こんにちは!タクドラのたみです♪
前回「インフレになると株価はどうなるの?」の記事を書きました。
その結論は、基本的に景気が良くなると、人々の購買意欲が上がるので、物価が上昇するという流れでインフレになります。しかし、インフレが急加速すると急激な物価高になり、経済が混乱するので、中央銀行は急激なインフレを抑制するために、金利を引き上げます。ですが、通常、緩やかなインフレは、景気も企業業績も上がるので、株価も上がります。
しかし「金利の引き上げは、グロース株(成長株)を多く含むハイテク株にとって、PER(株価収益率)が高いため苦戦しやすくなります」
それで「どうして、金利が上がると高PER株は苦戦するの?」と、疑問を持たれてる方は少なくないと思います。なぜなら、その理由の説明が、一言で片付けられないため、あまりされていませんし、簡単に説明しようとすると専門用語など出てきて、チンプンカンプンになりやすいからなのです。
ですが「景気が良くなるのに高PER株は苦戦する」のには、ちゃんとした理由があります。
なので、今回から、段階を踏んで解説していきたいと思います。このシリーズを、最後まで、順序通りちゃんと読めば、間違いなく理解できます!
【目次】
『EPSとは?』
「何で、景気が良くなるのに、金利が上がると高PER株が苦戦するのか?」を、理解するには、「EPS」を理解するところが出発点なので、今回は、その「EPS」について解説していきます。
今回の内容では「何で、景気が良くなるのに高PER株が苦戦するのか?」の疑問は解決されず先延ばしになりますが、段階を踏まないといけないので、お許しください。
とは言え「EPS」を理解する事で、株の売買に大いに役立ちますよ(^^♪
ここからが、超重要ポイントです!ゆっくり読んでくださいね!
「EPS」とは「Earning Per Share(アーニング パー シェア)」の頭文字を取った略で「1株当たり当期純利益」の事です。これは、超重要キーワードなので覚えてください!。
でも、覚えられないですよね(^^;) なので、これだけでも、でっかくメモして、目に入るようにしてみてくださいね!
(以下「1株当たり当期純利益」は「EPS」と表記します(^^;))
「当期純利益」とは、企業の年間の売上から、人件費、原材料費などの原価、税金などを全て差し引き、純粋に企業に残ったお金(利益)の事です。
「EPS」の式は
「EPS」=「当期純利益」÷「発行済株式総数」
です。
「1株当たり」なので、例えば、その企業の年間の純利益が100円で、発行済株総数が10株だった場合「EPS」= 100円 ÷ 10株=10円となります。
仮に、その企業が翌年、売上を伸ばし200円の純利益を上げたとすれば
「EPS」= 200円 ÷ 10株 = 20円 ⤴
となります。
もし、売上を下げて純利益が50円になれば
「EPS」= 50円 ÷ 10株 = 5円 ⤵
となります。
なので、基本的に「EPS」は、高い方がいいですし、また、企業の成長率も見ることができる指標なのです。
今回の、超重要ポイントは、ここまでです!
では、次に「EPS」の代表的な活用を3つ紹介します。
ここからは、気を楽にして読んでくださいね(^.^)♪
『業績が下がったのに、EPSが上がるケース』
企業の売上が低迷し、業績が悪化したので、その企業がビルや土地を売り、純利益を上げたことにより「EPS」が上がるケースもなどもあるので「EPS」のみを、投資の判断材料にしてしまうのは危険なので、注意する必要はあります。
例を挙げて説明すると、発行済総株式数が10株で、昨年の純利益は100円でした。
「EPS」= 100円 ÷ 10株 = 1株当たり純利益は10円でした。
しかし、売上が下がり純利益が50円⤵になると
「EPS」= 純利益50円 ÷ 総株数10株 = 1株当たり純利益は5円⤵になるのですが
今年、自社ビルを売却して100円の利益がでたので
「EPS」= (50円+100円) ÷ 10株 = 1株当たり純利益は15円⤴になりました。
EPSが上がったとはいえ、こういう事情でEPSが上がった企業の株は、買うのはいかがなものでよね。
『自社株買いで、株価が上がるケース』
その他に「EPS」が、上がる例として「自社株買い」というのがあります。
「自社株買い」って、みなさんも、時々、耳にしますよね。
「自社株買い」とは、文字通り自分の会社が、自分の会社の株を買うことです。
例えば、ソフトバンクという会社が、ソフトバンク株を買うというような感じいです。
この場合「ソフトバンクが、株を買い戻した」という言い方もします。
「自社株買い」をすると、株価が上がるのですが、それは、発行済株式を自社株買いで、買い戻した株を、発行済株式総数から減らす事ができるからです。
例を挙げて説明すると、発行済総株式数が10株で、純利益は100円でした。
「EPS」= 100円 ÷ 10株 = 1株当たり純利益は10円でした。
そこで、5株買い戻し、発行済株式総数から減らすと
「EPS」= 100円 ÷ (10株-5株) = 1株当たり純利益は20円⤴になりました。
これにより「EPS」が2倍になり、株価も2倍⤴(^.^)♪ になりました。
なので「自社株買い」は「EPS」が上がり、株価も上がるので、利益が株主に還元される事になります。
(ソフトバンクGの孫さんは、自社株買いをして、利益も上げてるのに、株価が上がらない事に不満なようですが、これは、本来、株価が上がるはずだからなのです)
『株式分割で「EPS」が下がるケース』
「株式分割」は、私自身が保有している株では、昨年「アップル」と「ネクステラ・エナジー」でありました。
例えば、1株400ドルだったのを、4株で100ドルにするのです。
400円の当期純利益の場合で式にすると
「EPS」=400円÷10株=40円が
「EPS」=400円÷40株=10円になり
「EPS」は40円から10円1/4になりましたが、株主が持っている株数は10株から40株と4倍になるので、株主にとって、とりあえず損得はありません。
しかし、株価が安くなるので、投資家が売買しやすくなり、優良企業は株価が上がりやすくなります。
実際「アップル」と「ネクステラ・エナジー」の 株は、株式分割直前、株価が上昇するのを見越し買われた為、株価は株式分割前後を含め、いい感じに上昇しました(^.^)♪
デメリットとして、株式分割バブルの後、投資家らが上がった株を売り、利益を確保する動きがあるので、株価は下落しやすくなります。
とは言え、優良株を長期保有するのなら、多少、下落しても、再び株価は上昇しますので、株の騰落で心配する必要はないかと思います。
『まとめ』
では、今回の、まとめです。
「EPS」=「当期純利益」÷「発行済株式総数」
です。
「1株当たり」なので、例えば、その企業の年間の純利益が100円で、発行済株総数が10株だった場合「EPS」= 100円 ÷ 10株 = 10円となります。
その他、イレギュラーなケースで「EPS」が変動する3つの例も挙げましたので、みなさんの、今後の投資活動に役立ててくださいね!
前回の記事を下に貼りましたので、参考にしてください!
tihouno-takudora.hatenablog.com
『最後に』
・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
・今回のシリーズでは「どうして、金利が上がると高PER株は苦戦するの?」という多くの人が持っている「いまさら人に聞けない疑問?」を解決することが目的です。
・次回は「PER」について解説していきますが、おそらく、4回でこのシリーズは終わり疑問が解決されますので、次回以降もよろしくお願いします。
・私は、このブログを通し、投資についての知識を、みなさんと一緒に学び、明るい未来に向けて前進していければ…と思ってます。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterで、コメントお願い致します。
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