が下がり「益回り」が、上がると見込んだとしても、現状だけ見ると「利回り1.6%の長期債」に比べ「益回り1%の高PER株」は、分が悪いです。
それが、理由で「高PER株」は売られ、株価が下落(苦戦)するのです。
『高PER株でなければ、そう苦戦しない理由』
振り返ると、コロナショック直後は「長期債」が0.6%くらいまで下落しました。その時「益回り」1%の「高PER株」は「長期債」に比べ、分が良かったので「高PER」は買われやすかった事も納得できます。
一方、私が保有している中で、銀行株の「バンク・オブ・アメリカ(BAC)の場合、現状「PERが18倍」くらいで「益回りは5.5%」くらいです。
なので「長期金利」が、0.6%から1.6%に上がったとしても、影響は受けにくいです。
「PERが18倍」の「バンク・オブ・アメリカ」が「低PER株」とは言えませんが、「高PER株」が「長期債の利回り1%」で、形成が逆転されるのに対し、「PER」が、高くない株は「益回り」が低くないので、現状の「長期債」の金利に対し、影響を受けにくいです。
『結論』
『高PER株になればなるほど、株式益回りが低くなり、利回りの上がった長期債に苦戦し、株価が低迷するのです !』
以上で、このシリーズは終了します。ありがとうございました!
『最後に』
・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
・今回のシリーズは「どうして、金利が上がると高PER株は苦戦するの?」という多くの人が持っている「いまさら人に聞けない疑問?」を解決することが目的でしたが、いかがだったでしょうか。
・このブログを通し、みなさんと一緒に学び、明るい未来に向けて前進していければ、と思ってますので、これからも、よろしくお願いします。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterで、コメントお願い致します。
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