『タクドラたみ』の米国株投資

『米国株投資』で 老後資金 2,000万円作りに 挑戦中!

『世界恐慌⑤(世界に広がる恐慌)』

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いくとぴあ食花(新潟市)のチューリップ、名前は「アルビレックス」!

こんにちは!タクドラのたみです♪

この世界恐慌シリーズも、今回で5回目!最終回になりました。今現在、コロナ禍にも関らず、日経平均が、30,000円回復しただの、ダウ平均の3,000突破や、S&P500が4,000を突破し最高値更新などのニュースが入ってきます。

この株高はバブルだとも、言われたりしていますが、そもそも、この原因はどこにあるのでしょうか?

それを紐解くには、歴史を学ぶ事が、ヒントになるのかも知れません。

前回のまでの内容については、リンクを貼りましたので参考にしてください。

tihouno-takudora.hatenablog.com

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【目次】

7.暗黒の木曜日以降の流れ

1929年8月9日FRB(連邦準備制度)が、公定歩合(政策金利)を6%に引き上げた頃から株価は乱高下し始め、9月26日イングランド銀行が金利を引き上げたことで、アメリカの資金がイギリスに流れ始めました。そんな中、10月23日(水)の午後から原因は不明のまま株価が下がり始めたのです。

そしてついに、1929年10月24日(木)ニューヨークの証券取引所で株価が大暴落し、バブルが弾けました(暗黒の木曜日)

ここに「永遠の繁栄」を言われ、「大量生産・大量消費」を続けた、アメリカの「狂騒の20年代」は、終焉をむかえました。

株価は11月に入り一時1/3くらい戻しましたが、その後1932年までの3年間で、暴落し続け、最安値で80%以上(最大下落率89%)下落しました。

それに伴い失業率は25%にまで増加し、GNP(国民総生産)も1929年のピークに対し半分くらいまで下がっていきました。

①恐慌の連鎖

当時、株式投資の9割が信用取引でした。つまり、1,000万円の株式の取引を、元本100万円、借金900万円という具合でしていたのです。なので、株価が暴落したことで多くの投資家が、返済するお金が泡となり消えたで破産となりました。銀行も貸したお金が返済されず、窮地に追い込まれました。

当時の銀行預金は、今のように預金を保護する法律がありませんでした。なので、銀行が倒産すれば、人々は貯金していたお金を失う事になります。そのため、人々は、一斉に預金の引き出すため銀行に殺到しました。

つまり、銀行は投資家らの破産で貸していたお金が回収不能になり、また、銀行にある預金は、金融不安からどんどん引き出され倒産に追い込まれたということです。

そして、銀行からお金を借りている企業は、銀行が倒産したので融資が止まり次々に倒産しました

相次ぐ企業の倒産は、失業者を溢れ返らせました 

株や住宅ローンで破産した人々は、家を失いホームレスになってしまいました。

しかし、この状況下でも、当時のフーバー大統領は不況は周期的なもので、景気回復は市場原理に任せておけばいいいいという「自由放任主義」と、共和党の基本方針を守り対応が遅れたのでした。

失業者、ホームレスが増加するアメリカでは、フーバー大統領への皮肉で、バラック小屋の集落は「フーバー村」、新聞紙は「フーバーの毛布」、何も入っていない引っ張り出せれたズボンのポケットは「フーバーの旗」と呼ばれました。

 アメリカがこんな状態に陥ったため、第一次世界大戦の敗戦国ドイツへのアメリカの資金援助が滞りドイツ経済が破綻。ドイツの経済が破綻すると、ドイツから賠償金を取り立てていた、戦勝国のイギリスやフランスも破綻

そういう流れで、恐慌は全世界へと広がっていったのでした。

②ブロック経済へ

恐慌のさなか、アメリカは、農業や工業の、自国の産業を守るため、保護貿易主義に転換し、1930年6月に、スムート・ホーリー法を成立させ、関税の引き上げを行いました。これは、自国の製品はどんどん輸出しますが、高い関税で輸入は制限するということです。これにより、世界的な貿易不振が起き、かえって恐慌を加速させてしまいました。

