こんにちは!タクドラのたみです♪
この世界恐慌シリーズも、今回で4回目ですね。今現在、日経平均が、30,000円回復しただの、ダウ平均の3,000突破や、S&P500が4,000を突破し最高値更新などのニュースが入ってきます。
しかも、コロナ禍の中でですよ!
この株高はバブルだと言われたりしていますが、そもそも、この原因はどこにあるのでしょうか?
それを紐解くには、歴史を学ぶ事が、ヒントになるのかも知れません。
前回のまでの内容については、リンクを貼りましたので参考にしてください。
今回の内容は、少し難易度が高いですが、重要な内容ですので、なるべく丁寧に解説していきます。是非、最後まで読んでみてください。よろしくお願いします。
tihouno-takudora.hatenablog.com
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【目次】
6.恐慌の前兆
1920年代のアメリカは「狂騒の20年代」を謳歌し、フーバー大統領は「永遠の繁栄」と言いました。しかし、恐慌の前兆はあったのです。
①ヨーロッパ諸国の復興と農業不況
②過剰生産
過剰生産は、農産物だけだはありません。1920年代は、住宅や自動車、そしてラジオ、洗濯機、アイロン、冷蔵庫などの家電製品が普及し、繁栄を謳歌していたアメリカでは、化粧品などの様々な一般消費財もどんどん売れたので、工業化により生産力を高めていきました。さらに、信用取引は株式投資だけでなく、ローンでの販売も進んでいきました。
しかし、20年代後半になると、過剰生産により消費が追いつかず、物価が下落していきました。
過剰生産による影響は、失業者を増加させました。失業者の増加は、購買力の低下になり、モノがダブつく状況では、安くなった商品でさえ、売れないという、負のスパイラルに陥ってしまいました。
で、ここで、問題になるのは、経済の立て直し政策です。
通常、失業者が増加すると、金利を引き下げ、人々の借金返済を軽減すると同時に、借金をしやすくし(住宅や車のローンなど)購買力を高め、企業のモノ作りを活性化し雇用を生み出します。
しかし、生産過剰によるモノ余りの状況では、モノ作りの活性化は難しかったですし、また、金本位制の絡みもありました。
第一次世界大戦後時、各国は大量のお金が必要だったので、金本位制を中断してましたが、戦後、金本位制に戻してました。
その金本位制での通貨は、いつでも金と通貨は交換できない兌換(だかん)紙幣なので、通貨供給量(マネーサプライ)を増やせないのです。
仮に、コロナ禍で経済が落ち込んでいる今の世界が、金本位制で通貨供給量が増やせなければ大変な事になりますよね。ですが、当時は通貨をどんどん発行することができませんでした。もはや、八方ふさがりの中で、株式投資ブームが過熱し株価だけがどんどん上昇していったのです。
③金本位制下での迷走
1920年代の半ばまで、アメリカ経済は強く輸出が伸び貿易黒字となり、お金がアメリカに集まってました。すなわち、金本位制なので金がアメリカに集まるのです。
しかし、20年代後半、輸入が多く、金の流出が止まらないイギリスが人為的に金利をあげたのです。
皆さんは6%の金利の銀行と、3%の金利の銀行があるとすれば、どちらの銀行にお金を預けますか?
そういう理論で、イギリスはアメリカに流れた金を取り戻していったのです。
しかし、金利の引き上げは、庶民にとってどうでしょうか?
そうなのです!イギリスはなんと庶民を見捨て、金の流出を防ぎ、自国通貨のポンドを守ったのです。
このイギリスの政策に対してアメリカも対抗します!
FRB(連邦準備制度)が、1928年1月時点で3.5%だった金利を段階的に引き上げ、1929年1月時点で5%とし、更に同年8月9日に6%まで引き上げたのです。
想像してください!今の「0金利政策」とかいう日本で、金利3.5%もあり得ないですが、なんと、約1年半で6%まで金利を上げたのですよ!もはや、恐怖の沙汰です。
④株価の乱高下
そういう状況下で1929年の10月に向かって、株価が乱高下し始めました。
プロの投資家が危機感から売り、一般の投資家が下がったので買うという図式です。
そして、ついに「暗黒の木曜日」が来てしまったのです。
【最後に】
・今回も、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
・コロナ禍が続き、お金の不安を抱えている方は、私も含め少なくないと思います。そんな中、メディアを開くと、おいしい話で誘惑してくる「株式投資」の、怪しい宣伝が出てきます。しかし、みなさんも、お気づきの通り、株の値上がりは、一直線に続くことはありません。幾度となく暴落を繰り返してきました。それが資本主義経済なのです。
・「永遠の繁栄」なんてものも、幻想にすぎません。それは、歴史が証明しています。しかし、人のこころは弱く、私自身を含め「まさか自分だけは...」と、思ったりしてしまうものです。
・現在、コロナ禍で人類がかつて経験したことの領域に突入しています。そして、その行く末は誰にも分かりません。しかし、歴史を学び知る事により、精神的不安や経済的損失から、自分自身を守るためのヒントを得る事が出来ます。なので、このブログを通し、どう行動していけばいいのかを、みなさんと一緒に学び、明るい未来に向けて前進していければ…と思ってます。
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