そして、イギリス、フランスなどの持てる国も、自国経済を守るため「ブロック経済」を行ったので、持たざる国のドイツ、イタリア、日本との亀裂が生じ、悲劇の第二次世界大戦へと向かうことになったのです。

④ニューディール政策(新規まき直し)

 フーバー大統領の後、1933年3月に大統領に就任した、フランクリン・ローズベルトは、ニューディール政策(新規まき返し)を行いました。

これにより、農産物の過剰生産を抑え工業生産の国家管理を強め大幅な財政出動で、テネシー川開発公社など、公共事業などに力を入れ、失業者に仕事を作り、国内の購買力を回復させ経済の建て直しを図りました。

ただ、この政策でも失業者は、ピークの25%から1937年にいたっても約14%までしか回復できませんでした。1939年12月の日本軍による真珠湾攻撃により、軍需産業が本格的に活性化し、失業率約1%へと回復したのは皮肉な結果です。

⑤金融恐慌と金本位制度の停止

1931年イギリスの金本位制度停止とポンドの切り下げにより、アメリカの金が流出することになり、アメリカでは金融不安から預金の一斉引き出しが起こり、銀行破産が本格的に急増し恐慌以来銀行の閉鎖は1300以上になりました。先進資本主義各国は、自国の金が通貨との交換で他国への流出を防止する為、次々と金本位制度を再び停止しました。遅れて、1933年ローズベルトがアメリカの金本位制度を停止し、これにより世界の金本位制度は終わりました。

また、各国は自国の商品の輸出をしやすくし、他国の輸入をしにくくしようとし、為替の引下げ競争も起きました。

⑥第二次世界大戦の反省

第二次世界大戦の反省として「IMF」「GATT」が設立されました。

IMF(国際通貨基金)1945年設立

為替の引下げ競争の反省から、国際金融、為替相場の安定を目的に設立された、国際連合の専門機関。

GATT(関税及び貿易に関する一般協定)1947年設立

ブロック経済の反省から、関税の引き上げ操作などの貿易制限を廃止し、自由貿易を推進するために制定された国際協定。

⑦タクドラのたみの平和思い

私は、戦争の一番の原因は「お金」だと考えています。なぜなら、資本主義社会は、持てる者と、持たざる者との格差が広がるシステムだからです。それは、トマ・ピケティが「r>g」を『21世紀の資本』で証明した通りです。現代の極度の貧困の多くは、資本主義により生まれ、資本主義はモンスターの如く成長していきます。持たざる者たちが生き残るために、武器を手に戦いを始めるのは、生物的には自然な流れで、これは、資本主義の産物です。そして、いずれ、この資本主義は再び破裂してしまうかも知れません。

人類は、封建主義、重商主義などを経て、共産主義や資本主義を生み出してきました。しかし、どれも欠陥だらけです。人類の未来に向けて、私は新しい思想・主義が生まれてくることを切に願いこのシリーズを終えます。

 

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「いくとぴあ」の「カピバラ(動物ふれあいセンター)」

【最後に】

・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

・コロナ禍が続き、お金の不安を抱えている方は、私も含め少なくないと思います。そんな中、メディアを開くと、おいしい話で誘惑してくる「株式投資」の、怪しい宣伝が出てきます。しかし、みなさんも、お気づきの通り、株の値上がりは、一直線に続くことはありません。幾度となく暴落を繰り返してきました。それが資本主義経済なのです

・「永遠の繁栄」なんてものは、幻想にすぎません。それは、歴史が証明しています。しかし、人のこころは弱く、私自身を含め「まさか自分だけは...」と、思ってしまうものです。

・現在、コロナ禍で人類がかつて経験したことの領域に突入しています。そして、その行く末は誰にも分かりません。しかし、歴史を学び知る事により、精神的不安や経済的損失から、自分自身を守るためのヒントを得る事が出来ます。なので、このブログを通し、どう行動していけばいいのかを、みなさんと一緒に学び、明るい未来に向けて前進していければ…と思ってます。

・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、はてなブログやTwitterで、コメントお願い致します。

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